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社会運動・実相・虚妄

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主に現在進行形の社会運動について考えるための記録やデータなど素材と考察です。独自調査や聞き取りを含みます。あえて対立構造をつくりったり声の大きさでやった気になる運動は害悪でしかな…
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#風評加害

理不尽な13年 れいわ・立憲・共産・社民が生んだ虚像とエセ左派・リベラル

理不尽な13年 れいわ・立憲・共産・社民が生んだ虚像とエセ左派・リベラル

──山本太郎とれいわ新選組は、大衆扇動のかぎりを尽くしている。扇動された人々を囲い込めば、コストをかけずに新たな運動が展開できる。こんなことのために、東北被災3県や能登半島の被災地が利用された。れいわ新選組だけでなく立憲・共産・社民の大衆扇動によって増殖したのが、「より平等な社会を目指すための社会変革」とまったく関係ない自称左派・リベラル層である。彼らは「左派・リベラル」を名乗るためだけの戦いを続

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原発事故と宗教 あのとき何をしたのか何ができたのか

原発事故と宗教 あのとき何をしたのか何ができたのか


はじめに 今回の記事は、原発事故と宗教の関係を考えるための出発点です。未開拓の分野へようこそ。
 宗教者が原発事故の後に被災当事者を不安に陥れたり、差別的な言動をしたのではないか。過日X(Twitter)上で、このように問われるできごとがありました。
 例として挙げられたのは、被災地の子供たちが被曝して死んでいくとした「葬列デモ」です。2011年9月1日および10月18日に行われた葬列デモには、

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反権力としての消費者運動 あきたこまちRの次に狙われるもの

反権力としての消費者運動 あきたこまちRの次に狙われるもの


はじめに 反対運動は、当事者を生み出すことからはじまる──。
 社民党の福島みずほらが、米の新品種あきたこまちRを「放射線育種品種」であると不安を煽ったことから、人気ブランドのあきたこまちが売れなくなったと生産者が窮状を訴えています。
 あきたこまちRは土壌のカドミウムを吸収しにくい新品種で、国が育成したカドミウム低吸収性品種「コシヒカリ環1号」を、従来のあきたこまちに交配してつくられました。

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エビデンスのないデタラメをどうしたらよいのだろう? あの人も悩むくらい考えていた

エビデンスのないデタラメをどうしたらよいのだろう? あの人も悩むくらい考えていた


ことの発端加藤「ことの発端は、田嶋陽子の講演が主催者の品川区によって中止されたできごとです」

原岡「これは、民間が田嶋の講演会をやろうとしていて自治体が中止させたら言論の自由の侵害行為で違法だけど、主催していた品川区が諸般の事情で中止したことだから問題ないという解釈でいいのですか」
加藤「大きな枠組みとして、そうです。品川区は、番組内で田嶋が発言した内容を、人権を扱うフォーラムにふさわしくない

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講演中止となった田嶋陽子氏 放射線デマをめぐる福島差別と言論の自由

講演中止となった田嶋陽子氏 放射線デマをめぐる福島差別と言論の自由


はじめに 東京都品川区内で開催される予定だった「男女共同参画推進フォーラム2023」が中止されました。講演予定だった田嶋陽子がテレビ番組で、東京電力福島第一原発の処理水放出を巡って不適切な発言をしていたことを、主催する区が問題視したからです。
 田嶋は、「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)に出演した際、処理水が海洋放出されると「魚の形態が変わってくるんじゃないのか」と発言しました。来日した

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風評と怒りの伝道者 山本太郎研究

風評と怒りの伝道者 山本太郎研究

── 第3回 ──
コラム編

加藤文宏

 原稿を書き終えようとしていたとき、岸田総理大臣が和歌山市の漁港で爆発物を投げつけられる事件が発生した。この事件を重ね合わせながら当記事を読んでいただければ幸いだ。これはテロへの衝動と賛美にも通じる問題である。

宮下公園再開発をめぐるツイートから 今回は、山本太郎と高学歴で上位階級への帰属意識が強い左派層(いわゆるバラモン左翼)が、衆愚政治・扇動政治・

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なぜ首都圏は恐れいつ忘れたのか 放射線デマと風評加害発生の構図

なぜ首都圏は恐れいつ忘れたのか 放射線デマと風評加害発生の構図

被曝を恐れて首都圏から自主避難した女性たちがいます。東京都、埼玉県、神奈川県で過剰反応が生じ、デマが生産され消費されていた様子が国内の興味や関心の度合いを示すデータに表れています。なぜ首都圏で被曝を恐れる人々が多数登場して、いかにして首都圏で福島産の品々は忌避されるに至ったのでしょうか。悪しき風評が生まれ、拡大され、その風評が信じられた背景を整理します。

構成・タイトル写真
加藤文

はじめに 

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