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音楽

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音楽の話だよ
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#日記

言葉はうたた寝がてら成長する

言葉はうたた寝がてら成長する

ラッパーのUtataneくんが新作を紹介してくれた。

まだ「ラップ=バトル」という時代じゃなかったころ、私たちは鴨川の前でよく一緒にサイファーをした。
(サイファーとは、言葉のかけあいをフリースタイルでやとりすることである)

また、僕らはいろんな話もした。「地名が入っている歌詞っていいよね」とか、ほかにも色々。
僕が彼のラップする曲をつくったこともある。

いま、古い写真を見返すと、当時のこと

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いい曲のいやな思い出

一方で「この曲が好きだ」という声と、もう一方で「この曲が嫌いだ」という声を聞いた。

YOKAZEという曲である。

私はいつもスケボーに乗るときはこの曲と「いかれたBaby」を必ず聴く。だから、私にとってYOKAZEはいい曲だ。

これを嫌いだという人いわく、「嫌いな先輩がYOKAZEを好んでいたせいで、曲を聴くとその人を思い出す」とのことだった。

どんなにいい曲でも、その音と嫌な思い出がくっ

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口げんかの後遺症

口げんかの後遺症

RAG Musicさんの記事を書かせていただきました。

今回はCreepy Nutsの曲についてレビューしています。

R-指定さんは言わずと知れたラップバトルの絶対王者。今は明るい曲が多いが、昔の曲は、悲しくてつらい気持ちを歌ったものがメインだった気がする。

その中でも『使えない奴ら』は特によく聴いていた。

そこにはいろんな事情や背景があるのだろうが、ラップバトルの世界に長く居ることで、き

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誰のためにもならない歌

誰のためにもならない歌

なんの意味もない歌が好きだ。

悲しくもないし面白くもない。意味を排除した歌というのは癒し系になるか、ふざける系になることが多い。

でも私はもっと、田舎の国道をなんとなく走っている時のような、初めて来たビルのエレベーターに乗っている時のような、なんとも言えない音楽をとても愛している。

どんな音楽であれ、それは世界か人生を反映しているのだろうが、実際の人生には何の意味があるのかよくわからない場面

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(一度あきらめた)音楽のページを作りました

(一度あきらめた)音楽のページを作りました

ホームページに音楽のページを追加しました。

他にもお気に入りの曲があるので、今後追加する予定です。

自分が音楽活動をしていたこともすっかり忘れていました。

最近ちょっと音楽関係の方とお話する機会があり、せっかくだから自己PRの一部として音楽も紹介しようと決めました。

今聞くと、2014年以前の曲が印象的です。この年に指をケガしてギターを弾けなくなったのもあって、色々なことを考えてしまいます

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倍速や飛ばし見はめちゃ賛成

倍速や飛ばし見はめちゃ賛成

U-NEXTに登録して、ずっと観たかった映画を観た。

また、ネットフリックスに登録して『浅草キッド』を観た。

浅草キッドは飛ばさずにじっくり観た。2時間あるうえに場面のほとんどが同じ町内のシーンであるにも関わらず、全く退屈しない。音楽や特殊効果もここぞという場面でのみ使われていて、シンプルなのに見応えがあった。

落ちぶれた深見師匠が見栄を張って後輩の武たちに飯を奢るシーンで泣いた。

その後

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作品のクオリティとは何を表すか

作品のクオリティとは何を表すか

音楽を聴いていると、クオリティの高さとその曲への愛がいまいちピッタリと合わさってこないことがある。

普通に考えると、クオリティが高いほどその曲はいい曲である。なのに、クオリティの高い曲よりも低い曲の方が好きになってしまうことがある。

例えばこの曲は録音の質も悪いし、歌唱力も低い。伴奏もそんなに上手くない。

なのに、私はこれがたまらなく好きなのだ。バンド形式だけで考えてもQUEENの方が歌も伴

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やりたいことリストなんか要らない

やりたいことリストなんか要らない

友人が、来年に向けて「2022年にやりたことリスト」を書いていた。

ちなみに、今年の「やりたことリスト」について、その友人は内容を達成したらしい。

私はそのようなリストを持っていないし、これからも作るつもりはない。なぜなら、Velvet UndergroundというバンドのCandy Saysという曲の歌詞を意識しているからだ。

この曲はキャンディというあだ名を持ったキャロラインという人の話

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一人だけのコンサート

一人だけのコンサート

『ネブワース1996』のアルバムが配信開始されたので聴いている。

同名の映画のサウンドトラックだ。私は先月この映画を観た。地方の小さい映画館の最終日に観たからか、観客は私だけだった。

マスクもしているから、ちょっとくらい歌ってもいいだろう...と思って、oasisに合わせて歌った。15年前から歌っていた曲だから歌詞を覚えている。

歌っていると涙があふれてきた。

私が彼らの曲を覚えたときは高

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9番目の夢と生活音

9番目の夢と生活音

1年のうち過ごしやすいと感じる日をぜんぶ足しても、40日くらいしか無いように思う。

今日はそのうちの1日だ。あと39日をどう過ごそうかと考える。とりあえずお気に入りの本を読みながらコーヒーを飲む。

いつもそんな風に過ごしているような気がする...

昔はぜんぜん興味のなかった音楽が好きになった。ジョン・レノンの『イマジン』だ。アルバム自体『イマジン』という名前で、1曲目に同名の代表曲が入ってい

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何を見ても何かを思い出す

何を見ても何かを思い出す

空は毎日ちがう姿を見せている...という話を人から聞いたが、俺にとってはぜんぶ同じように見える。

中学生のころ、オリジナルの曲を作りたくなって色々と試行錯誤した。まずthin lizzyというバンドの丸パクリみたいな曲をつくってみたけれど、完成できなかった。

そのあと近所のギター屋の店長がフロイド・ジョーンズという人のレコードを貸してくれた。俺はそのアルバムの1曲目を自分のことのように感じた。

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音楽の動機が『つらい現実を忘れる』だけって...

音楽の動機が『つらい現実を忘れる』だけって...

マイケル・ジャクソンが『THIS IS IT』で、音楽をやる理由として「聴く人が、つらい日常の現実から解放されてほしい」という意味のことを言っていた。

フレディ・マーキュリーも『ボヘミアン・ラプソディ』で同じような内容のことを言う。まあこっちは役者のセリフなので、フレディ本人がそう言ったのかどうかは分からない。

しかし私としては、というかこれらの映画を観た時...え?それだけ?と思ってしまった

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ノイズがあるから音楽が美しく聴こえる

ノイズがあるから音楽が美しく聴こえる

Bluetoothイヤホンが壊れたので、とりあえず100均で有線イヤホンを買った。音質が悪すぎてびっくりした。

と同時に、思春期のころを思い出した。昔はこれくらい質の悪いイヤホンで音楽を聴いていた気がする。なにしろ貧しかったからね。

シンセサイザーと楽器の違いきょうびシンセサイザーでもほとんど実際の楽器と同じような音色(おんしょく)が出るけれど、実はその音には意図的にノイズが混ぜてあるのをご存

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