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拡がる格差、広がる影響と経済を考える

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#企業

第1章:現在の判断は正しいのか ⑩

ただ、現在は企業がリスクを恐れてしまう傾向や中小企業が展開していた事業を大手企業が買収するなど外見上の市場原理は変化しないのだが、これらの買収等により企業方針が変更になるケースや社員の配置換えなど人事関係の問題が出てくるなど雇用を守るための基盤が崩壊するおそれや良く小耳に挟むのが“あなたは若いからリストラされてもすぐに仕事が見つかると思うけど、私たちは年齢も年齢だから仕事が見つかるか不安”という声

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第1章:現在の判断は正しいのか ⑧-1

このケースは昨今の取引関係の改善などが進んでいることで問題が明るみに出るということは考えにくいという認識を大多数は持っているのだが、実際にはこのような問題が潜在的かつ無意識のうちに発生しているということが多い。

 そのため、企業の序列や相関関係によっては逆らえない関係になっていることで下請けなどの下位企業が十分に利益を確保出来ないおそれや取引停止や契約終了などを恐れて踏み込んだ交渉を決断しにくい

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第1章:現在の判断は正しいのか ⑧

 現在はこのような雇用などがあまり表面化する事はないため、実際に発生している件数の実数把握が難しいのだが、このような状況に追い込まれてしまい、転職先や再就職先が決まらないことで自殺未遂や犯罪行為に手を染めるという最悪の結果を招いてしまうことも相当数報告されていることから、このような課題を企業だけが抱え込むのではなく、社会全体もしくは同業他社などからも支援体制が組めるようにする事も大事だろう。

 

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第1章:現在の判断は正しいのか ⑦

そのため、自己防衛心理が芽生えることは社会生活においては必要なのだが、過度な自己防衛心理に発展しないように周囲が歯止めをかけるという事もバランス崩壊を避けるためには必要だと思う。

 ただ、現在は企業との関係性を重視する人材も多いのだが、企業との関係性を重視しすぎた結果、自分の個性を失ってしまうということも多く、本人が持っている素晴らしい個性が社会で活かせなくなってしまうおそれや企業としても本人の

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第1章:現在の判断は正しいのか ③

ただ、このような行為を公機関が容認したことで当該企業の人手不足を誘発したとしてもこれは“自業自得”ではないかと一般的には思われるのだが、企業にとっては“私たちは問題のある行為や判断をしたことはない”という問題意識・認識の欠如、企業における社員の組織内立場の歪曲等が起こることで自らの判断や選択を正当化することにつながり、企業防衛や組織防衛に加えて、自己保身をすることで責任転嫁や他責の正当化が横行する

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