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あしたの小窓から。

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小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。
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#音楽

解像度がちがう。

解像度がちがう。

今日、久しぶりに歌の先生とオンラインでお話しした。

別に教わっている編曲の先生もそうだけれど、一つ一つ解説を聞いているうちに、ぼんやりと一体になっていたものがきれいに区分けされていく感覚があった。

今日尋ねたのは、歌い方にまつわることだったんだけど、いろんなシンガーの例を挙げてもらって、この人はこういう歌い方、この人はこう、と言葉にしてもらううちに、頭の中の「歌い方」の地図がクリアになっていく

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いまどきの若いモンは。

いまどきの若いモンは。

いまどきの若いモンは、といえば「けしからん」と続くのがお決まりだけれど、音楽の世界では、そうはなっていないようだ。

先日、編曲のレッスンの中で、先生から「中村佳穂さん」を教えてもらい、聴いて度肝を抜かれている。

カッコよすぎる。この『アイアム主人公』は、Apple の CM に使われていたそうだが、うちにはテレビがなく教えてもらうまで知らなかった。

とにかくカッコいいんだけど、歌詞もいい。

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非言語にして不可視。

非言語にして不可視。

オンラインで行っている『空中庭園』の相棒、橋本仁美ちゃんが、フェイスブックでイラストを投稿し、こんなことを書いていた。

【てがかりは非言語】
 言語化するのがうまい人と、非言語のエリアにあるものをひろうのがとくいな人がいる。そうやってそれぞれの人が居る領域が、グラデーションのように異なっていると思う。同じ日本語を話していても。日本語の扱い方?が違うように思う。

 非言語的に多くのことを感じてい

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星野源さんとポップスター。

星野源さんとポップスター。

星野源さんのインスタグラムを観ていた。

『うちで踊ろう』という曲を公開して、いろんな人とコラボしている。

僕らそれぞれの場所で 重なり合えそうだ

という歌詞のとおり、いろんなところで、いろんな人がこの曲と重なり合っていて、観ているだけで楽しい。様々な音楽家がオンライン配信などをしているけれど、いまの時期に一番、音楽家らしいことをしているように感じる。

この試みの背景にあるのは『恋』の時の「

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『しづ心なく花の散るらむ』

この小さな部屋で
夢を語り合ってたね
すこし照れたような横顔と
かすれた声のハーモニー

花散らないで
あまりにも早すぎるから
春は知らぬ間に消えてゆく
控えめな聖者のように

もう泣かないで恋人よ
何回も願った
嘘のような現実の向こうで
また逢いたいな......

ああ 君が願った
夢がかないますように
眠れない僕の目に
まばゆく光る
あれは今日の日の夜明け

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すばらしき極彩色の夜。

すばらしき極彩色の夜。

すばらしい夜だった。

昨晩開催された『BAR 白と黒と極彩色』のことだ。

心のサブタイトルを「孔雀たちのララバイ」にしたのだけれど、そんな感じで来てくれた一人一人にスポットライトが当たり、歌とギターと踊りと食事を愉しむ夜になった。

僕は長らくライブをするのが苦手だったのだけれど、それはもしかしたら「演者」としてずっとスポットが当たるのが不自由だったからかもしれない。

時に演者になり、時に観

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ウチはいったい、何屋さんなんだろか。 (メルマガ『生きているQ』より)

ウチはいったい、何屋さんなんだろか。 (メルマガ『生きているQ』より)

この記事は、㐧二音楽室のメルマガ『生きているQ』の配信記事を加筆修正してお届けしています。(ご登録はこちらからどうぞ。)

こんばんは。澤です。

聴いていただき、
ありがとうございます。

今日は動画編集ソフトで
ずっと字幕をつけたりしてました。

それでできたのが、
これなんですけどね、

つくっている間に
ふと思ったのです。

「おれは、いったい
 何屋さんやねん!?」

と(笑)。

これ

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つたなくとも、つたわるもの。

つたなくとも、つたわるもの。

今日、ゆりゆり、ゆりちゃんこと奥さんのインスタライブにお邪魔した。

その最後に、ぼくは『永遠』というKANさん(『愛は勝つ』のあのKANさんだ)の曲をピアノで弾いた。

昨日思いついて、ちょっと練習して、まだコードも覚束なかったけれど、どうしても彼女に聴いてほしかった。

演奏は、ぼろぼろだった。
でも、ゆりちゃんの目には光るものがあって、配信が終わると、わっと泣いた。ぼく自身も弾きながら、何度

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ここではないどこかへ。

ここではないどこかへ。

昨日の『歌い手冥利』で唄ってくれた歌を、ご本人の許可をいただいて、先程アップした。

先に二曲唄って、これが三曲目。
伴奏を練習していたので、ちょっとしたセッションのつもりで参加したら、歌の力に惹き込まれるようにして、どんどん夢中になっていって、

なんだかすごいところまで行った。

あったかくて丸いなにかに、大きく包み込まれている、みたいな。

指と指を合わせて、その触れについていく「影舞」でも

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昨日、7月31日の『歌い手冥利』で唄ってくださった歌。
ぼくは後ろでちいさく伴奏しています。

途中、伴奏に夢中になって、我を忘れて、ぼくはここではないどこかに行きました。

なにかあったかくて丸い空間に、すっぽりと包みこまれたみたいな。

演奏が終わって、彩乃さんが「すごい!」と叫んでいますが、その感覚、ぼくもよくわかる。なんだか本当にすごかった。

あれが「音楽」だったのかもしれない。

魔女とドロシーと初恋と鳥肌。

魔女とドロシーと初恋と鳥肌。

おととい、東浦 澄さんとの間に生まれた『あなたのうた』をお披露目した。

タイトルは「東の魔女はしんでない」。

つよい風が なにもかも吹き飛ばして
その上から だれかが 魔法みたいのをかけるんだ

のっけから 貧血気味のおいらさ
ねぇ君は どうして そんなところで 泣いているの?

ドロシー.....ドロシー......

東の魔女は しんでない いまもどこかで 笑ってる
だれに一体

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知らない人の作った曲に心を鷲掴みにされる経験。

知らない人の作った曲に心を鷲掴みにされる経験。

先週の木曜日に聴いたこの曲に、どハマりしている。

King Gnu の『白日』。今日で五日目になる。

YouTube で何度も聴いて、歌って、それだけでは足りずに、iTunes Store で買って。

自転車に乗っているときにも聴いて、聴きながら歌って、体の赴くままに踊って。

ギターの弾き語り動画を見つけて練習して、歌もギターも難しくて、でも、「もっと歌いたい」「もっと弾きたい」「もっと練

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もしも人生をやり直せたら。

もしも人生をやり直せたら。

昔、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』という映画があった。
デロリアンというタイムマシンに乗って、マイケル・J・フォックス演じるマーティーとクリストファー・ロイド演じるドクが過去や未来を旅する物語だ。

すごく好きだった映画で、大ヒットもした。
福岡の映画館に観に行ったときに、タクシーの窓越しに川向こうのビル一面を覆う巨大なマーティーとデロリアンの看板があって、とても興奮したおぼえがある。

あん

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協力者求ム。

協力者求ム。

2015年11月にはじまった自営業も三年をすぎ、活動が多岐にわたってきた。

ワークショップの中身も「聞くこと」だったり「支援」だったり「作曲」だったり『魂うた®︎』だったり「ファミコン」だったり(笑)様々。

文章を書いたり歌をつくったりする量も増えた。
それ自体は楽しいことなのだけれど、一方で手がまわらない「こうできたらいいのにな」リストが長くなっている。

そこで「いまやれていないけれど、あ

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