実際に安いものに「安っぽい」と言う事への違和感について
マウスを購入しました。ものすごくお買い得で、使用していても全く操作性に問題はありません。しかし、実物を見て思わず漏れてしまいます。
「なんか安っぽいなぁ…」
でも、考えてみると安っぽいも何も安いんですよね。そんな当たり前の日常の出来事に疑問を持つ、今日はそんな記事です。
安いものに「安っぽい」と言う事の違和感
「っぽい」んじゃなくて、安いんですが、当たり前の事にがっかりする事は、案外世の中に溢れています。
「ここって値段相応の味だよね。」
よく聞くフレーズです。適正価格だとしたら、もちろんそれで良いはずですが、どこか皮肉が混じっているように聞こえます。
その逆のパターンも存在します。
「お、ねだん以上」ニトリですね。
ニトリで買い物をすると、安いのは大前提で「おっ、これ良いなぁ」と品質に満足する商品が多く揃っています。そして、こういった企業はやはり評価されています。
ここで、ようやくハッキリしてきました。安いものに「安っぽい」と言う事に違和感を感じる理由。それは、人は深層心理で想像を上回る事を求めているからです。何事においても。
想像を上回る、つまり「期待」をしているのです。だから、価格相応のものに対してどこかがっかりしてしまうのでしょう。
では、この「期待」についてもう一段掘り下げていきましょう。
「期待」を超えろっていうけども…
人は、無意識に物にも人にも商品にもサービスにも期待している事がわかりました。そこで、気になるのが次のフレーズ。
「期待」を超えろ。
そもそも期待とは、想像を上回る事です。だとすると、期待を超えるとは、どういう状態でしょうか。それは、おそらく想像を超越するという事です。
もう少しわかりやすく言い換えます。想像を上回るとは、想像の延長線上にあります。ですから、相手が想像しているであろう地点をポイントにして、その一歩二歩先の商品やサービスを提供出来る様に世の中の企業は日々考えているはずです。
次に想像を超越するとは、想像の延長線上には恐らくありません。相手が予想だにしない別次元の発想がそこにはあります。
これで、いかに期待を超える事が難しいかが良くわかります。それでは、どのように期待を超える商品やサービスを生み出すかを考えます。
期待を超える魔法の使い方
「標準」なくして「改善」なし。
「改善」なくして「革新」なし。
トヨタ生産方式の有名な標語ですが、これは一つの真理だと感じています。つまり、「標準」とは現状の把握です。先ほどの話だと、販売しているマウスに関して、顧客がどのように感じているか現状を把握する事です。
「改善」は現状を把握してきた見えてきた課題を潰して、商品開発に還元する事です。その結果、その商品は顧客の想像を上回ります。つまり顧客の期待に応えた事になります。
その現状把握と改善活動を何度も何度も繰り返します。すると、あるタイミングで既存の枠組みを超える発想やサービスが生まれます。
そんな魔法みたいな話が!と思うかもしれませんが、決して夢のような話ではありません。というよりも、【塵も積もればで行う改善の繰り返しが、いつの間にか現状では想像もできないような変化を生んでいる】というだけの話だと思っています。
あれ?結論何の話でしたっけ?
つまり、安いものに「安っぽい」と言っても良い、むしろ言うべきだという事です。それが企業の現状把握につながり、革新的な商品の種となります。文句を言うにも論理的思考が必要というわけですね。
では、遠慮なく…
このマウス安っぽいなぁ…次に期待しています!
本日も気楽にいきましょうね。ではまた。
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