むじな

フリーランスの雑記

むじな

フリーランスの雑記

マガジン

  • センチメンタル・トウキョウ

    東京に惑えるアラサーの呻きたち

記事一覧

2019年のコリドー街

 三年ぶりにコリドー街を歩いた。  2019年、26歳の弁護士秘書というテンプレのような肩書きをつけて、商社マンとの合コンやら、広告代理店の社員と『dine』の待ち合わせ…

むじな
6か月前
9

INFJかつADHDな私の日常、数字には色がある

 何かを書きたい気分になったので、  最近、ADHDと診断を受けた話をする。  学習障害などに悩む方や親御様の役に立たないことを事前に注意書きとして述べる。  私が…

むじな
7か月前
28

引っ越し回数12回、転勤族の娘による叫び

金融機関や保険会社など 全都道府県に支店があり家族と共に または父親ひとりで単身赴任として 引っ越す家族、いわば「転勤族」 その一人娘として生きてきた話を聞いて欲し…

むじな
1年前
9

転職しよう。離婚しよう。人生はヤったもん勝ち。

27で結婚し、昨年29の秋に離婚した。 今年のはじめに再婚した。 再婚相手と出会った日、前述の通りセフレを切り捨てた。我々は出会って7日で結婚した。 相手の経営する会…

むじな
1年前
34

誰かの彼女は誰かのセフレ

「セフレたるもの」との別れを決意して 一週間が経った。 振り返ると彼と私には袖擦り合う「だけ」の縁しかなかったのだろう。意味がなかったとは思わない。今日で最後に…

むじな
1年前
6

奢られ女、割り勘女

ラーメン屋さんの券売機の前で 一枚だけ買う男に殆ど出会ったことはないが その一回で私は相手を嫌いになる。 普通は「何にする?」と振り返って尋ね、 黙って二千円を払…

むじな
1年前
7

恋人とセフレであったもの

セフレであったものが私を最も傷つけたのは 「顔が好みだった」 「プロポーズしても良かった」 という元彼女への懐古である。 心臓にキリがぶっ刺さった感覚だった。 この…

むじな
1年前
13

セフレに好きだと言った女

セフレに好きだと言った。言ってしまった。 「男はセフレを決して好きにならない」だとか そういうセオリーはわかっている。 それなのに、セフレに好きだと言ったのだ 今…

むじな
1年前
17
2019年のコリドー街

2019年のコリドー街

 三年ぶりにコリドー街を歩いた。

 2019年、26歳の弁護士秘書というテンプレのような肩書きをつけて、商社マンとの合コンやら、広告代理店の社員と『dine』の待ち合わせ(と言う名のタダ飯)に明け暮れていた街だ。『東カレデート』では薔薇ランキング一位にもなったなぁ。ねーすごい? いや、昔の栄光に縋るなよな。どうでも良い記憶を辿る。

 コロナ期間に私は結婚をしていて、都内にいなかったから、31歳

もっとみる
INFJかつADHDな私の日常、数字には色がある

INFJかつADHDな私の日常、数字には色がある

 何かを書きたい気分になったので、
 最近、ADHDと診断を受けた話をする。

 学習障害などに悩む方や親御様の役に立たないことを事前に注意書きとして述べる。

 私が周りと違うとはじめて気づいたのは14歳だ。当時の進学塾で知能指数テストを受けた。
結果は141だった。母は相当な喜びを見せたが私が「だるいな」と思った。予想は的中し、テストで低い点を取るたびに「あなたは賢いんだからできる」と言われる

もっとみる
引っ越し回数12回、転勤族の娘による叫び

引っ越し回数12回、転勤族の娘による叫び

金融機関や保険会社など
全都道府県に支店があり家族と共に
または父親ひとりで単身赴任として
引っ越す家族、いわば「転勤族」
その一人娘として生きてきた話を聞いて欲しい。

私の父親は大手生命保険会社の社員だ。
母の実家、福岡で生まれて、生後三か月で父の新たな勤務先の関東の某県に引っ越した。

私には、地元がない。幼馴染もいない。
成人式に行く場所はなかった。

関東の人でも関西の人でもない、
血だ

もっとみる
転職しよう。離婚しよう。人生はヤったもん勝ち。

転職しよう。離婚しよう。人生はヤったもん勝ち。

27で結婚し、昨年29の秋に離婚した。
今年のはじめに再婚した。

再婚相手と出会った日、前述の通りセフレを切り捨てた。我々は出会って7日で結婚した。

相手の経営する会社も資産も、
何も知らなかった。
借金まみれの危険人物でも良いと思った。
私の選択の責任を取るのは私だ。

お金が大好きな私は意外にも直感派で目の前の男に自分の全部を投資しようと決めた。

ダメになったらゼロから始めれば良い。

もっとみる
誰かの彼女は誰かのセフレ

誰かの彼女は誰かのセフレ

「セフレたるもの」との別れを決意して
一週間が経った。

振り返ると彼と私には袖擦り合う「だけ」の縁しかなかったのだろう。意味がなかったとは思わない。今日で最後にするが本当に好きだった。自分のプライドを捨てるくらい好きだった。

さて、不思議なことに私を好きになり、
恋人となった経営者にはかつてセフレがいた。
諸事情から私と彼は一度すれ違い、再会しており、私の気が乗らず会わなかった一回目に彼は「セ

もっとみる
奢られ女、割り勘女

奢られ女、割り勘女

ラーメン屋さんの券売機の前で
一枚だけ買う男に殆ど出会ったことはないが
その一回で私は相手を嫌いになる。

普通は「何にする?」と振り返って尋ね、
黙って二千円を払うのだ。

下心との引き換えではなくノブレスオブリージュ的精神から紳士たる男はスマートに会計をして然るべしである。

支払えない男はいらない
気持ちよく財布を開かない男は
女子供より先に火事から逃げるくらいダサい。

そもそも財布に現金

もっとみる
恋人とセフレであったもの

恋人とセフレであったもの

セフレであったものが私を最も傷つけたのは
「顔が好みだった」
「プロポーズしても良かった」
という元彼女への懐古である。

心臓にキリがぶっ刺さった感覚だった。
この私がこんなに好きなのに
どうしてその女は愛されて私は愛されないんだ。
恋愛は努力でないと理解していたけれど
平気なふりをして飲み込んだ安酒は苦かった。

ハリーウィンストンしか許さない私は相手がそいつなら安物のティファニーを許しただろ

もっとみる

セフレに好きだと言った女

セフレに好きだと言った。言ってしまった。
「男はセフレを決して好きにならない」だとか
そういうセオリーはわかっている。

それなのに、セフレに好きだと言ったのだ
今の心境は、泣きたいのに涙が出てこない。
なぜだか凪いで満ち足りた気持ちでいる。

noteでは私と彼が切れてしまうまでを綴っていきたいと思う。いわば終わりに向かって進む物語だ。(もちろん現在進行系で)文学賞に応募している身でもあるので習

もっとみる