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親子で読んで!おうちの絵本たち

家づくりの一般書、いまはとても充実していますね。SNSで写真を集めつつ、書籍で家づくりの知識を高めているお施主さんも多いでしょう。

子どもだって、おうちづくりは楽しいもの。せっかくの家づくり、どうぞお子さんにも参加してもらいましょう!家づくりの「おもしろさ」や日々の暮らしの「大切さ」を感じられる絵本をご紹介します。
我が家の子ども達もお気に入りだった絵本たち。娘は「おうちをつくろう」のオムレツが、息子は、怖くて優しい「イエコさん」が大好きでした。

ティモシーとサラときのおうち

子どもよりもむしろ大人が憧れる、ツリーハウス。仲良しの友達同士で、きのおうちづくり。
途中、近所のおばあさんも加わって、素敵な秘密基地が完成します。絵の感じは、シルバニアファミリーのようなかわいらしさ。
ドールハウスをみるような感覚で、細かく描かれた、絵の中のおうちを楽しめます。


100かいだてのいえ

ある男の子のところへ、誰かからおうちへの招待状がとどきます。地図の場所に行ってみると、てっぺんがかすむほど高いいえがありました。一体だれが住んでいるの??と階段を上ります。下から上へとページをめくるスタイルは、100階建てならでは。
いまでは、「ぬまの」「そらの」「もりの」「うみの」と冠言葉がついて、人気シリーズになっているようです。

ちいさいおうち

いわずと知れた名作です。花を愛で鳥と遊ぶ暮らしをしていた小さなおうちですが、徐々に近代化していく世の中で、いつのまにか・・・。
表紙絵のニコニコ笑っているようなおうちの表情が、環境の変化とともに変わっていき、小さな子どもでもその心情を察します。


バーバパパのいえさがし

『ちいさなおうち』につづきどんどん近代化する世の中への批判がこもったお話です。家さがしをはじめたバーバパパ一家が、途中、不本意なアパート暮らしをしながらも理想の家を手に入れます。それぞれ個性的なバーバパパ家族、個性的な部屋が集まった楽しい家になりました。


わたしのおうち

子どもとダンボール・・・誰でもやっちゃうのがおうちづくり。
自分だけのおうちをつくり始めた女の子は、原っぱに場所を移動し素敵なおうちをつくります。
そこには、動物達が次々とやってきて・・・。のんびりと空想が広がる素敵な話です。


リコちゃんのおうち

こちらもダンボールでつくる私だけのおうち。お人形のおうちのはずが、私も入っちゃって、みんなで協力して楽しいおうちをつくります。 りこちゃんもかわいいけれど、りこちゃんのお母さんも素敵。酒井駒子さんのこの画風というのも興味深いです。

くすのきだんちは10かいだて

カエルが偶然見つけた、とっても素敵なくすのきの「くすのきだんち」。空き部屋があるのはよかったけど、上下の住人が天敵の鳥だなんて。僕には無理、住めない!と思っていたら…。
いい団地には、いい住人が集まるのですね!
木の中がおうちというも、子ども心をくすぐります。

たのしいたてもの

工事途中でほったらかしのたてもの。無機質なコンクリートの箱が、ひとりの建築家のしかけで、生き生きとした暮らしの舞台に変わっていきます。やっぱり、建築は人の生活、活動があってこそですね。
絵も緻密で見応え十分、集まって住むのは楽しいナ♪


つみきのいえ

水に沈んでいく街で、家を積み木のように重ねて暮らしてきたおじいさん。あるときまた水があがってきて、また家を高くのばさなくちゃ…と家づくりの途中、パイプを水底に落としてしまい、とりに行きます。
そこには、以前の家があって、そこでの記憶があり…。
不便でもそこに住みたいと思うおじいさんの、心にしみるお話です。


イエコさん

住んでいたおばあさんが引越ししてしまって一人暮らしを始めたイエコさん。思いもよらぬ展開(パクリ、ペロリ)とイエコさんの姿に子どもはもちろん大人も唖然とします。
さびしいからみんなをパクリと食べちゃうのか・・・。
さびしいのはどっち?やっぱり大勢で暮らすのは楽しい? 謎掛けのような絵本です。


おうちなのね

お絵かきから始まる「おうちなのね」。子どもの頭の中をのぞくような、小さい子むけのほのぼの絵本です。
嵐がきても、雷がきても、おうちはあなたの味方。人気の100%ORANGEの絵がまたかわいい。


だれのおうちかな?

建築家のねずみ・エロイーズさんが仲間の動物たちのためにつくったおうち。それぞれの暮らしをみつめて最適な住まいのかたちをつくりだしています。絵がとっても細かくて大人もしばらく見入ってしまうほど。絶版なのが残念ですが、図書館などならあると思います。これ、本当におすすめ!


おうちをつくろう

おにいちゃんの「つみきでおうちをつくろう!」 の言葉からはじまるかわいい兄妹のおうちづくり。
そうそう、空想はどんどん膨らんでいくのよね。ふと子どものころを振り返ってしまう楽しさです。
実際の住まいづくりでも妄想は膨らんでいきますが・・・。



ル・コルビュジェ 建築家の仕事

近代建築の巨匠、コルビュジェの仕事が走馬灯のように紹介されている、なかなかに渋い絵本です。ピロティやモデュロールといった「コルビュジェといえば…」の功績や「光あれ!」の言葉などもあります。


子どもたちが小さい頃は、ピンときていなかったので、繰り返し「読んで~!」とリクエストされることはなかったけれど、娘が大学受験の時に受けた共通テストで、現代文(だったかな?)にコルビュジェの話がでてきて、「コルビュジェ、絵本で読んだ!!」と思いだしたのだとか。

おぉーーちゃんと記憶と心に残っていたのね、とうれしくなったのでした。
そして、その昔、「コルビュジェ」という発音を習得した息子が、
「コルビジェじゃーーーーーん」と叫びまくっていたのも思いだしました。
懐かしいな^^


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