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よるのひとりごと

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徒然なるままに、日常や思ったこと、考えたことをゆる〜く書いていく日記のようなエッセイのような雑文のような。冷やかしでもいいんで読んでやってください。これでも文章を書く練習。気が向…
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2022年4月の記事一覧

まだ大人になれなかった僕は『耳をすませば』を観る。

まだ大人になれなかった僕は『耳をすませば』を観る。

雨がシトシトと降り始めた日曜日、僕は『耳をすませば』を観ていた。

ビールを片手にジブリ映画の鑑賞は、他のそれとは異をなしていて心地よい。

90年代〜00年代初頭のジブリ映画が特に好き。『耳をすませば』も1995年公開のジブリ映画で、僕が生まれたときとほぼ同時である。

あらすじ公開から27年も経っているのに何度も観たくなる。だから昨日もふと思い立ってTSUTAYAに行って借りてきた。

東京の

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深夜の東京で桜が降る夜は、雨とともに散るらむ

深夜の東京で桜が降る夜は、雨とともに散るらむ

何も考えることがなく、無気力になると僕は深夜の東京に車を走らせる。

無気力なのにふと心が突き動かされる。深夜の東京はほとんどシャッターで閉ざされており、街に灯りはない。車を停め、川沿いを少し歩く。手を伸ばしても届かない虚空を見つめながら。するとそこに1つの色が視えた。

色彩をもたない東京の街に突如として現れた1つの色だ。ここで僕は少しその色をみつめる。僕は大丈夫。1人でも平気。そう言い続けてい

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長年片想いしてた子から結婚式の招待状が来たけど、返信できなくて泣いたあの夜

長年片想いしてた子から結婚式の招待状が来たけど、返信できなくて泣いたあの夜

人間の心に潜む黒い激情はふとした瞬間にくる。

世間的には新年度にさしあたって、瑣末事からようやく落ち着いてきた頃ではないだろうか。

3月の最後の月曜日に投稿したこちらの記事。

簡単に言うと、

また、新生活をより楽しくするために

ということを書いた。

これは僕が社会人になってからわかり得た経験則である。他の記事でも同じようなことを言っている人もいるので、まさにその通りだと実感する。自分の

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「お仕事何をされているんですか?」に身構えてしまう。魯迅『故郷』の教えとともに

「お仕事何をされているんですか?」に身構えてしまう。魯迅『故郷』の教えとともに

友だちと会う約束して当日会うまで暗澹としてしまう。当日になって友だちと会えばそのようなことを忘れて、享楽の時間をすごしている。会う約束を取り付けた瞬間は、天にも昇る心地なのだが、時間が経つにつれて「あわよくば中止の連絡こないかな…」と少し期待してしまう。約束したときは行く気あるし行くと楽しいのに、当日を迎えると憂鬱な気分になってしまう。僕は大人なので、体調に問題なければ約束はちゃんと守る。これは僕

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