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コトノハ

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やさしさあつめ
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#詩

【詩】砕かれても

【詩】砕かれても

砕かれて
粉々になったこころでも
大切な自分のこころなので
一つ一つひろって
もう一回ていねいに
くっつけていきます
心が砕かれるのは
よくあることで
私たちのこころは
砕かれてつぶされるような
脆いものではなくて
砕かれれば砕かれるほど
丸みと柔らかみを帯びて
しなやかに勁くなります

もし、わたしがよその家の子供だったなら。

もし、わたしがよその家の子供だったなら。

どれぐらいの分量のものを我慢してきたのか

あまりよくわからないけれど。

我慢って、じぶんでは感じられない時がある。

わたしの癖なのか、心を保つ術なのか。

ここにいるわたしとは違うわたしを

想定してしまうところが小さい頃からあった。

小学生の頃、母とふたりで空港まで車で

行くことがよくあった。

旅行のためじゃなくて、ただ空港にふたりで

行って、旅する人々を眺めていたり、そこで

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花の名前を聞かれたのだと一瞬、思った。

花の名前を聞かれたのだと一瞬、思った。

わたしはリアルショップでの買い物が

すこぶる苦手なのですが。

それでも好きな総菜屋さんがあって。

小田原にある田中屋というお店。

いつもなじみのデパ地下にゆくと

そこを訪れる。

パートのおばさまとも少し親しくなった。

商品ケースコーナーの上から商品を渡す時は

必ず「高いところから失礼します」と声を

かけてくれる。

子供の頃母が、お店の人と会話しているのを

聞いて、大人になった

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