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フランスの子育て事情

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フランスで子育てしているなか、感じたことを綴ってききます
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#海外子育て

乳幼児の集団健診のないフランス、個別で健診してくれる安心感

乳幼児の集団健診のないフランス、個別で健診してくれる安心感

フランスの保育園事情をこれまでいろいろ書いてきました。気になる方はこのマガジンに集めているので読んでみてくださいね!↓

フランス生活で日本よりいいなと思うことなんて稀だけど、乳幼児の集団健診がなく、定期健診は、PMI(フランスの保健所みたいな施設)で、毎回個人で実施してくれるのは、とってもよかったよ!

(→PMIについては次回詳しく書きますね!)

日本の乳幼児健診日本では、1歳半健診と3歳児

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大掃除や買い出し、保育以外は親が担当!今フランスで注目を浴びる、親が運営する保育園 crèche parentale n°2

大掃除や買い出し、保育以外は親が担当!今フランスで注目を浴びる、親が運営する保育園 crèche parentale n°2

前回書いた、フランスの保育園、crèche parentaleについてのnoteの続きです。crèche parentaleとは、子どもを通わせている親たちの集まった非営利団体(アソシエーション)が管理運営している保育園のことです。まだ読んでない方はぜひ一読していただけると、分かりやすいと思います。↓

今回は、前回書ききれなかった、保育当番や委員会などの親の役割を詳しく書いていきます。

親の保

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理想的な保育環境を、保育士さんと協力して作る!今フランスで注目を浴びる、親が運営する保育園 crèche parentale n°1

理想的な保育環境を、保育士さんと協力して作る!今フランスで注目を浴びる、親が運営する保育園 crèche parentale n°1

これまでフランスの保育について、自治体の保育園、アシスタント・マターネル(国家資格のあるシッターさん)、などいろいろとnoteを書いてきました。今回は、つーちゃんの今現在通っている、変わり種、crèche parentale です。

パリ市の保育園への不満があったわけではないよ。外国人の私たちに対しても分け隔てなく、むしろもっと気遣ってもらっていたし、おーちゃんも保育士さんが大好きで、できること

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フランスで保育園に落ちたとき、頼りになるのは国家資格をもったシッターさん(アシスタント・マターネル)

フランスで保育園に落ちたとき、頼りになるのは国家資格をもったシッターさん(アシスタント・マターネル)

前回、フランスの育休事情について、noteに書きました。その続きです。

それじゃあ、保育園に落ちたらどうするの?

私も保育園の申請はしていたものの、子どもたち2人とも落とされてしまった。この話は詳しくはこのnoteに↓

保育園に入れないことを、復帰する予定の1ヶ月前に知らされ、途方に暮れていたところ区役所で紹介されたのが、アシスタント・マターネル(通称ヌヌ)。
ヌヌさんは、研修を受け、フラン

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フランスではなぜ産後すぐ育休を取らずに仕事に復帰するのか?

フランスではなぜ産後すぐ育休を取らずに仕事に復帰するのか?

妊娠中からずっと会社の人たちからは、「パリで保育園に入るのは難しいよ」ということを何度も聞かされていたけど、こうも言われていた。

「預け先が見つからなくて、仕事復帰できない人はいないから大丈夫だよ。」

保育園に落ちたからと言って、やっぱり復帰しないで育休にします!なんて人はいない、ということ。

それは、フランスの育児休業の待遇がよくないから。

産前6週間+産後10週間の産前産後休暇は100

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連絡帳も布団もないよ!!パリの保育園ってこんなところ n°2

連絡帳も布団もないよ!!パリの保育園ってこんなところ n°2

昨日は、パリの保育園で、特に私が想像していたことと違って面白なと感じたことをnoteに書きました。まだ読んでない方は先にこちらをどうぞ。

予告通り、今回は、パリの保育園のクラス編成や、1日の流れについて書いていきます。

クラス編成

今多くの保育園で採用されているのが、mini créche という、学年ではなく、縦割り保育のクラス編成。それぞれのクラスで独立していて、ミニ保育園として機能して

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想像してたのと全然違った ! パリの保育園ってこんなところ n°1

想像してたのと全然違った ! パリの保育園ってこんなところ n°1

これまでパリの保育園について、いろいろnote書いてきたけど、実際どんなのところなの?

前にも少し書いたけど、パリには大きく分けて四つの保育園の種類がある。

Oちゃんは、Les crèches municipales に2年間通い、2ちゃんは今、Les crèches parentales に通っている。

今回は、Oちゃんの通っていた、1番数が多くて一般的な、Les crèches muni

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保育園のストライキにも驚かないフランス

保育園のストライキにも驚かないフランス

前回、バカンス大国フランスで、保育士さんもしっかりバカンスを取れるしくみについて書きました。

今回は、ストライキ大国フランス!

フランスは、世界で1番ストライキが多い国。

エールフランスや、空港職員のストライキは日本でもよくニュースになっている。去年は、清掃職員のストライキでゴミがあふれかえっているパリの様子や、デモの暴動でゴミが燃やされている動画も拡散されてたので、いかにデモやらストが多い

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ぬいぐるみ、おしゃぶり。鼻うがい!フランスの保育園の入園準備に必要なものは5つだけ

ぬいぐるみ、おしゃぶり。鼻うがい!フランスの保育園の入園準備に必要なものは5つだけ

保育園に入園が決まってから、一番大変だけどちょっと楽しいのが保育園の持ち物の準備なんじゃないかと思う。今は少なくなったかもしれないけど、おむつ全部に名前書いたり、保育園で使うお布団やシーツ用意したり、着替えを買い揃えたり。

入園が決まってから、たくさんの書類にサインをしないといけなく、普段使わない単語だらけなので翻訳しながら読んでいたけど、持ちものリストが見つからない。

なんとなく表になってて

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フランスの保育士さんがバカンスを取るための画期的なシステム

フランスの保育士さんがバカンスを取るための画期的なシステム

バカンス大国フランス!!

フランス人はバカンスのために働いている、と言われるほど、毎年の有給をすべて使い切ることは、それはたぶん賃金アップよりも大切なこと。基本、次年度に持ち越せないし、お金に変えて戻ってくることもない。

それは、保育士さんだって同じこと。

前回、Oちゃんの通っていた、パリ市立保育園に入るためにしてきた、私の経験談を書きました。

日本の保育園のことを知らないので、比べること

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激戦区のパリの保育園に入るには?

激戦区のパリの保育園に入るには?

もしかしたら、子育てしやすいとうわさされてるフランスでは、保育園は十分足りていて、好きなときにいつでも、無料で利用できて、待機児童なんていないんじゃないかって思われてるのかもしれない。

まさかそんなことはない。

わが家は、子ども2人とも落ちている!

そしてその落選のとき受け取った手紙には、応募全体の80パーセントしか要望に応えられない、ということが書いてあった。

子どもが生まれる前から会社

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フランスの小学校で初めての宿題は、キュリー夫人の研究発表!?

フランスの小学校で初めての宿題は、キュリー夫人の研究発表!?

フランスの学校は、2ヶ月おきに2週間のバカンスがあり、小学生に進級してから宿題が出るようになった。ちなみに、バカンス以外では全く宿題は出ない。この前の2月のバカンスで出た宿題が、歴史上の偉人を調べて、みんなに発表できるようにしてくることだった。でも、自分の好きな人物を選べるかと思いきや、先生が児童一人一人に誰を調べるのか指定して、Oちゃんはなんと、キュリー夫人!!!

キュリー夫人、ことマリー・キ

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入学式がない!フランスの小学校

入学式がない!フランスの小学校

今年は桜の開花が例年より遅れて、桜と一緒に入学式、入園式に参列できた新入生たちがたくさんいたかもしれない。

3年前は2ちゃんを里帰り出産しに日本に滞在していたから、兄のOちゃんは幼稚園の入園式に間に合った。私が小学生の入学式のときに実家の桜と一緒に撮った写真をよく覚えてるから、同じように、幼稚園だけど桜の下で写真を撮れたのは本当にうれしかったな。

4月ももう後半になってしまったけど、4月からも

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病児保育がないフランス、病気になったら?

病児保育がないフランス、病気になったら?

保育園に預けるようになったら、病気してばかりだよ。3ヶ月ごとに病気するけど、それは保育園だから仕方のないことだよね。

と小さい子のいるママンたちからは、笑いながらよく聞かされていたことだった。

一週間の慣らし保育のはじめの二日間は、親も一緒に園での生活を体験した。そのときはちょうど冬だったこともあったけど、鼻水垂らしてない子がいなかったのには驚いた。
おもちゃを共有して、カミカミしてるわけだか

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