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ふとーこーエッセイ【最終章】息子へのプレゼン成功!

息子へのプレゼン成功!

ダイニングテーブルで食事を囲むと、
我が家は、なにかと話が弾む。。。
子どもは大きくなってくると口数はへる。
でも、ごはんを食べる時間だけは、
一定時間とどまってくれるからチャンスなのだ。

説明会から戻り、どんなふうに息子に伝えようか、
夕食の支度をしながら、構想を練った。


夫もどこかソワソワしている(笑)

夫は学生時代、
アジアの国々をバックパッカーで旅したことがあり
世界にはあらゆる価値観があることを
肌で感じた経験の持ち主。

一方で
どんなに嫌なことがあっても
学校に行くのが当たり前だった
学校を休むなんて許されないと思っていた、
そんな学生時代を過ごしてきた親世代。

忍耐も自由も知った上で見た新しい学校の形は、
夫にとっても衝撃的だったようだ。


夫「本当にいろいろな子たちがいたよね。おじさん生徒もいたよ(笑)」
私「学校休んで寝てばかりも、実はシンドイって、女の子が言ってた」

見たまま、聞いたまま、感じたままを
夫と2人で語った。

自分と同じ境遇の子がいる高校…
まだよくわからないけど、
普通の高校とは全く違うことは確か…

最初は、どんな学校なのか
不安で警戒していた息子も
少しずつ興味を示すようになった。
これまでに候補として浮上していた通信制高校と
反応は大違いだった。

しかも、学校といえば、
今まで通ってきた近所の小中学校と
兄が通う高校くらいしか知らないのだから、
当然の反応なのかもしれない。


「今度ね、子供たちで企画するイベントがあるらしいよ」
「ここは、何でも生徒が考えてやるんだって」
「ギター奏者の社会人在校生の生演奏とか〜、
マジックが得意な子もいるみたい」

「へー、楽しそうだね」
「どうしようかな、行ってみようかな〜」


※ ※ ※


初めての場所、初めての人
1度自信をなくしたトラウマが不安をリフレインさせる。
息子は前日まで答えを出せずに迷っていた。

当日、私は仕事だった。
「母さん先にでるけど、行くかどうかは自分で決めなよ」
そう言い残して、職場へ向かった。

果たして、出かけただろうか?
昼夜逆転に近くなっていたから、
ひとりでは起きられなかったかもしれない…
自分のことは、自分の目で見て、決めてほしい。
仕事があまり手につかなかった。


半分あきらめて仕事から戻ると、
玄関の自転車がなかった。

「あ!行ったんだ!」



イベントに参加した息子は
帰宅して開口一番、こう言った。

「ここに決めていい?」
「…いい人ばっかだった!校長も校長っぽくないし(笑)」


イベントはそれなりに楽しかったのだと思う。
でも、それより息子は
その場の雰囲気や人の持つ空気感…
運営者の大人が信頼できる大人かどうか…
そこを肌で感じたのだと思う。

彼はマイナスの感受性が人より高い。
その代わり、プラスの感度も高いのだ。


とりあえず、進路が決まった。

未知の世界。

良き出会いがあることを祈ろう。

これからも応援するよ!


【完】




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