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音楽の動機が『つらい現実を忘れる』だけって...

マイケル・ジャクソンが『THIS IS IT』で、音楽をやる理由として「聴く人が、つらい日常の現実から解放されてほしい」という意味のことを言っていた。

フレディ・マーキュリーも『ボヘミアン・ラプソディ』で同じような内容のことを言う。まあこっちは役者のセリフなので、フレディ本人がそう言ったのかどうかは分からない。


しかし私としては、というかこれらの映画を観た時...え?それだけ?と思ってしまった。


ちなみにGRANDMASTER FLASHも同じ理由から、ラップで現実的な内容を歌うことに反対していた。みんな目の前のことを忘れたくてパーティに来てるんだから、と。いまのHIPHOPからは考えられない。

しかし、つらい現実をしばらく忘れるなんてことが彼らの努力や精神のコンセプトなんだったら、それってビールのツマミと何が違うのかな?と思ってしまう。

それだけに、私はマイケル・ジャクソンの発言にがっかりしてしまった。

音楽ってもっと神々しくて、人生そのものを変えるような、世界を動かすような......うまく言えないけど、そういう強い存在であってほしい。