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偏読書評

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「偏食」ならぬ「偏読」気味の本好きによる、文芸やマンガ作品紹介。
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#最果タヒ

【お仕事】Numero TOKYO おすすめの2021年2月の本

【お仕事】Numero TOKYO おすすめの2021年2月の本

雑誌『Numero TOKYO』公式サイトでのブックレビュー、2月分が公開されました。

今月は……
📕映画監督・作家でありCODA(Children Of Deaf Adults、音の聞こえないろうの親を持つ聴者)でもあるイギル・ボラさんの『きらめく拍手の音』(リトルモア)
📗もう言葉にできないくらい心を揺さぶられる、最果タヒさんの第8詩集『夜景座生まれ』(新潮社)
📘本能寺の変の真相にも

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【お仕事】『波』2021年1月号掲載 萩尾望都さん・最果タヒさん対談「詩を読む呼吸、漫画を読む呼吸」

【お仕事】『波』2021年1月号掲載 萩尾望都さん・最果タヒさん対談「詩を読む呼吸、漫画を読む呼吸」

新潮社さんの本のPR誌『波』2021年1月号にて、萩尾望都さんと最果タヒさんの対談記事「詩を読む呼吸、漫画を読む呼吸」を書かせていただきました。

漫画の神様と詩の神様の対話を真横で聞けて、なんとも幸せなひとときを過ごせました。そして冊子を開いたら、思いのほかクレジット表記が大きくて、一年の最後の最後に変な声が出ました。

加藤シゲアキさんと宇佐見りんさんの対談、柳瀬博一さんと隈研吾さんの対談、筒

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【お仕事】『Numero TOKYO』9月号「男の利き手」葛西薫さんインタビュー

【お仕事】『Numero TOKYO』9月号「男の利き手」葛西薫さんインタビュー

2006年の『Numero TOKYO』創刊時から続く連載として、フォトグラファーの操上和美さんが撮影した俳優やアーティスト、ミュージシャンなどの著名人男性の“利き手”の写真と、その方へのインタビュー記事&人生の歩み(年表と図版)で構成された連載『男の利き手』。ただいま発売中の9月号にて、アートディレクターの葛西薫さんにインタビューさせていただきました。

学生時代、葛西さんが手がけたサントリ

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〈偏読書評〉 さまざまな感覚を通して、自分の“座標”に思いを馳せる絵本

〈偏読書評〉 さまざまな感覚を通して、自分の“座標”に思いを馳せる絵本

6月末に河出書房新社から刊行された絵本『ここは』。文を詩人の最果タヒさん、絵を及川賢治さん(100%ORANGE)と、人気のふたりによる絵本ということもあり、既にお手に取られている方も多いと思います。

自分はおふたりのサインが入ったサイン本がどうしても欲しくて、都心へと出かける用事があるまで入手するのを我慢していたため、最近になってやっと読むことができました。

「ここは、 おかあさんの ひざの

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(『Numero TOKYO』でのブックレビュー、今月は最果タヒさんと金原瑞人が共訳した『わたしの全てのわたしたち』、多和田葉子さんの『星に仄めかされて』、松田青子さんの『持続可能な魂の利用』をご紹介。お時間あるときに、ぜひ!📚)
https://numero.jp/book-news-20200716/

(CREATIVE VILLAGEにて、最果タヒさんへのインタビュー記事を書かせていただきました。明日発売の『わたしの全てのわたしたち』についても、ひとあし早くお話を伺えてうれしかったです。お時間あるときに、ぜひどうぞ📚)
https://www.creativevillage.ne.jp/80216

(最果タヒさんのTwitterに、自分の名前が……っ‼︎ 失神しちゃいそうなほど、うれしい&ありがたい……)
https://mobile.twitter.com/tt_ss/status/1093066644568461312

【お仕事】『Numero  TOKYO』3月号 最果タヒさんインタビューなど

【お仕事】『Numero TOKYO』3月号 最果タヒさんインタビューなど

普段はお仕事の告知は画像投稿 or つぶやき形式でしていますが、ただいま発売中の『Numero TOKYO』3月号では(珍しく)色々な記事を書かせていただいたので、テキスト投稿形式で告知させていただきます。

3月号の巻頭特集は「Self-Liberation その先の私へ」。自分を解放することをテーマとした記事をいくつか書かせていただきました。

1.「軽やかに枠を超えていく女性たち」 最果タヒ

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〈偏読書評〉時の詩人が紡ぐ、リリカルな青春小説 【後編】

〈偏読書評〉時の詩人が紡ぐ、リリカルな青春小説 【後編】

-- 以下〈偏読書評〉、2016年4月12日の投稿--

【前篇】では“最果タヒ入門書”として彼女の小説作品をおすすめしたい理由について、【中篇】では最果タヒさんの初長篇小説である『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。』(講談社刊)について書いてきましたので、この【後篇】では『渦森今日子は宇宙に期待しない。』(新潮文庫nex刊)をご紹介します。

「もうオマエの駄文、長文にはこりごり

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〈偏読書評〉時の詩人が紡ぐ、リリカルな青春小説 【中篇】

〈偏読書評〉時の詩人が紡ぐ、リリカルな青春小説 【中篇】

-- 以下〈偏読書評〉、2016年4月11日の投稿--

【前篇】では“最果タヒ入門書”として彼女の小説作品をおすすめしたい理由について書きましたが、「2冊あるけど、どっちを先に読むのがいいの?」とか「2冊は読めそうもないんだけど…」とか言われそうなので、この【中篇】からは『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。』(講談社刊)と『渦森今日子は宇宙に期待しない。』(新潮文庫nex刊)のあ

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〈偏読書評〉時の詩人が紡ぐ、リリカルな青春小説 【前篇】

〈偏読書評〉時の詩人が紡ぐ、リリカルな青春小説 【前篇】

-- 以下〈偏読書評〉、2016年4月10日の投稿--

ここ数ヶ月、文芸誌やファッション誌などで彼女の名前を見かけないことがないーーと言い切ってもよさそうな詩人・小説家の最果タヒ(さいはて・たひ)さん。彼女のことが気になっている人も少なくないと思います。

詩を書いている過程を録画したGIFアニメ『詩っぴつ中』、迫り来る詩の言葉を撃ちぬくシューティングゲーム『詩ューティング』、詩の言葉のかたちが

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