記事一覧
評伝モハメド・アリ 訳者による各章まとめ(第6章~10章)
第6章 「俺は若くて怖いものなし」(7ページ)
高校の最高学年になったクレイ。元クラスメイトの初々しいロマンスと、オリンピック選考大会での優勝、紆余曲折を経た末の高校卒業についてが記されている。
この章と呼応する社会情勢として、ノースカロライナ州グリーンズボロで始まった黒人学生の座り込み(シットイン)(1960年2月)と、学生非暴力調整委員会(SNCC)の設立(1960年4月)が登場します。バス
『評伝モハメド・アリ』訳者による各章まとめ(まえがき~第5章)
今年(2022年)9月、個人的に思い入れの強い1冊『評伝モハメド・アリ(原題 ALI: A LIFE)』が刊行されました。かなり年季の入ったBBAの私ですら、アリの現役時代の記憶はなく、その影響力を思い知ったのはアメリカに来てからですので、一部のボクシング・ファンを除けば、日本にいる皆さんも、「名前は知っていて凄い人だとは知っている」レヴェルで終わっているのではないでしょうか?
でも、それって
ジャネール・モネイのSF短編集『THE MEMORY LIBRARIAN AND OTHER STORIES OF DIRTY COMPUTER』(翻訳者による一筆書きの読書感想文)
書名:THE MEMORY LIBRARIAN AND OTHER STORIES OF DIRTY COMPUTER
著者:Janelle Monae(ジャネール・モネイ)他
出版社:HARPER Voyager(2022年4月19日)
ページ数:321ページ
2010年にワシントンDCのDARコンスティテューション・ホールで観て以来、ジャネール・モネイの大ファンです。エリカ・バドゥとN.E
『アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力』著者インタヴュー
本日2022年8月26日、『アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力』がフィルム・アート社から出版されました~(パフパフパフパフゥ~~)!!
共通の友人がいることもあり、著者のイターシャ・L・ウォマックさんに話を聞くことができました。訳者あとがきにも彼女の発言を引用しましたが、せっかくなのでここに残りの会話も載せておこうとおもいます(情報は共有するためにある!)。編集もない長い
ラヴ・トレインは進むよ、どこまでも(鈍行だけど)――オージェイズ、グラディス・ナイト、エル・デバージ ライヴ・レポート
今年(8月23日現在)読んだなかで、個人的にいちばんハマったのが、ディーシャ・フィルヨーの『The Secret Lives of Church Ladies』(2020年刊)という短編集。このなかに収録されている「When Eddie Levert Comes」(年老いた母親を介護しているのに、家族でもっとも軽んじられている娘を描いた 傑作)でエディ・リヴァートを久々に思い出し、「オージェイズ、
もっとみる翻訳者による一筆書きの読書感想文
ミッション:主にアメリカの黒人文学を紹介して、ブラック・カルチャーの豊かさを1人でも多くの人に知ってもらう!
ゴール:黒人作家の翻訳作品でヒットを出す! 黒人作家のアンソロジーを編纂/翻訳する!
まずは自己紹介
こんにちは~! ワシントンDC在住の翻訳者、押野素子です! 翻訳者と名乗ってはいても、なんせメインでやっている作品がマニアックなものばかりなので(ベストセラー待ってるよ!♪←魂の叫び