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『ザ・ユナイテッドステイツ vs ビリー・ホリデイ』
最近、俄かにブラックライヴス・マター(どう翻訳するかが難しい)と叫ばれ、白人の黒人(有色人種への差別、「白色」だって色だと思いますが)が、まだまだ残っていることが露わにされた感じがします。
それと時を同じくするかのようにLGBTQや性的少数者への差別、また様々なハラスメントがクローズアップされています。日本も外国人差別やヘイトスピーチなどがあります。それぞれ、人間に優劣をつけ、劣等とされた者(
『はるヲうるひと』『波浪の血LEVELⅡ』
『ハルをうるひと』真っ当私たちは、誰でも「生きる意味」を探していると思います。自分が生きていることを実感したいし、肯定したいものです。しかし、それがなかなか出来ずに苦しむ。そういうことがあると思います。
架空の島で女郎屋を営む主人公は、女郎の一人が自分の父親の愛人になり、父親はその愛人と心中し、気が狂った母親も同じ部屋で自殺した、と聞かされているようです。
そして、腹違いの弟と妹は父の愛人が産
『イージ―ライダー』―人間の居場所ー
自由
『イージーライダー』は1960年代のアメリカ映画です。私が小学生だった頃です。その頃の私たちにとって、アメリカは所謂「進んだ国」でした。
各家庭に入り始めたテレビを通して、私たちはアメリカのホームドラマを見て富に憧れ、西部劇、戦争ものを見てアメリカに代表される西側文明が優れており、白人が優秀であり、黒人やインディアン(両方とも当時の呼び方)は愚かで狂暴であり、ドイツ人は敵のイメージを植え
『僕が飛びはねる理由』―人間の居場所ー
マジョリティ マイノリティ自閉症に関する映画です。原作は『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』というエッセイ集で、30か国で読まれているようです。それだけ、人々の関心があるということだと思います。
私たちは「障害」という便利な言葉を作り出して、社会のスタンダードから外れている事柄を「害」と感じるものです。
しかし、見えているものが違う、あるいは見ているものが違うということはよくあるものです。たとえば、私