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仏教

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ランダムネスに飛び込んでストレスを味わうことが運を良くする。【毎日マインドフルネスで「運が悪い」を変える生き方28】

ランダムネスに飛び込んでストレスを味わうことが運を良くする。【毎日マインドフルネスで「運が悪い」を変える生き方28】

いつもの「運が悪い」を、結果的に「運が良い」に変えてみませんか?

前回は「運がいい」とはどういうことかについて、たとえ困難な出来事が生じたとしても、途中でそのストレスにくじけることなく、自分のやりたいことをやり続けることで満たされること――そのことが、運が良くなる秘訣なのであると述べました。

ここでいう「運が良くなる」とは、不運を幸運に変えていくという意味で、「運力を鍛える」ということでもあり

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あなたあっての世界

あなたあっての世界

「自分で自分を縛っているだけ」

「あんたが勝手にそう思ってるだけだ」

いやぁ、核心ついてます。
でもこれがハートに移行すると全く異なって観えてくるものが。

『未熟なものよ』

「誰が?」

『誰がでなく、あなたしか世界にはいない』

「常識やルールを掴み、私を縛り付けるも解放するも自由。変化しかない現象において決めつけは幻想でしかない。心はひとつ。つまり私しかいない世界で、未熟だと決めつけて

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ブッダが説くカルマ(業)の特徴とは❓ 『ブッダが説いた幸せな生き方』⑨

ブッダが説くカルマ(業)の特徴とは❓ 『ブッダが説いた幸せな生き方』⑨

ブッダの教えを学びながら有意義な生き方を始めてみませんか?

前回は『ブッダが説いた幸せな生き方』を読みながら「八正道」「戒定慧」とは何なのかについて述べました。

今回はブッダが説くカルマ(業)の特徴についてです。

現代日本においては、「業(カルマ)」というと、「原因と結果の法則」もしくは「運命の法則」だと誤解されていることが多いように思います。

「自業自得」「業が深い」「因果応報」など、本

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ニルヴァーナ(涅槃)とは何なのか❓ 『ブッダが説いた幸せな生き方』⑦

ニルヴァーナ(涅槃)とは何なのか❓ 『ブッダが説いた幸せな生き方』⑦

前回は『ブッダが説いた幸せな生き方』(岩波新書)を読みながら、苦しみの根源的な要因といえる「三毒」について述べました。

今回はいわゆる涅槃、「ニルヴァーナ」についてです。

20代や30代の頃の私自身もそうでしたが、普段から仏教や瞑想に馴染みがなければ、「ニルヴァーナ」(パーリ語でニッバーナ、漢訳で涅槃)と聞くと、日常の外に存在する、どこか非現実的で高尚な世界観のような印象を受けます。

しかし

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苦しみの根源的な要因「三毒」とは❓ 『ブッダが説いた幸せな生き方』⑥

苦しみの根源的な要因「三毒」とは❓ 『ブッダが説いた幸せな生き方』⑥

前回は『ブッダが説いた幸せな生き方』(岩波新書)を読みながら「無常」と「無我」の関係を取り上げましたが、今回は苦しみの根源的な要因といえる「三毒」についてです。

この本の著者である今枝由郎氏は、人間は全てのものが虚仮(こけ)であるという本質を知らずにそれを誤って実体と見なす、ことに、

と述べています。

ちなみに貪瞋癡(とんじんち)というこの「三毒」については、以前にもnoteで取り上げたこと

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ブッダのいう「苦」は何を意味するのか?【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑩

ブッダのいう「苦」は何を意味するのか?【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑩

こころが抱える悩み苦しみや生きづらさを少しでも解消していくために、ブッダの教えや原始仏教(初期仏教)について書いています。

前回はブッダの重要な教え「無常・苦・無我」のうち、「無我」を取り上げました。今回は「苦」についてです。

「無常・苦・無我」(三相、三法印)のうちの「苦」とは、以前のnoteで先述いたしました、「苦諦」の「苦」(ドゥッカ)であり、つらいことや不満足だけではなく、快楽なども含

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ブッダの重要な教え「無常」とは?【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑧

ブッダの重要な教え「無常」とは?【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑧

最初に苦しみの矢を抜き、心のストレスや生きづらさを少しでも減らしていくために、ブッダの教えや原始仏教について書いています。

前回noteでは「慈悲」について書きましたが、ブッダの重要な教えとしてはほかに「三相」や「三法印」と呼ばれる「無常・苦・無我」があります。

「諸行無常」「一切皆苦」「諸法無我」という言葉のどれかを、これまで一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、この三つは、世界の見方、

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心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因<三毒>「痴(ち)」とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑥

心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因<三毒>「痴(ち)」とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑥

「おうち時間」「ステイホーム」を利用して、ブッダの教えや原始仏教について真摯に学び実践してみることは、心の苦しみを減らし、心を成長させるための有意義な時間の過ごし方であるように思います。

前回noteでは、心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因「貪・瞋・痴(とん・じん・ち)」のうち、「瞋」(怒り)について述べました。

今回は「痴(癡)」についてです。

三毒のうちの「痴(ち)」とは、無知や妄想、

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心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因<三毒>「瞋(じん)」とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑤

心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因<三毒>「瞋(じん)」とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】⑤

「ステイホーム」や「おうち時間」を利用して、ブッダの教えや原始仏教について学んでみることは、心を成長させるための有意義な時間の過ごし方であるように思います。

前回noteでは、心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因「貪・瞋・痴(とん・じん・ち)」のうち、「貪」について述べました。

今回は二つ目の「瞋(じん)」についてです。

「瞋(じん)」とは、「瞋恚(しんに)」、すなわち「怒り」のことです。

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心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因<三毒>「貪(とん)」とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】④

心の苦しみ/脳ストレスを生み出す原因<三毒>「貪(とん)」とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】④

苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らすために、これまでブッダの重要な教えである「四聖諦」「八正道」「縁起」について述べてきました。

今回は、「貪・瞋・痴(とん・じん・ち)」という三毒についてです。

現代でいう「脳ストレス」、広い意味での「苦しみ(ドゥッカ)」を生み出してしまう主な原因としては、仏教で「三毒」と呼ばれている「貪・瞋・痴」(とん・じん・ち)があります。

「貪」とは「貪欲(とん

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ブッダの基本的な教え<縁起>とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】③

ブッダの基本的な教え<縁起>とは? 【苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らす生き方】③

苦しみの矢をまず抜いて心のストレスを減らすために、これまでブッダが説いた基本的な教えである「四聖諦」と「八正道」について述べてきました。

ブッダの重要な教えとしては、ほかに「縁起」があります。

日本ではよく、良いことが起こりそうな様子を見ると「縁起がいい」、不吉な言葉を耳にすると「縁起でもない」と言うことがありますが、吉兆に関するこの「縁起」という言葉自体は仏教から来ています。

仏教のいう「

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