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【お仕事】Numero TOKYO おすすめの2021年2月の本

雑誌『Numero TOKYO』公式サイトでのブックレビュー、2月分が公開されました。

今月は……
📕映画監督・作家でありCODA(Children Of Deaf Adults、音の聞こえないろうの親を持つ聴者)でもあるイギル・ボラさんの『きらめく拍手の音』(リトルモア)
📗もう言葉にできないくらい心を揺さぶられる、最果タヒさんの第8詩集『夜景座生まれ』(新潮社)
📘本能寺の変の真相にも迫る(?!)田中啓文さんの『信長島の惨劇』(早川書房)
……の3作品をご紹介しています。

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『きらめく拍手の音』の記事の中で触れていた、日本語版「あとがき」は以下で読めます。「本の内容は気になるけど、末端ライターの言う/書くことはどうにも信じられないからな……」という方は、こちらをぜひ。このあとがきを読んだら、絶対に本編も読みたくなると思います!

それと最果タヒさんの『夜景座生まれ』、個人的にはこれまでの詩集の中でも群を抜いて心をゆさぶられました。特に好きなのが「傷痕」という、最果さんが映画『マティアス&マキシム』に寄せた詩。読むたびに「これは愛と赦しの詩だな……」とウルッときています。この詩を菅田将暉さんが朗読された動画も素敵なので、こちらもぜひ。

それと昨年から各地を巡回している『最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』、2月13日(土)から名古屋のパルコギャラリーでの展示が始まりますので、近隣にお住まいの方はぜひ。そして行かれた際には、展覧会のオフィシャルブック『一等星の詩』を入手することを激しくおすすめします! 

『信長島の惨劇』についても、あれこれ書きたいところですが、うっかりネタバレにつながるようなことを書いてしまうのが怖いのでやめておきます……頭まっさらな状態で読んだほうが絶対に楽しいだろうし……。

何はともあれ、2月もすてきな読書をお楽しみください。