ひとりしづ芽

詩を書きます 訳も分からず  詩を書かなくて良くなる日まで あと料理の備忘録も書くこと…

ひとりしづ芽

詩を書きます 訳も分からず  詩を書かなくて良くなる日まで あと料理の備忘録も書くことにしました よろしくお願いします

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  • 明治維新 歴史修正主義について

    明治維新について 歴史修正主義についての詩

  • 詩とは何か 詩を書くこと 詩を書く意味について

    詩とは何か 詩を書くことの意味についての詩

  • カックウのことを考えている カックウの詩三編他

    1975年(昭和50年)、ジャガイモ畑の土中から偶然発見された、縄文時代後期の中空土偶。メディアを通して見た(知った気になっていた)ものと、その実物は全く印象の違うものでした。何かを秘めている、何かを宿している、何かを伝えようとしている、そんな気がします。函館縄文文化交流センターに常設展示されています。機会がありましたら是非訪ねてみることをお薦めします。

  • 料理の備忘録

    料理は日々の生活でやらなければいけないものですが、でも時に楽しみでもありますね  よかったら参考にしてください

記事一覧

詩 そのまままっすぐです

この先300メートルひだりです この先500メートルみぎです そのまままっすぐです そのまままっすぐです そのまままっすぐで 地獄へ一直線です 言われるまま 考えずに

ひとりしづ芽
9時間前
2

詩 道標

幾重にも連なる深緑の峰々の遥か遠くを先達が歩いている 時々前方の視界が開けると米粒くらいに小さくその姿が見えている  決して追いつくことはない  それでもところど…

10

詩 「ヒト科・ヒト属・ヒト」

~Wikipediaより抜粋 …… …… …… …… 5-4 生態的な特徴 〈コトバ〉 と呼ばれるヒト特有の鳴き声で、お互いの意思の疎通が出来る。※注9 ※注9 嘘を取り繕っている…

11

詩 茅空(カックウ)のことを考えている

カックウ 呆けた顔 悪の存在を知らない顔 悪意を未だ知らない顔 生まれたての赤子のような お腹いっぱいのヨトウムシのような  呆けたような顔 カックウのことを考え…

2

クソもミソもいっしよ

ある観光地で 街道の真ん中を我が物顔で歩く外国人の集団に まったく行儀のなってない奴らだと 舌打ちしながら横目でチラチラ見ていたら 自分の足下でせっせと餌を巣に運び…

10

詩 かっくう(函館市縄文文化交流センター)

 眼下に内浦湾を望む、見晴らしの良い国道沿いの高台。自然と調和した、地上一階建てのモダンなコンクリート建築の地下にカックウはいた。そこは不思議な空間だった。必要…

6

詩 原始宗教(アニミズム)

原始宗教(アニミズム)という言葉には純朴、神秘的、郷愁といった肯定的な印象を思い浮かべる一方で、我々の無意識下に、「昔の人は幼稚で馬鹿だったんだ」というウソを刷…

4

詩 詩を書くこと その四

山のみちを整備すること わたしが整備している この山のみちは まだ名前もないくらいに 知られていないけれど ひとりだから 少しずつだけれど それでもいつ人が来ても いい…

7

詩 「校舎の北側には」

街の中心部から まっすぐ伸びる大通りを進むと  立派な校舎の壁面に垂れ幕が数張  誇らしげに掛かっているのが見える 一方誰も知らないことだが いくつかある建物の一番…

6

料理の備忘録 肉まんの生地(上手くいかない方の参考に)

ウー・ウェンさんの「北京小麦粉料理」(高橋書店)と 551蓬莱の豚まんの原材料表示を参考にしています。 ほんのり甘く香りの良い生地です。 手間は掛かりますが、自分で作…

2

詩 詩を書くこと その六(個人的な理由)

 ある日、自分でも書いてみたくなって、〈確信を持って〉詩が書けそうな気がして、書いてみたらすらすらと書けたんです。客観的な出来不出来は兎も角、自分が納得出来る詩…

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詩 「今、政治がアツイ!」

手を変え品を変え その新しいネタを探し求め続けてきた 詐欺師たちにとって 今 政治の世界というのは新たな ブルーオーシャンなのかもしれない その証拠に一流から三流四…

7

詩 愛について

深い愛というのは こういうことだろうか その人を愛することで その人の良いところも 悪いところも その人の家族も 友人も そのまた友人も  愛せる 愛することが出来る …

12

詩 ままならない

人生は抱き合わせ販売だよ 欲しいものだけ買えないよ 売ってくれないよ  訳のわからない要らないものも 一緒に買わされるよ 気を付けてね

11

詩 合理主義というご都合主義

合理主義なんてものは 絵に描いた餅なんだよ 合理的かどうかって 一体誰がどうやって判断するのさ 神様だけだよそんな御立派なこといえるのは まったく何を思い上がってる…

12

詩 詩を書くこと その五

夜中に目が覚めて まんじりともせず 悶々として 布団にくるまっている 頭は冴えてくる 言葉が降ってくる 詩を書け

4
詩 そのまままっすぐです

詩 そのまままっすぐです

この先300メートルひだりです
この先500メートルみぎです
そのまままっすぐです
そのまままっすぐです
そのまままっすぐで
地獄へ一直線です
言われるまま
考えずに

詩 道標

詩 道標

幾重にも連なる深緑の峰々の遥か遠くを先達が歩いている
時々前方の視界が開けると米粒くらいに小さくその姿が見えている 
決して追いつくことはない 
それでもところどころ道標を置いてくれている

※YouTuber 「OK! soraさん」へ敬意を表して

詩 「ヒト科・ヒト属・ヒト」

詩 「ヒト科・ヒト属・ヒト」

~Wikipediaより抜粋
……
……
……
……
5-4 生態的な特徴
〈コトバ〉 と呼ばれるヒト特有の鳴き声で、お互いの意思の疎通が出来る。※注9

※注9 嘘を取り繕っているときや、誤魔化しているときは
鳴き声のテンポが速くなる。また、音程が1度~4度ほど高くなる。

詩 茅空(カックウ)のことを考えている

詩 茅空(カックウ)のことを考えている

カックウ 呆けた顔 悪の存在を知らない顔 悪意を未だ知らない顔
生まれたての赤子のような お腹いっぱいのヨトウムシのような 
呆けたような顔 カックウのことを考えると 自然と顔がにやけてしまう
考えてにやにやしてしまう ひょっとして太古の昔には
(といっても数千年のはなし) 悪意なんて存在しなかったのかな?
でも案外真実かもしれない いや絶対そうに違いない
元々存在しなかったはずの悪意に晒されて 

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クソもミソもいっしよ

クソもミソもいっしよ

ある観光地で
街道の真ん中を我が物顔で歩く外国人の集団に
まったく行儀のなってない奴らだと
舌打ちしながら横目でチラチラ見ていたら
自分の足下でせっせと餌を巣に運びこむ
蟻ん子と目が合った
「オレにとってはお前も外国人もたいして変わらねえぞ どっちも人間てヤツらはまったく横暴なヤツらだよ」
「オレの仕事の邪魔なんだよ」
「ぶらぶらしてねえでどこかにすっこんでろよ」
ときた
フンッ 蟻ん子の野郎

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詩 かっくう(函館市縄文文化交流センター)

詩 かっくう(函館市縄文文化交流センター)

 眼下に内浦湾を望む、見晴らしの良い国道沿いの高台。自然と調和した、地上一階建てのモダンなコンクリート建築の地下にカックウはいた。そこは不思議な空間だった。必要最小限の照明がカックウだけを照らしていた。通路側の壁には学芸員が一名配置されているが、空間を演出するキャストの一員として、壁と同化するように存在を消していた。現実世界と隔絶された、深い海の中にいるような、穏やかな安心感に包まれた空間。他に観

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詩 原始宗教(アニミズム)

詩 原始宗教(アニミズム)

原始宗教(アニミズム)という言葉には純朴、神秘的、郷愁といった肯定的な印象を思い浮かべる一方で、我々の無意識下に、「昔の人は幼稚で馬鹿だったんだ」というウソを刷り込む陰湿な仕掛けが仕組まれている。
「原始」などと如何にも言外に自分たちの方が優れている、進歩している、とでも言わんばかりの、傲慢で浅はかで下衆な優越感が潜んでいるわけだ。
これは唯物史観という毒による仕掛け、罠だ。
唯物史観という毒。

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詩 詩を書くこと その四

詩 詩を書くこと その四

山のみちを整備すること
わたしが整備している
この山のみちは
まだ名前もないくらいに
知られていないけれど
ひとりだから
少しずつだけれど
それでもいつ人が来ても
いいように
下草を刈ったり
危ないところには
ロープを張ったり
道に迷いそうなところには
目印に なのはな色の
リボンをつけることにした
ときどきは 
景色を楽しみながら
沢の音や鳥の声 
昆虫たちの声を聴きながら
もしも気まぐれに

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詩 「校舎の北側には」

詩 「校舎の北側には」

街の中心部から
まっすぐ伸びる大通りを進むと 
立派な校舎の壁面に垂れ幕が数張 
誇らしげに掛かっているのが見える
一方誰も知らないことだが
いくつかある建物の一番奥
誰も入れない場所
誰の目にもつかない場所
その一番奥の校舎の北側の壁にも
小さな垂れ幕が数張掛けられていた
お経のようにびっしりと文字が書かれたそれは
教育の敗北を記した懺悔の記録だった

 

料理の備忘録 肉まんの生地(上手くいかない方の参考に)

料理の備忘録 肉まんの生地(上手くいかない方の参考に)

ウー・ウェンさんの「北京小麦粉料理」(高橋書店)と
551蓬莱の豚まんの原材料表示を参考にしています。
ほんのり甘く香りの良い生地です。
手間は掛かりますが、自分で作った生地は格別のおいしさです。
ある程度生地の扱いをマスターしたら、この配合で小籠包や餃子の皮も作れます。半発酵生地で作る焼き餃子、難しいですが美味しいです。また、ピザや簡単なパンもこの配合で出来ます。
細かいことは端折ってポイントだ

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詩 詩を書くこと その六(個人的な理由)

詩 詩を書くこと その六(個人的な理由)

 ある日、自分でも書いてみたくなって、〈確信を持って〉詩が書けそうな気がして、書いてみたらすらすらと書けたんです。客観的な出来不出来は兎も角、自分が納得出来る詩が書けたんです。それで書き始めました。〈へえ、自分にも詩が書けるんだ〉そのことが嬉しかったんです。それに詩の世界は何の制約も無くて自由だし、短いから書くのも読んでもらうのも気楽でいいなと思ったんです。
 ところで書いてみたくなったのには、直

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詩 「今、政治がアツイ!」

詩 「今、政治がアツイ!」

手を変え品を変え
その新しいネタを探し求め続けてきた
詐欺師たちにとって
今 政治の世界というのは新たな
ブルーオーシャンなのかもしれない
その証拠に一流から三流四流に至るまで
様々な詐欺師たちが政治の世界に結集してきている
私にはよくわからないが
きっとそれ相応のうま味があるんだろう
そうでなければあんな常軌を逸した狂騒は
出来るわけがないだろう
私は詐欺に加担したくはないし 
ましてや騙される

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詩 愛について

詩 愛について

深い愛というのは
こういうことだろうか
その人を愛することで
その人の良いところも
悪いところも
その人の家族も
友人も
そのまた友人も 
愛せる
愛することが出来る

私は何よりも
うどんを愛しているから
讃岐うどんも
たらいうどんも
冷凍うどんも
セブンで売っている
茹でうどんも
もっと広く麺でさえあれば
半田素麺も
金ちゃんヌードルも
いのたにの中華そばも
愛せる
愛することが出来る

詩 ままならない

詩 ままならない

人生は抱き合わせ販売だよ
欲しいものだけ買えないよ
売ってくれないよ 
訳のわからない要らないものも
一緒に買わされるよ
気を付けてね

詩 合理主義というご都合主義

詩 合理主義というご都合主義

合理主義なんてものは
絵に描いた餅なんだよ
合理的かどうかって
一体誰がどうやって判断するのさ
神様だけだよそんな御立派なこといえるのは
まったく何を思い上がってるんだか
しようもない顔して
何が合理的かなんて誰にもわかりゃあしないじゃあねえか
だいたい
なんでオレを家に居候させてるんだよ
それこそ無駄じゃあねえかよう
けだるそうに丸まって寝っ転がるそこの三毛猫が
「にゃあ」とそのように申してまし

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詩 詩を書くこと その五

詩 詩を書くこと その五

夜中に目が覚めて
まんじりともせず
悶々として
布団にくるまっている
頭は冴えてくる
言葉が降ってくる
詩を書け