ひとりしづ芽

詩を書きます 訳も分からず  詩を書かなくて良くなる日まで あと料理の備忘録も書くこと…

ひとりしづ芽

詩を書きます 訳も分からず  詩を書かなくて良くなる日まで あと料理の備忘録も書くことにしました よろしくお願いします

マガジン

  • 明治維新 歴史修正主義について

    明治維新について 歴史修正主義について 詩にしてみました

  • noteに投稿した全ての詩

  • 詩とは何か 詩を書くこと 詩を書く意味について

    詩とは何か 詩を書くことの意味についての詩を書きました

  • 料理の備忘録

    料理は日々の生活でやらなければいけないものですが、でも時に楽しみでもありますね  よかったら参考にしてください

  • 読書感想文とお礼

    読んだ本の読書感想文とお礼

最近の記事

クソもミソもいっしよ

ある観光地で 街道の真ん中を我が物顔で歩く外国人の集団に まったく行儀のなってない奴らだと 舌打ちしながら横目でチラチラ見ていたら 自分の足下でせっせと餌を巣に運びこむ 蟻ん子と目が合った 「オレにとってはお前も外国人もたいして変わらねえぞ どっちも人間てヤツらはまったく横暴なヤツらだよ」 「オレの仕事の邪魔なんだよ」 「ぶらぶらしてねえでどこかにすっこんでろよ」 ときた フンッ 蟻ん子の野郎 腹いせに足で踏んづけてやろうかと思ったが うらまれても嫌なので 名物の黒まめまんじ

    • 詩 かっくう(函館市縄文文化交流センター)

       眼下に内浦湾を望む、見晴らしの良い国道沿いの高台。自然と調和した、地上一階建てのモダンなコンクリート建築の地下にカックウはいた。そこは不思議な空間だった。必要最小限の照明がカックウだけを照らしていた。通路側の壁には学芸員が一名配置されているが、空間を演出するキャストの一員として、壁と同化するように存在を消していた。現実世界と隔絶された、深い海の中にいるような、穏やかな安心感に包まれた空間。他に観覧者もいないその時間、静かに中空の一点を見つめるカックウを、ただただ眺めていた。

      • 詩 原始宗教(アニミズム)

        原始宗教(アニミズム)という言葉には純朴、神秘的、郷愁といった肯定的な印象を思い浮かべる一方で、我々の無意識下に、「昔の人は幼稚で馬鹿だったんだ」というウソを刷り込む陰湿な仕掛けが仕組まれている。 「原始」などと如何にも言外に自分たちの方が優れている、進歩している、とでも言わんばかりの、傲慢で浅はかで下衆な優越感が潜んでいるわけだ。 これは唯物史観という毒による仕掛け、罠だ。 唯物史観という毒。 進歩的歴史観という毒。 立派な教典を有した先進的な(はずの)現代の宗教が、 こう

        • 詩 詩を書くこと その四

          山のみちを整備すること わたしが整備している この山のみちは まだ名前もないくらいに 知られていないけれど ひとりだから 少しずつだけれど それでもいつ人が来ても いいように 下草を刈ったり 危ないところには ロープを張ったり 道に迷いそうなところには 目印に なのはな色の リボンをつけることにした ときどきは  景色を楽しみながら 沢の音や鳥の声  昆虫たちの声を聴きながら もしも気まぐれに ここに山あそびに来る人が 困らないように

        クソもミソもいっしよ

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        • 明治維新 歴史修正主義について
          7本
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        • 詩とは何か 詩を書くこと 詩を書く意味について
          9本
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        • 読書感想文とお礼
          1本

        記事

          詩 「校舎の北側には」

          街の中心部から まっすぐ伸びる大通りを進むと  立派な校舎の壁面に垂れ幕が数張  誇らしげに掛かっているのが見える 一方誰も知らないことだが いくつかある建物の一番奥 誰も入れない場所 誰の目にもつかない場所 その一番奥の校舎の北側の壁にも 小さな垂れ幕が数張掛けられていた お経のようにびっしりと文字が書かれたそれは 教育の敗北を記した懺悔の記録だった  

          詩 「校舎の北側には」

          料理の備忘録 肉まんの生地(上手くいかない方の参考に)

          ウー・ウェンさんの「北京小麦粉料理」(高橋書店)と 551蓬莱の豚まんの原材料表示を参考にしています。 ほんのり甘く香りの良い生地です。 手間は掛かりますが、自分で作った生地は格別のおいしさです。 ある程度生地の扱いをマスターしたら、この配合で小籠包や餃子の皮も作れます。半発酵生地で作る焼き餃子、難しいですが美味しいです。また、ピザや簡単なパンもこの配合で出来ます。 細かいことは端折ってポイントだけ書いています。 [生地の材料] ・小麦粉 200g ※1 ・水またはぬるま湯

          料理の備忘録 肉まんの生地(上手くいかない方の参考に)

          詩 詩を書くこと その六(個人的な理由)

           ある日、自分でも書いてみたくなって、〈確信を持って〉詩が書けそうな気がして、書いてみたらすらすらと書けたんです。客観的な出来不出来は兎も角、自分が納得出来る詩が書けたんです。それで書き始めました。〈へえ、自分にも詩が書けるんだ〉そのことが嬉しかったんです。それに詩の世界は何の制約も無くて自由だし、短いから書くのも読んでもらうのも気楽でいいなと思ったんです。  ところで書いてみたくなったのには、直接的なきっかけがありまして、それは坂本慎太郎さんの曲の歌詞なんです。始めて詩を書

          詩 詩を書くこと その六(個人的な理由)

          詩 「今、政治がアツイ!」

          手を変え品を変え その新しいネタを探し求め続けてきた 詐欺師たちにとって 今 政治の世界というのは新たな ブルーオーシャンなのかもしれない その証拠に一流から三流四流に至るまで 様々な詐欺師たちが政治の世界に結集してきている 私にはよくわからないが きっとそれ相応のうま味があるんだろう そうでなければあんな常軌を逸した狂騒は 出来るわけがないだろう 私は詐欺に加担したくはないし  ましてや騙されるのは御免だ せいぜい皆さんも気をつけることだ

          詩 「今、政治がアツイ!」

          詩 愛について

          深い愛というのは こういうことだろうか その人を愛することで その人の良いところも 悪いところも その人の家族も 友人も そのまた友人も  愛せる 愛することが出来る 私は何よりも うどんを愛しているから 讃岐うどんも たらいうどんも 冷凍うどんも セブンで売っている 茹でうどんも もっと広く麺でさえあれば 半田素麺も 金ちゃんヌードルも いのたにの中華そばも 愛せる 愛することが出来る

          詩 愛について

          詩 ままならない

          人生は抱き合わせ販売だよ 欲しいものだけ買えないよ 売ってくれないよ  訳のわからない要らないものも 一緒に買わされるよ 気を付けてね

          詩 ままならない

          詩 合理主義というご都合主義

          合理主義なんてものは 絵に描いた餅なんだよ 合理的かどうかって 一体誰がどうやって判断するのさ 神様だけだよそんな御立派なこといえるのは まったく何を思い上がってるんだか しようもない顔して 何が合理的かなんて誰にもわかりゃあしないじゃあねえか だいたい なんでオレを家に居候させてるんだよ それこそ無駄じゃあねえかよう けだるそうに丸まって寝っ転がるそこの三毛猫が 「にゃあ」とそのように申してました

          詩 合理主義というご都合主義

          詩 詩を書くこと その五

          夜中に目が覚めて まんじりともせず 悶々として 布団にくるまっている 頭は冴えてくる 言葉が降ってくる 詩を書け

          詩 詩を書くこと その五

          詩 バーミヤン谷の大石窟と廃仏毀釈

          アフガニスタンの あのバーミヤン谷遺跡の 爆烈の映像をいま 見ながら想うのは 150年前 既に私たちの国でも 実際に起きていたこと 150年前のあれは  クーデターだった 不遜で残忍な宗教弾圧だった 愚かで野蛮な文化破壊だった 乗っ取りだった 長い混乱の時を経て 漸く剥げてきた メッキの亀裂から 見え始めるもの 真実が知れることで 初めてやすらぐ魂がある しづまる魂がある

          詩 バーミヤン谷の大石窟と廃仏毀釈

          「一冊で読む日本の近代詩500」 編著 西原大輔 読書感想文とお礼

          図書館で借りて読みました。 詩のことを知るのにとても参考になる本でした。(この場を借りて)ありがとうございます。 この本のお蔭様で好きな詩人が何人も見つかって嬉しいです。 また、好きな詩とそうではない詩がハッキリと分かれるということがわかって驚きでした。 好きな詩はページを開いた瞬間に、そうでない詩はなかなか頭に入ってこなくて何回か読み直さないとならなくて、読み直して何とか理解してもそれでもしっくり来ない。このコントラストがくっきりと明瞭で交互に繰り返すので、コントみたいで滑

          「一冊で読む日本の近代詩500」 編著 西原大輔 読書感想文とお礼

          詩 「Imajine・信用で成り立つ社会」

          鍵がいらない 法律がいらない 警察がいらない 弁護士がいらない お金がいらない 殺されない 騙されない

          詩 「Imajine・信用で成り立つ社会」

          詩 廃仏毀釈

          はるか天竺より讃岐に坐し坐したくんびーらの神は 日本の神様仏様と習合してこんぴらさんになりました 明治政府の神仏分離令でこんぴらさんは こんぴらさんとくんびーらの神に別れました くんびーらの神は天竺へ帰りました こんぴらさんはさむい北の蝦夷へ渡りました こんぴらさんがいたところには ことひらさんがいらっしゃいました

          詩 廃仏毀釈