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(純粋に)映画化されたものが観たい、と選ばれたシナリオが映画化されたものは、何年経っても強い/出張!伊参スタジオ映画祭 in 群馬県庁
映画祭開催当初から共催に入ってくださっている上毛新聞社様からご縁をいただき、7/20(土)に群馬県庁31階GINGHAMにて「出張!伊参スタジオ映画祭」を行える運びになった。中之条町で2001年から続いている「伊参スタジオ映画祭」の柱となっているシナリオ大賞(全国から短編、中編の映画シナリオを公募しその大賞作品を映画化させる試みで、現在までに35作品が映画化)の作品の中から、僕を含む映画祭スタッフ
もっとみるその歌は、直面する現実を包み、それがただあるということを肯定してくれる/寺尾紗穂LIVE 「百年ピアノと、山の音楽堂にて」に向けて
今年も北軽井沢ミュージックホールで寺尾紗穂さんのライブを行える運びになった。昨年は「歌の生まれる場所」と題して、「寺尾さんのライブを群馬でやりたい!」という動機だけで集まった有志により、色々な人の協力も経てフリッツアートセンターと北軽井沢で2日間に渡るライブを行った。長年寺尾さんのファンを口外している僕にとっては、特別な2日間だった。
今年は6/29にアーツ前橋において行われる「new born
映画でしか語れないもの/伊参スタジオ映画祭 第20回シナリオ大賞募集開始
実行委員長を務める群馬県中之条町で開催の「伊参スタジオ映画祭」で、「第20回シナリオ大賞」の募集が始まった。これは、全国から映画の中編・短編シナリオを募集し、その大賞作品に対し制作補助金の贈呈等を行い映画化させる取り組み。映画化された作品は、当映画祭での上映を経た後に広く認められる作品も多く、近年のものでは「大阪アジアン映画祭」で「JAPAN CUTS Award」を受賞しニューヨークでも上映され
もっとみる土地の人のにおい/北軽井沢と谷川俊太郎ー写真と詩展ー&谷川俊太郎の詩を歌う
詩人・谷川俊太郎さんは、幼少期の夏の間、群馬県長野原町北軽井沢の別荘で過ごした。物心つき、詩人となってからもその別荘に滞在し、第一詩集「二十億光年の孤独」に続く詩集「62のソネット」は北軽井沢で綴った詩集だという。けれど谷川さんと北軽井沢が親密な関係にあるということは、まだそれほど知られていないのではないかと思う。
1963年、谷川さんは北軽井沢小学校の校歌を作詞した(作曲は、当時谷川さんと共に
富士山・・親しみの距離とサイズ/これは富士山である:登拝篇・遥拝篇
日本画家を中心とし結成され、絵を描くことに縛られず美術に関するアクションを行っているパラレルモダンワークショップ(以下P.M.W.)。2021年には上野公園にて参加作家が各々にアクションを起こす(絵を描く作家もいれば、歌を詠む日本画家(!)や野球をするグループ(!)もいた)「たえて日本画のなかりせば:上野恩賜公園篇」を開催。主要メンバーである小金沢智さん(東北芸術工科大学専任講師)に声掛けいただき
もっとみるただいまぁ!いさまぁ!/第22回伊参スタジオ映画祭
明日明後日、11/18(土)19(日)に、群馬県中之条町で「第22回伊参スタジオ映画祭」が開催される。1996年に伊参スタジオ(当時は廃校)を拠点に作られた映画『眠る男』(小栗康平監督)、『月とキャベツ』(篠原哲雄監督)を発端に始まった映画祭も22回開催という息の長い映画祭になった。近年はコロナ禍に対応するため町内の文化ホールでの開催が続いたが、今年<4年ぶりに>映画祭の原点である伊参スタジオでの
もっとみる深呼吸をするには、それに適した村がある/ミニガイドbook「たからのやまたかやま」
結構前の発行になりますが、中之条町のお隣、群馬県高山村のミニガイドbook「たからのやまたかやま」がリニューアルしました。僕は取材とデザインを担当しています(ディレクションは高山村で移住定住コーディネーターも務める飯塚咲季さん、写真は高山村を拠点とするフォトグラファーの丸山えりさん、イラストは高山村で暮らしたこともある根井美智さん)。
以前発行されたものが好評だったようで、在庫がなくなり増刷。で
アートはすでに、ここにある/中之条ビエンナーレ2023
国際芸術祭「中之条ビエンナーレ2023」が本日からスタートした。中之条町は僕が生まれ育った町であり、中之条ビエンナーレは2007年の第一回開始時に飛び込みで「もちろんボランティアで良いので映像記録させてください」と関わりを始めた長い付き合いのイベントである(当時は映像を仕事にできていなかった。後にアーツ前橋や太田市美術館・図書館の映像記録というアートに関わる仕事をするようになったのは、やはり中之条
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