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記事一覧

詩 道標

幾重にも連なる深緑の峰々の遥か遠くを先達が歩いている 時々前方の視界が開けると米粒くらい…

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詩 「ヒト科・ヒト属・ヒト」

~Wikipediaより抜粋 …… …… …… …… 5-4 生態的な特徴 〈コトバ〉 と呼ばれるヒト特有…

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詩 茅空(カックウ)のことを考えている

カックウ 呆けた顔 悪の存在を知らない顔 悪意を未だ知らない顔 生まれたての赤子のような…

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詩 かっくう(函館市縄文文化交流センター)

 眼下に内浦湾を望む、見晴らしの良い国道沿いの高台。自然と調和した、地上一階建てのモダン…

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クソもミソもいっしよ

ある観光地で 街道の真ん中を我が物顔で歩く外国人の集団に まったく行儀のなってない奴らだと…

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詩 原始宗教(アニミズム)

原始宗教(アニミズム)という言葉には純朴、神秘的、郷愁といった肯定的な印象を思い浮かべる…

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詩 詩を書くこと その四

山のみちを整備すること わたしが整備している この山のみちは まだ名前もないくらいに 知られていないけれど ひとりだから 少しずつだけれど それでもいつ人が来ても いいように 下草を刈ったり 危ないところには ロープを張ったり 道に迷いそうなところには 目印に なのはな色の リボンをつけることにした ときどきは  景色を楽しみながら 沢の音や鳥の声  昆虫たちの声を聴きながら もしも気まぐれに ここに山あそびに来る人が 困らないように

詩 「校舎の北側には」

街の中心部から まっすぐ伸びる大通りを進むと  立派な校舎の壁面に垂れ幕が数張  誇らしげ…

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詩 詩を書くこと その六(個人的な理由)

 ある日、自分でも書いてみたくなって、〈確信を持って〉詩が書けそうな気がして、書いてみた…

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詩 「今、政治がアツイ!」

手を変え品を変え その新しいネタを探し求め続けてきた 詐欺師たちにとって 今 政治の世界と…

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詩 愛について

深い愛というのは こういうことだろうか その人を愛することで その人の良いところも 悪いとこ…

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詩 ままならない

人生は抱き合わせ販売だよ 欲しいものだけ買えないよ 売ってくれないよ  訳のわからない要ら…

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詩 合理主義というご都合主義

合理主義なんてものは 絵に描いた餅なんだよ 合理的かどうかって 一体誰がどうやって判断する…

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詩 バーミヤン谷の大石窟と廃仏毀釈

アフガニスタンの あのバーミヤン谷遺跡の 爆烈の映像をいま 見ながら想うのは 150年前 既に私たちの国でも 実際に起きていたこと 150年前のあれは  クーデターだった 不遜で残忍な宗教弾圧だった 愚かで野蛮な文化破壊だった 乗っ取りだった 長い混乱の時を経て 漸く剥げてきた メッキの亀裂から 見え始めるもの 真実が知れることで 初めてやすらぐ魂がある しづまる魂がある