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本や映画のおはなし

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大好きな本や映画、作品にまつわる「人」のお話。
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#辻仁成

辻仁成とコン•ジヨン。日韓作家のコラボ小説が生まれるまで

辻仁成とコン•ジヨン。日韓作家のコラボ小説が生まれるまで

ポッドキャスト第32話を配信しました。今回は以前noteに書いたお話のつづき、日韓の作家が共同執筆した小説『愛のあとにくるもの』がなぜ誕生したのか?その裏側がよくわかる辻仁成さんのエッセイや、関連映画•本をご紹介するとともに、韓国の女性作家、コン•ジヨンさんとはどんな方なのか?などについてお話ししてみました。

2月6日付けの辻仁成さんの滞仏日記によると、ついにソウルでドラマの撮影が始まったようで

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ついにドラマ化確定。辻仁成、コン・ジヨン著『愛のあとにくるもの』

ついにドラマ化確定。辻仁成、コン・ジヨン著『愛のあとにくるもの』

 実は昔から定期的に読み返したくなる本や、見返したくなるドラマや映画があるんですが、その中の1つが1999年に初版が発行された辻仁成・江國香織共著の小説『冷静と情熱のあいだ』です。断捨離ブームに乗っかって一度手放したこともありましたが、やっぱりまた読みたくなり、数年前の一時帰国中に買い求めました。

 今から5年前、まだ息子が生まれて2か月の頃も、映画『冷静と情熱のあいだ』を見返したくなったことが

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俵万智×辻仁成の短歌教室で学び、亡き佐々部清監督を思った日。

俵万智×辻仁成の短歌教室で学び、亡き佐々部清監督を思った日。

 昨夜、歌人の俵万智さんと、作家の辻仁成さんによるオンライン講座「日々を丁寧に生きるための短歌教室」に参加した。3歳児の長引く風邪がどうやら私にもうつってしまい、アラフォーの身体は前日からフラフラ。なので、今回の参加は諦めかけていたのだけれど、昨年12月に開催された1回目がすごくおもしろかったのと、看病疲れの心に何か潤いが欲しく、開催当日の朝になって申し込んだのだった。

 前回はこまめにメモを取

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生活をおもしろがることについて考えてみた。〜星野源、樹木希林、辻仁成の言葉に触れて〜

生活をおもしろがることについて考えてみた。〜星野源、樹木希林、辻仁成の言葉に触れて〜

 20歳の頃、2年通った大学を辞め、北海道で数か月間住み込みのアルバイトをしていた時期があった。午前中の仕事が終わると、よく街の小さな図書館へ行き、作家名順に並ぶ書棚をあ〜わ行までくまなく眺め、気になった本を手当たり次第読んでいた。

 読んだ本や観た映画の内容は、時間が経つとすぐ忘れてしまうたちなので、当時何を読み、どう感じたか?今はほとんど思い出せない。だけど、誰かがおすすめの本を紹介してくれ

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