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人気があるのが良い物、自分が嫌いなモノは悪いモノとは限らない

▢人気があるものが良い物に感じる理由


多くの人が欲する、価値を認めるモノにはそれなりの理由があるパターンが多く、いちいち吟味する手間も省けるので

流れで多くの人が買ってるものを買ってしまったり、人気のあるアーティストを聴いて見ようかな?となったりしがちな人も少なくないと想います。

しかしそれは自分にとって本当に正しいのでしょうか?

需要が供給が上回った瞬間から希少性が追加され、人気に拍車がかかります。

競争の中で勝ち上がっているモノ、他社の商品より売れていると認識したら、自分もそれを欲しくなる。

これを勝ち馬に乗るバンドワゴン効果と言い。

行列のできるラーメン屋のような行列が行列を生む、社会的に人気が証明されているものを人は選んで行くのを社会的証明の原理といいます。

なぜ人間にはこのような心理効果が生まれやすいのか?というと

人は長く集団生活してきた特性から、自分たちの属する集団の中の価値観の中を知らず知らずのうちに生きています。

フリーターや無職と比べ、医者や教師の仕事をしている人のが偉く感じる人が多いのも(私はどんな人間も等しく地球の害だと思ってる派です)人間社会の作り出した価値観の1つです。

あと例えば、大谷翔平選手ばりのめちゃめちゃモテる異性がいたとします。

その異性に告白されたら、めちゃめちゃモテる相手なので、それなりに良い部分があるのではないか?ふったら勿体ないのでは?と感じ

どこか良い部分を探し、一回は付き合うことを想定すると想います。
つうか、よほど嫌じゃない限り、大谷翔平なら付き合いますよね。

逆に見た目と収入が普通で、めちゃくちゃモテない若い男性がいたとしたら、皆が選ばないということは、どこか問題点があるのではないか?と一回は勘繰りますよね?

そうやって、みんなにとってそれはどのぐらいの価値があるのか?集団的価値観の基に相手を点検して行くと、価値の高いモノは良い部分がより見えて

価値の低いモノは低い所ばかり着目してしまう。しかし人間どこかしら何か外れた変な所の1つや2つ必ずあったりするので

『これが原因か!』と、モテないことを拍車をかけます。そして

そのモテない人がモテる人をより引き立たせる、モテない人の数に対してモテる人のが少なく、希少性が高いのも相まってモテる人はよりモテるようになる。

なんか途中からモテる、モテないの話に脱線しましたが、、、要は

人間は集団の中で、それがどの位の価値があるのか?が自分の感じる価値に影響を及ぼすということです。




◇自分が嫌いなモノ=悪いモノと感じる


たまに自分の好みではない異性、同性の体型など容姿を批判する人を目にすることがあります。

やれ、巨乳は三段腹の一番上が胸なだけで、単なるデブだろ!や男で瘦せすぎてるのは頼りないから食った方が良いだの  (太ってても巨乳は武器になりますし、痩せてる男子はモデルのようで美しいと想います)

別に自分が結婚する相手でもない、自分は自分の理想に沿って生きてれば良いだけで、好みでその人を批判して何になるのか?と思いますが

自分のタイプではないモノ→嫌いなモノ→悪いモノ …と思考を進める人があまりに多く感じます。

それは何故か?というと、人間は自分の嫌いなモノを排除したいからです。

まずいと感じる食材、嫌いな性格の人間、暑さ、寒さは勿論、嫌いな国、団体を本能的に排除し、自分の好きなモノだけの世界を求めている

ふくよかな人が嫌いな人なら、この世からふくよかな人を少しでも減らし、自分の好みを多くの人に理解してもらいたい、言わば仲間づくりをしようとする過程で

ふくよかな人(嫌いなモノ)を悪者にするという流れです。

嫌いなモノを無くしたいという本能的な思考ですので、客観的で論理的な説明は殆どの人は出来ないと想います。ただ自分の好み、感じ方に沿った後付けの悪い情報だけを膨らませ

それは悪いモノなのだと確証バイアス的に決めつけてしまう。

人間、古来より嫌いなモノ=人体や属する集団に害をなすモノと、腐敗した食材、暗闇、人を捕食する動物、その他の利害対立する組織等

自分たちを脅かす外敵を嫌いになって団結することで身を守って子孫を残して行きました。

しかし、現在は更に豊かに高度になり、嫌いなモノでも人間に害を与えない生命維持に関係のない。単なる好みの問題の事柄が増えたのも事実かと思います。



▢人気や嫌いなモノに惑わされない


そもそも論、自分がなぜそれを嫌いなのか?客観的に見た時に理由をちゃんと説明出来る人がどれだけいるのか?

自分の欠点だと思う部分が強化された人を嫌いになる同族嫌悪なのか?はたまた、嫉妬ややっかみか?それとも過去のその特徴のあるモノに嫌な思い出でもあるのか?

だとしても、自分の嫌いなモノ=悪いモノと考えるのは、些か早合点だと想います。

何故なら自分が嫌いなものだとしても、嫌いなモノの裏には良い部分が存在するからです。

これは良い部分に着目しろ!という意味合いではなく、嫌いなモノをちゃんと見た上で嫌いなモノなのか?と一回確認して見ると面白いと思うからで

例えば、私は納豆が大嫌いでした。

腐った臭い豆で口の中もねばねばになり、こんなモノ食べるヤツの気が知れない!と、しかし、ナットウキナーゼ(納豆菌)は血液をサラサラにしたり

胃腸の調子を整え、免疫機能にも良い影響を与え、植物性タンパク質などの栄養も豊富で値段も安いという、味は最初クソに感じましたが

こんなにもメリットが沢山ある食べ物なんだと、それを知ってから食べれないのが勿体ないと感じ、ちょこちょこ食べているうちにだんだん好きになってきました。

人は偏見や食わず嫌い的な嫌いなものを遠ざけることで、余計に嫌いになっていることも少なくないです。

嫌いな部分が急に消えないにしても、良い部分があるのを知ることで見え方が変わることもある。

嫌いなモノは仕方ないので嫌いなままでも良いのですが、嫌いなモノに良い部分を全く見ないというのは、人間に対しても嫌いな人の長所や善行は無視し

ひたすら悪い部分を見続ける、精神衛生上あまり宜しくなく、嫌いな人の良い部分を吸収出来なくなる

むしろ、嫌いな人こそ自分を映す水鏡であり、感情の波を立たせず見て見ると自分にも覚えのある欠点があり学ばせてもらえる部分が多々あったりします。

そして人気というのも不確実性のあるものです。

急激にバズったり、はたまた何か問題が露呈して急激に人気が落ちたり、ちょっとしたことで左右されますし

人気の裏には様々な要素が隠されています。

例えば、有名人が出演しているCMや広告を繰り返し流している商品の方が、何も紹介されていない商品よりも購買力が上がり売れます。

何故なら人は繰り返し目にしているモノに親近感、安心感を持つザイオンス効果という心理なのですが、良く知らない商品よりも消費者の目に留まりやすい商品のが馴染みを感じやすいからです。

あとは希少性があると、あたかも人気があるかのように謳って売れさせる戦略もあります。

好評につき残り在庫わずか!チケット即完売!等、最初の用意した総量も分からないのに、この言葉を目にした瞬間、売り切れるほど人気があるから良いものなのだと妄信してしまう人間の心理をついた販売戦略など

YouTubeも再生数の多い動画が自動的にオススメに出てくるようになってしますし、確かに

人気があるのもは外れる可能性が人気の無いモノより低いかもしれないですが、誰にとっても間違いのない選択肢ではありません。

特に人生のように答えのないモノは、多くの人が理想とする大企業に就職、結婚、マイホームを持ち子宝に恵まれ

老後は安楽で趣味に費やすような夢のような暮らしが誰にとっても正解か?と言えばそうではない。

あくまで参考程度にするものであり、自分の求める答えを明確に持ち、人気に惑わされず、同調圧力に屈しずに自分だけが良いと思ってるものだとしても

自分にとっては最高なものだと信じてそれを選んで下さい。





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