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記憶期を生きる。人生十二相と葬送のフリーレンより。
『人生十二相』という本があります。
故・辰巳渚さんの著書で、副題に『おおらかに生きるための、「捨てる!」哲学』とあります。人生の節目に起こる困難を乗り越える知恵を、家事や日本文化の視点で書かれています。
ひとの人生には12のフェーズがあり、それぞれのフェーズを生き切る(=終わらせる)ことで次のフェーズを軽やかに生きていく、そのための考え方や暮らしのヒントが具体的に紹介されています。
記憶期を生
親子で読んで!おうちの絵本たち
家づくりの一般書、いまはとても充実していますね。SNSで写真を集めつつ、書籍で家づくりの知識を高めているお施主さんも多いでしょう。
子どもだって、おうちづくりは楽しいもの。せっかくの家づくり、どうぞお子さんにも参加してもらいましょう!家づくりの「おもしろさ」や日々の暮らしの「大切さ」を感じられる絵本をご紹介します。
我が家の子ども達もお気に入りだった絵本たち。娘は「おうちをつくろう」のオムレツが
ひらく設計舎がひらくこと。
こんな家や場や空間がつくれたら。
2023年で最強に縁起の良い日に、実現したい仕事を記録しておきたいと思います。
住まいの内と外をひらく。
内と外が出あう、あいまいな空間は昔から多様な活動を受け止める場所でした。自然との接点、活動の接点、人との接点となるこれらの場は、暮らしが生き生きとする懐の深い場所です。そんな内外の中間領域を通して、どんな環境でも季節の便りがきちんと届き、その豊かさにハッと
くらしの哲学 家づくりってなに?
家づくりの仕事をしていると、お客様の多くがポジティブなエネルギーを持っている方が多いものです。それもそのはず、大きなお金と時間をかけて「家族の住処をつくる」というプロジェクトは、家族の仕事や人生が充実していたり、充実させたいという思いがなければその土台に上がらないからです。
家づくりって何だろう?
と考えたとき、
家のことを考えながら、家族は自分や家族の「幸せの形」を探っている。「幸せ」という
わかりあえないを超える
すっかり春めいてきましたね。
本来ウキウキする春に、世界では心痛む出来事が続いています。幼い子が凍える姿、街を追われる姿には言葉もありません。そんななか、読み返している本がこちらです。
非暴力コミュニケーション、と聞くと、私の生活には関係ない世界の話かな?それこそ、世界紛争のような…なんて思われる方もいるかもしれません。「暴力」という言葉の印象もあるかと思います。
しかし、こちらを読むと、家
なつかしさの正体は自己愛―ルリボシカミキリの青
『ルリボシカミキリの青』は10年ほど前に、2回買った本です。というのも、1回目読んだ後、なにかのイベントで「お気に入り本の交換会」という交流企画があって、断腸の思いで笑、どなたかと交換したのでした。
その後、やっぱり読み直したいフレーズがたくさんあり、1年後に再購入(Amazonの記録によると)。
当時は、子どもたちがちびっ子で、まとまって本を読む時間というのはなく、だいたい晩ごはんをつくりな
パタン・ランゲージ#9 仕事場の分散
コロナでのリモートワーク文化が浸透して3年目、オフィス街に空き室が目立つ一方で、ちょこちょこと、ワーキングスペースができてきているのも見かけますね。
クリストファー・アレグザンダーの『パタン・ランゲージ』より「仕事場の分散」についてです。
職住が離れてしまった近代
「家庭と仕事の分離」は、戦後の日本の郊外の歴史でも同じく「職住分離」の社会システムです。国民に持ち家を持たせる、という日本の政策で
小池一子さんの言葉にもらう希望
本を通して、同時代を生きる先輩の仕事に刺激をもらい、その言葉に励まされることは多い。小池一子さんの仕事を知ることのできる2つの著書は、まさにそんな感じの2冊です。
断片的だった小池さんの情報が、年表のように連なり、その時々でどんなふうに世の中をみつめ、美しいものを讃え、新しい価値観を発信してきたのかが物語のような本になっています。バックボーンの幼いころや近しい方々、お仕事での人間模様もドラマチッ
わたしの原風景・とちぎの夕暮れ
栃木・宇都宮の田園風景のなかで育ちました。遠くに日光から那須の山並みは見えるけれど、ひろいひろい関東平野。田園が続くので空が広く、朝日から夕陽まで、太陽のリズムが一日のリズムでした。
わたしにとって、「夕陽がみれること」は日々の暮らしにとっても重要なのだということに気づいたのは、今の住まい(東京下町の密集地)に住んでから。朝が苦手なので日常に日の出を見ることは少ないのですが、東側に道路があるので
生まれ変わって清々しく、2022年
あけましておめでとうございます。
関東では、寒くもお天気に恵まれて、穏やかなお正月となりましたね。
日本では、お正月でみんな新しい自分に生まれ変わる、
そんな考え方があり、新年で一斉に年を重ねる数え年がありました。
いまでもおばあちゃん世代は、「数えで〇〇歳」なんて言い方をしますね。
私は、この「お正月で生まれ変わる」ような再生の感覚、
日本に生まれてよかったなと思ったりしています。
いろいろあ