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わたしの原風景・とちぎの夕暮れ

栃木・宇都宮の田園風景のなかで育ちました。遠くに日光から那須の山並みは見えるけれど、ひろいひろい関東平野。田園が続くので空が広く、朝日から夕陽まで、太陽のリズムが一日のリズムでした。

わたしにとって、「夕陽がみれること」は日々の暮らしにとっても重要なのだということに気づいたのは、今の住まい(東京下町の密集地)に住んでから。朝が苦手なので日常に日の出を見ることは少ないのですが、東側に道路があるので、朝から太陽を感じながら起きることができます。
ただ、家から夕陽はもちろん、夕焼けも見れないのが本当に残念。

わたしにとって、夕陽の橙色って、どんな一日を過ごしても「今日もがんばった!」と気持ちをあげてくれるんですよね。たとえ、いろいろうまくいかなかったり、だらだら過ごしたとしても。

そんなふうに一日を締めることができると、次の日に、淡々と希望をもって向かうことができる。嵐の歌に「明日を迎えに行こう」という歌詞(素敵な表現だわ)がありますが、そんな実感です。

家づくりや暮らしづくりにおいても、こんな「自分にとって」というのがとても大切だと思います。私は夕陽をみて元気がでますが、「夕焼けって寂しくなるわー」という友人も。

家づくりのヒアリングでは、よくクライアントに尋ねているのだけど、自分や家族や友人がどんなものが好きなのか、意外と知らなかったりします。忙しいと自分の気持ちに耳を傾けることもおろそかになってしまったり。

思えば、自分との対話の時間は、自らを癒す自己治癒的な時間でもあるので、その時間を大切にすることを、今年しっかり意識していきたいと思います。


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