マガジンのカバー画像

ポエム

125
創作ポエムを綴ったマガジン。 1週間に1回を目安に投稿中。 スキしてくれると嬉しいです。
運営しているクリエイター

2022年11月の記事一覧

[詩]ヘマタイトハライト

[詩]ヘマタイトハライト

僕らはどうしようないくらい
蒼すぎたみたいだ
そんな悲しいことを言わないで
紅蓮に沈む太陽にその影はなく
西を駆け出した

巡る季節が歯車のように
私と君を繋ぎ合わせた
間違いじゃない確かに
手を取り合っていたんだ

心はくたびれていくみたい
刺激ばかりを追い求めてさ
間違いだらけの生活に
不器用だけじゃ語れない

居なくなると寂しくて辛い
近づきすぎると鬱陶しくて
どうしたらいいか分からないよ

もっとみる
[詩]moon eater

[詩]moon eater

あなたのことを思うと胸が溺れそうで
瞬きするほど目が霞む
あなたに刻まれた愛のタトゥーが疼きだす夜に

嗚呼今日も話しかけられずに終わる
何も変わらない心の距離
ずっと片思いのベクトルがスカラーを伸ばす

明日がやってくると思って方向性の相補性
指数関数的な感情が発散する
あなたに手を伸ばすために紙を重ねた

あなたのことを思うと胸が溺れそうで
瞬きするほど目が霞む
あなたに刻まれた愛のタトゥーが

もっとみる
[詩]アマービレ

[詩]アマービレ

明日は晴れるさって僕はいうけど
君はにわか雨だってあるといじけている
崩れた前髪を直す仕草を
横目でなぞって立ち尽くすことしかできない

片夕暮れが夜を迎えにいくと
君を僕も迎えに車で走っている
少し拗ねた顔の猫が助手席に
そんな時はドーナツをあげるとご機嫌だね

いつの間にか笑顔は七分咲き
よちよち歩きの時とは違って
同符号のように反発してしまう

思いやりのはずがほろ苦いみたい
口うるさくて鬱

もっとみる