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エッセイ本をたくさん読めば上手く書けるようになるだろうか?考えながら7冊読んだ

noteでは驚くほど上手なエッセイに出会うことがある。
すごく笑えたり泣けたり心がホカホカ暖まったり。

大抵は、書くことを仕事にしてるプロの人だったりする。
しかし中には、ただ書くことが好きなだけの人も多い。

そんな才能に出会い、素晴らしい読了感を味わえる。
すっかりnote内の文章を読み漁る事にハマってる理由だ。

読んでみると自分でも書いてみたくなる。
エッセイ調の書き方を現在進行形でやってみてる今、ナウ。
影響を受けやすいワタシである。

だんだん、使い慣れない文体でツラくなってきた…。

「やっぱり無理しても楽しくないね」

そんな心の声が聞こえて来たので、以下、通常モードへ!


◇読んだエッセイ本の紹介


1.『けっこうエーこといってるんですが』著:サトウサンペイ

”朝日新聞の四コマ漫画の人”という知識のみでしたが、”ザ・昭和の男の価値観”という感じで驚きました。”女は黙って男を支えて欲しい”、そんな本音がチラチラと。毒舌な内容が刺さります。

2.『だって、欲しいんだもん!』著:中村うさぎ

3.『パリのトイレでシルブプレ~~!』著:中村うさぎ

あきらかに「買い物依存症」で本人も自覚ありなのに、明るく楽しくネタにしててスゴいです。巻末の対談で、原田宗男氏が「躁うつ病」を告白したのにもオドロイタ。(調べたら、その後逮捕されてた事も知って絶句)


4.『そこに僕はいた』著:辻仁成

思い出した。辻仁成氏とか江國香織氏とか読んでたの、完全に当時の友達の影響でした。あの子元気かな。栗本薫先生のサイン会に一緒に行ったり、かなりの読書家。ワタシより屈折したタイプだったのに、華の社会人デビュー。地元の祭りで快活に踊りまくる姿を見た時はなんだかホッとしたな。


5.『交差点で石蹴り』著:群ようこ

著者のことなんとなく「ほっこりあったか系小説家」だったような気がしてたら、全然違った。めっちゃ辛口で面白かった!周りの人への目線がキレキレで何度も爆笑した。これぞ痛快エッセイ。


6.『僕のこと、好きですか』著:西村雅彦

三谷幸喜氏作の『笑の大学』舞台版が当時好きでファンでした。
あの頃ほどテレビでお見かけしなくなったな?と検索したら、「西村まさ彦」に改名してた。本書でも字画の話が出てたから気にしてたのかな。
コメディ役者のイメージですが、実は結構”気難しい人”という印象です。


7.『OL放浪記』著:わかぎえふ

なんてワイルドでパワフルでたくましい人なんだろう。当時、中島らも氏の小説のファンだったワタシ。彼女はらも氏のマネージャーなど全面的に支えてた、肝っ玉母さんみたいな人だ。あの頃「OL」は最強だった時代。


◇面白いエッセイとは??

「エッセイの書き方」で検索すれば、いくらでも有難い指南が調べられるのは分かっているけど、あえて自己流で考えてみました。

<<7冊読んで、だいたいの共通点>>

・「だ、である口調」
・「下ネタ」
・「昔話」
・「旅ネタ」
・「暴露話」
・「独自の生き方論」
・「周りの面白い人ネタ」
・臨場感ある「セリフ」を鉤括弧で区切り、物語を読んでいるような効果。
・読んだ後に不思議と著者に親しみを感じる。
人柄を好きになれなくても、親近感のような好感が残る。

・・・こんな感じかな。ぱっと思いついただけですが。

特に、「下ネタ」!これはほぼ必須なのか?ってくらい出てきました。
お下品な話をそんなに好まないワタシでも笑ってしまうパワーがあります。
オナカ弱い人多すぎ(笑)わかぎゑふ氏なんて「回虫」体験談だし。

サトウサンペイ氏やその年代の人が使う言葉「イタセクスアリス」ってずっとボンヤリとしか意味が分からなかったので思わず調べた。(死語では?)
・・・森鴎外の性のエッセイ?!違うか。自伝的小説とは。なるほど~。


今回読んだ本は、発行が2000年より前の本ばかりでしたので、
今の様に携帯電話やインターネッツも普及しておらず、
コンプライアンスや多様性やSDGsなんて意識もほぼ無く、
今こんなこと言っちゃったら炎上するのでは???という
アブナイ発言もチラホラと出てくる。そこが面白かったです。

なんて今と違って”おおらか”なのでしょう!
良い意味でも悪い意味でも”雑な空気”なのでしょう!
そんな時代だから生じる、書き手のはちゃめちゃな爆発力と、
読み手を引き込む魅力を感じました。


◇エッセイもっと読みたいな

そう考えると、何にでも配慮が必要な今の時代のエッセイ本って、
どんな感じなのかな?興味が湧きました。

益田ミリさんの作品が好きで、たくさん読んでた以来の
”エッセイ本 マイブーム”到来
久しぶりにチェックしてみたら、大量の新刊が出てるじゃないですか!
追いきれない! ↓ この時期辺りまでは追ってたし、これ持ってる


好きな作家さんの本を読むのもいいけど、新規開拓もしたい。
・・・まず、今流行ってる人がわからない。
2020年代の流行りを調べてみたいと思います。

「エッセイ ランキング」アマゾン検索ポチっ。

・大泉洋氏のは2017年発行のか~。人気者の本どんなかな。
・若林正恭氏ってオードリーの。文才あるって知らなかった。
・阿佐ヶ谷姉妹の本も売れてそう。やっぱりタレント本は強いね。


こちらの本、noteからデビューした御方ということで気になりました。
ホームを拝見すると、自分も以前にnote内で読んだことが。
「スキ」が一記事で千超えレベルの異次元の世界です。

「糸井重里泣き笑い」って帯がすごいキャッチー!


◇おわりに

やっぱり自分はエッセイ口調より、
こうやってまるで井戸端会議の奥様方みたく、

「ちょっと~!誰か聞いてヨ~ あのさーーー」

って語りかける気分の方が書きやすいです。
リアルでそんな井戸端会議に加わった事ないけど(笑)

まあ、読みづらいんだろうなあ。・・・求む文才。


※文体を変えてみるチャレンジ。こちらの記事でもやってた ↓


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