#転職
第6話 僕が起業するまでの話(1) 両親の破産宣告
「なんで大手銀行をやめて造園会社を起業されたんですか?」
と良く聞かれる。
その質問には、いつもだと、「銀行を辞めよう」と思ったあたりからお話をさせていただくのだが、その根っこにあるのは、やはり、育ってきた経緯が背景にあるので、そのお話をしてみたい。
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第8話 僕が起業するまでの話(3) ついに両親の破産宣告
父の自殺未遂があった翌日から僕は会社に行くことになるが、最初の仕事は、金融機関回りだった。
入院している父に、右に行け、左に行けと言われて当面の資金繰りをすることになった。
あるサラ金では、応接室に通され部屋を見渡すと、3角形をした置き型の看板が置いてあり、そこに書いてあったのが、
「年利75%」だった。
「75%?」いや「7.5%」だろ?と目を疑った。
7と5の間に小数点を探したが、小
第11話 僕が起業するまでの話(6) 銀行への就職
多くの人に助けられながら大学に通い続け、就活のシーズンを迎えた。当時1988年はバブル時代。いわゆる体育会採用枠というものもあり、しかも主将をさせてもらっていたので引く手あまただった。
慶應空手部は大学体育会空手部では最古の大学で、過去の歴史では世界チャンピオンの先輩もおられる伝統校であった。僕が大学2年生のときは全日本でベスト8に入り、そのメンバー5人のうち3人が残っていたので、僕が4年生のと
第13話 僕が起業するまでの話(8) ベンチャー企業への転職
30歳前後のときに日本銀行、日本興業銀行、住友銀行といった日本の主要銀行の幹部候補生が集う合宿に派遣されたり、約1か月におよぶ新人研修の講師に派遣されたりと、人事部にも目をかけていただき、サラリーマンとしては十分過ぎる、順調な路線を歩んでいたと思う。
ただ、銀行員としては、ど真ん中の路線に乗った一方で、逆にうまく行けばこの辺まで行けて、悪くてもこの辺りと、40歳代、50歳代の自分のキャリアの幅が
第17話 3ヶ月毎日500枚のチラシ配り、しかし反応はゼロ
3つの学校に同時に通い、タダの1年間の修行を経て、いよいよ起業である。
とにかくゼロから始めたかったので、親戚縁者に頼らないことを決めていた。意地もあるが、そこから始めるとビジネスモデルの成否が見えなくなると考えたからだ。
事業内容は、自分に出来ることから始めようと考え、「お庭の便利屋」から始めることにした。
ちょとした剪定、植え替え、造作。
では、事業を展開するエリアは、どこから始めるか
第18話 「若くなく、資本金もない」人が異業種で起業には
さっそく結論からお話する。
異業種からの起業は、以下の3つのパターンが多いと思う。
・1つ目は、自分がゼロからその業種に入って修行し、プロとしての力をつけてから起業するパターン。
・2つ目は、すでにその業界で活躍している方と組んで、自分はマネジメントに徹して、実作業はやらないパターン。
・3つ目は、すでにその業界で活躍している方と組んで、自分はマネジメントもやりながら、実作業もやるパターン
第19話 木の上から新規営業せざるを得ない理由
起業してから3か月間、1本も電話がなかったが、植木職人の方と出会ってから、やれることが増え、チラシが変わり、毎日のように電話がかかってくるようになった。
ただ、電話を受ける事務員さんが日中事務所にいるわけでないので、会社への電話は僕の携帯電話に転送になるようにしていた。
木の上で剪定をしていても電話がかかってくる。新規のご依頼の電話なので折り返しに出来ない。メモ帖と小さなボールペンをお尻のポケ
第21話 成功する会社は「集客」と「人」を大事にしている
前回までは、私の起業してから現在までに至るまでの過去編として、第20話までお付き合いいただき、ありがとうございました!
次の章として、今日からは、18年間、小企業の経営者をやらせていただいてきて、今行き着いている「ホワイト小企業の作り方」についてお話させていただければと思います。
色々な切り口があると思いますが、根っこは何かと考えてみました。
「一緒にいたいと思われること」
ではないでしょ
第23話 社員に話を聞いて欲しければ、信用残高を積むこと
前回は、従業員の方に長く会社にいていただくには、「一緒にいたいと思われること」がポイントであると話をしました。「一緒にいたいと思われる」ための1つは、「自分(従業員)に関心をもってくれる人」であることだとお伝えしました。
こうお伝えすると「従業員の方と話をよくすることでしょ?」となります。
もちろん、そうなんですが、その「話の順番が重要」です。
僕がそうでしたが、まずは「どういう会社にしたい
第25話 成功する報酬制度は「社員をよく見ているかどうか」
【一緒にいたいと思われるリーダーの条件】
・自分 (従業員)に関心を持ってくれる人
・向上心をもって実践している人
・見合った報酬をくれる人
従業員に長く会社にいていただくには、「一緒にいたいと思われること」は重要であり、その1つに「働きに見合った報酬をくれる人」であることをお伝えしました。
僕は、銀行を退職後、ベンチャー企業に転職し、2年半で10人から100人になる会社のナンバー2を経験させ