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【睡眠読書会#5】『睡眠の常識はウソだらけ』を読む ー生き物という視点を取り戻すー

今日から第2章に突入します!!
ただ、第1章から引き続き、「自分の頭で考える」というコンセプトが貫かれている、と感じます。

情報を鵜呑みにする前に、自分で考えてみましょう!

1.玉腰教授による睡眠時間と死亡の関係

玉腰暁子教授により、11万人を対象に、睡眠時間と寿命との関係を調査した「睡眠時間と死亡との関係」という報告です。
※書籍と違い、リンクで原点に飛びやすいのが、ネット記事の良いところですね!小難しいかと思いきや、かなり簡潔にまとめられているので、ぜひ読んでみて下さい。

リンク先を見てもらえれば分かりますが、グラフが2種類あります。

1つ目は、数値そのものをグラフにしたもの。
これを見ると、睡眠時間7時間が長寿に適切な睡眠時間のように見えます。

2つ目は、数値対象から、怪我・病気等の一般的な健康とは異なる状況の人を外したグラフです。そうすると、男性は短眠の方が寿命が長くなります。


さて、ここで読者の皆さんに質問です。このnoteの続きを読むにあたり、

 ①上のリンクをクリックしてから文章の続きを読みましたか?
 ②それとも、私の要約だけを読みましたか?

意図をもったメディアが世に発信する時は、②の人が多いと見込んで発信してきます。つまり、メディアが書いた記事しか読まず、原点は読みにはいかないだろう、と考えます。

もしも、あなたが睡眠の不安を煽って何かを売りたいなら、
グラフ1とグラフ2、どちらを発信しますか?

結果は、世に広まる睡眠俗説が示すとおりです。

玉腰教授の調査を引用したネット記事を2つ、貼り付けておきます。
ぜひ考えてみて下さい。

一般的な常識からすると、どちらも信頼がおけそうな媒体ですが、調査結果への扱い方はどうなっているか?ぜひご自身の目で確かめてください。


2.睡眠を考える時に今の生き方を俯瞰できるか

「適切な睡眠時間は?」という問は、現代を生きる人間としては、適切な問のように感じます。

しかしたとえば、生物の目線で見た時に、「睡眠時間」という考え方は適切なのでしょうか。

それに対する著者の考えを、一部引用します。
私は生物として睡眠を捉え直そうとする著者の考えに共感します。

また、野生の馬は1時間ほどの睡眠時間ですが、厩舎にいる馬は4時間以上寝ることもあります。すなわち、各動物の種類によって本能的に適切な睡眠時間があると考えることも不自然です。 結局、自然界では覚醒時の行動時間で睡眠時間が増減しているというわけです。睡眠時間ありきで行動時間が左右されているわけではないのです。

引用元:『睡眠の常識はウソだらけ』(第2章) 堀大輔著

自然界から見れば、「何時間の睡眠が適切か」という問いは、全くナンセンスではないでしょうか?

もちろん睡眠が存在するのは、必要な行為だからに決まっていますが、睡眠自体がどんな定義かも定まらないまま、必要時間をうんぬん言ってもしょうがないのです。

「1gの水を1℃上げるのに必要な熱量を1calと定義する」
このレベルまで明確になったのなら話は分かりますが、睡眠はそこまで明確ではありません。

たとえば、疲労が取れる、言いますが、その疲労とは、精神疲労?筋疲労?そして、そもそも疲労とは?、ということが曖昧になっていませんか?

私達は、「教科書から学ぶ」「Googleで検索する」という答えを受け取る教育を長く受け続けています。

この結果、権威性のある発言や一般常識に対して、自分の頭で考えること無く、「正しい」と思い込みがちになってませんか?


3.まとめ

『睡眠の常識はウソだらけ』は「睡眠の常識」についての本ですが、何度かお伝えしたように、「自分の頭で考えることが大事」「自分の考え方に偏りがないか?」ということに気づかせてくれます。

 

気付きから成長が生まれるので、気づきを促す書籍は素晴らしいです。
そして、書いてあることを実践することで、頭だけの知識が血肉とつながる知恵となり、さらに深い気づきを得ることができます。


ちなみに、私が朝活をお勧めするのは、「早起きという普通ならしたくない行為」に取り組むことで、気づきが得られるからです。

  朝活=単なる早起き、ではありません。

  朝活=自分の常識を組み直す作業、です。

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