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常識研究:睡眠

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「睡眠」に関する書籍や記事の読書感想をシェアしています。 愛読書は、堀大輔先生の『睡眠の常識はウソだらけ』 かなりお勧めです!
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#読書感想文

【睡眠読書会#16】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -二度寝はどうする?-

【睡眠読書会#16】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -二度寝はどうする?-

目が覚めた後に感じる布団のぬくもりほど、気持ちいいことはありません。

そして、そのまま二度寝をすること。

スヌーズ機能の目覚ましが鳴り、
「もう9分たったのか」という残念な気持ちと、
再び感じる布団のぬくもり。

そしてそのまま三度寝を始めて、9分後にスヌーズ機能で目を覚ますと…。

とても心地よい繰り返しループです。
ある意味、眠りの極上の取り方、とも言えるでしょう。

しかし、気持ちいいも

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【睡眠読書会#15】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -眠り方にもコツがあった-

【睡眠読書会#15】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -眠り方にもコツがあった-

本日も『睡眠の常識はウソだらけ』を読んで、睡眠についての理解を深めましょう!

今回は、「入眠のコツ」について読んだ内容をまとめます。

「眠り方にも、コツがあるんだ??」というのが個人的には驚きです。
「睡眠も行動の一つである」という当たり前の視点を取り戻しながら読みましょう。

1.眠り方を工夫して睡眠の満足感を高めよう「よく寝たな〜!」という時はどのような時でしょうか?

「質の良い睡眠」を

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【睡眠読書会#14】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -身体は賢い-

【睡眠読書会#14】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -身体は賢い-

本日も『睡眠の常識はウソだらけ』を読んで、眠気への対策を学びましょう。今回も目からウロコの眠気対策です!

1.「いつも〇〇すると眠くなる」理由身体は賢いです。

ルーティーンを作り出そうとして、繰り返したことを習慣化しようとします。

ただし、その習慣化が常にプラスとなる(本人が望むような)習慣化とは限りません。繰り返すこと自体の良し悪しの判断は、身体だけではできないのです。

ですから、「いつ

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【睡眠読書会#13】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -私はこの眠気が大の苦手-

【睡眠読書会#13】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -私はこの眠気が大の苦手-

今日も、『睡眠の常識はウソだらけ』をベースにして、睡眠について考えてみましょう!

今回の題材は、私がとても苦手な「脳波」を原因とする眠気についてです。

1.疲れていなくても脳波が原因で眠気が発生する「疲れていなくても眠気がでる??」

これは、
「疲労したから眠気が出る」と思っていた私には衝撃の事実でした。

実は、脳波があまり出ていないと、動物的に寝ても大丈夫な環境なんだ、と勘違いしてしまい

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【睡眠読書会#11】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -午後の仕事がはかどる仮眠のコツ-

【睡眠読書会#11】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -午後の仕事がはかどる仮眠のコツ-

本日も、『睡眠の常識はウソだらけ』を読んでいきます。
今回は、「パワーナップ」と呼ばれる15分程度の短い仮眠について取り上げます。

パワーナップが上手に使えるようになれば、
午後の仕事がはかどること間違いなしです。

1.パワーナップとはパワーナップとは、15分以内の仮眠のことです。

これを日中に摂ることにより、眠気の原因の一つである「睡眠物質」を除去することができ、集中した状態を作ることがで

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【睡眠読書会#10】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -眠気への対策-

【睡眠読書会#10】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -眠気への対策-

本日も、『睡眠の常識はウソだらけ』から、睡眠についての既成概念を変えていきましょう!!

1.眠気にも種類がある「眠いなぁ」と思う時、ありますよね?
もしくは、「眠いなんて思わずに寝落ち」してしまう時とか。

こういうことがあると
「睡眠不足なのかなぁ?」

って思いがちですが、そうとも限りません。

書籍によると、眠気には大まかに4つの種類があるようです。

 ●睡眠物質が原因の眠気
 ●本能が

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【睡眠読書会#9】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -睡眠で不健康になる!?-

【睡眠読書会#9】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -睡眠で不健康になる!?-

睡眠読書会もあっという間に第9回になってしまいました。

今までは、睡眠のエビデンスの捉え方をお伝えすることで、今までの考えって本当に正しかったのかな?と考えてもらいました。

今回からは、「寝すぎると不健康になる」という観点から、私が感じたことをお話していきます。

1.日中の活動を振り返ってみよう睡眠の話といいながら、日中のことを持ち出してしまいますが、
ちょっと付き合ってください。

次の質

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【睡眠読書会#8】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -睡眠の質とは-

【睡眠読書会#8】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -睡眠の質とは-

今日も睡眠の常識について、『睡眠の常識はウソだらけ』を読んで考えていきましょう!

前回の記事へのコメントで、「睡眠の質を測るには?」というご質問をいただいたので、今回は「睡眠の質」をピックアップしてお伝えします。

1.睡眠の「質」という蟻地獄本書によると「睡眠の質」とは、世間一般でも、実は明確に一般化されていないようです。

私もこのことを知った当初、ひどく驚いたことを覚えています。

ではど

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【睡眠読書会#7】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -レム睡眠・ノンレム睡眠-

【睡眠読書会#7】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -レム睡眠・ノンレム睡眠-

今日も引き続き、『睡眠の常識はウソだらけ』を読み込んでいきます!

今回は「レム睡眠」「ノンレム睡眠」についてです。深い眠り、といった時に、この言葉から避けて通ることは出来ないのではないでしょうか。

睡眠を改善して日中に頑張りたいことがある人にとって、何か気づきがある記事にします!

1.レム睡眠とノンレム睡眠レム睡眠中は、運動をつかさどる小脳と、メタ認知をつかさどる前頭前野以外は、脳は覚醒時よ

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【睡眠読書会#6】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -睡眠時間は最重要ではない-

【睡眠読書会#6】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む -睡眠時間は最重要ではない-

『睡眠の常識はウソだらけ』を読む。
今日は、睡眠不足と睡眠時間との関係について考えてみます。

1.太陽と共に活動する現地人書籍内では、1908年のイギリスの旅作家エディス・ダーラムが、北部アルバニア山岳地帯で現地の人々を調査した結果が書かれています。

当時、現地の人は時計という概念がなく、日の出と共に目覚めて活動し、日の入りとともに就寝したそうです。こういう生活のため、夏と冬とでは睡眠時間が全

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【睡眠読書会#5】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む ー生き物という視点を取り戻すー

【睡眠読書会#5】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む ー生き物という視点を取り戻すー

今日から第2章に突入します!!
ただ、第1章から引き続き、「自分の頭で考える」というコンセプトが貫かれている、と感じます。

情報を鵜呑みにする前に、自分で考えてみましょう!

1.玉腰教授による睡眠時間と死亡の関係玉腰暁子教授により、11万人を対象に、睡眠時間と寿命との関係を調査した「睡眠時間と死亡との関係」という報告です。
※書籍と違い、リンクで原点に飛びやすいのが、ネット記事の良いところです

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【睡眠読書会#4】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む ー情報との向き合い方−

【睡眠読書会#4】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む ー情報との向き合い方−

『睡眠の常識はウソだらけ』を読む、の第4段です。

今日は、ショートスリーバーは短命なのか?というエビデンスについてです(書籍的には、まだ第1章です)

1.ショートスリーパーが短命だったという研究結果ショートスリーパーが短命かどうかは、気になるところです。

この「ショートスリーパー」=「短命」ということがどのように示されたかというと、

「薬物を使って遺伝子に突然変異を起こさせて、無理やりショ

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【睡眠読書会#3】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む

【睡眠読書会#3】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む

前回までに読んだ箇所では、「睡眠が大事」といえる根拠の実験について、古い、ということをお伝えしました。

今回の箇所も、睡眠に関するデータ・実験に疑問を投げかけていきます。

1.総務省統計局の睡眠時間調査結果最も母数も多く、データ作成者の意図が入らないのが、統計局のデータのようです。書籍内では、統計局のデータをどう捉えるか、ということが話されています。

日本人の睡眠時間は、年々短くなっている、

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【睡眠読書会#2】 『睡眠の常識はウソだらけ』を読む

【睡眠読書会#2】 『睡眠の常識はウソだらけ』を読む

今日は第1章について、書きます。

目からうろこです。記事を書いている私が言うのもなんですが、こんな記事を読まずに本を読んでほしい笑

この章を貫いているのは、「睡眠実験というエビデンス」の捉え方です。

睡眠に関する実験自体は「事実」ですが、データの「解釈」や「公表」には人の思惑が付きまといます。

世の中の実験を、著者がどのように解釈しているのかが書いてあります。

1.ピッツバーグの睡眠質問

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