ヨルシカの斜陽について考えたこと

ヨルシカの斜陽について考察したことです。

「僕らは目も開かぬまま」は、恋は盲目って事に思いました。
日が落ちるように恋に落ちたと。

恋に落ちて頬が赤く染まるのを、
落ちていく夕陽の色に喩えてる気がします。
「頬色に茜さす」は、茜色に染まる頬を反転させてるのかなと。

「柔らかに爆ぜた」は恋の爆発で、
恋心のお日様のような爆発に僕の目が開かない、と取ると、
『僕の心のヤバイやつ』という言葉に合います。

「斜陽」には、新興のものに圧倒され没落していくという意味があるので、
恋に圧倒されて昔の僕がいなくなると取ると、アニメ『僕の心のヤバイやつ』に合う気がしました。


「茜さす日」=赤根差す日 とも取れます。
MVに花が出てくるので、
花が深く根差して抜けなくなる
=斜陽へ落ちていく(重力に囚われる)
=眠りに落ちていく
=僕らは目も開かぬまま と思いました。
MVラスト「僕らは目も開かぬまま」で斜陽へ向けて飛ぶ事は、斜陽へ落ちていく事、眠りに落ちていく事でもあると。


斜陽ジャケットイラストの窓の影が、「目」という字が2つ斜めに並んでるように見えました。
開かぬ目(窓の影)の中に、貴方の影がいる、盲目的に貴方だけを見てるのかなと。

「目も開かぬ」=「目」という字が開ききらず「日」の形になる
だから「あのお日様のように」なったのかなと思いました。

もう少しで愛せた「一つ」が無くなり、「目」が「日」になった、という気もします。
目が日になり、日が落ちるように恋に落ちた、恋に盲目になったと。

目も開かぬ=目も開かねぇ=目も茜 と連想できます。
茜が差して、目も茜、
目もお日様のようになったのかなと。


好きな事を「~には目がない」と言うので、
貴方(お姫様)の事には目がない、と取れる気がします。
ヒメ(姫)からメ(目)がなくなり、ヒ(日)になった
お姫様がお日様になったのかなと。

「はにかむ貴方」=ハニー噛む貴方=斜陽を蜂蜜のように食べる貴方 と思えます。
「とろとろと」は蜂蜜で、お日様は蜂蜜みたいなのかなと。
ハニーには、愛しい人って意味もありますし。
MVに月が出て来るので、蜂蜜と月でハネムーン(蜜月)になります。

日の目を見ないって事にも思いました。
「もう少しで僕は僕を一つは愛せた」のに、日が暮れて見えなくなる、日の目を見なくなると。
MVの描写がエイミーっぽくて、エイミーは音楽家として日の目を見なかったので、合うと思いました。
斜陽MVの悪魔っぽい子は、逢魔時おうまがとき(夕方)の魔でもある気がします。


「高く成った葡萄みたいだ 届かないからやめて 僕は恋をしたんだろうか」は、高嶺の花を連想します。
葡萄の花言葉には「酔いと狂気」があるらしいです(ワインの原料になることから)。
恋に酔って(眠りに)落ちていく、恋に盲目になるのかなと。


「葡萄」という字は、匍匐前進ほふくぜんしんの匍匐に似ています。
「高く成った葡萄」に対し僕は低くなった匍匐だから、「届かないからやめて」かなと思いました。

「悲しくってしようがないんだ お日様で手が濡れた」は、僕ヤバのアニメを踏まえると、
光(陽キャ)を見ると余計陰鬱な気持ち(陰キャ)になる、じめじめするって事かなと。
「お日様に手が触れ」ても指先しか焦げない、陽キャグループに関わっても心からの陽キャにはなれない、という。
光が強いほど、影も濃くなりますし。



斜陽のジャケットイラストやMVにコップと花瓶が出て来るのが、『チノカテ』を連想させます。

茜の花は白色らしいです。
チノカテの「白い花」は茜の花かなと。
夕焼けを茜色の空とも言い、歌詞に夕陽が出てきますし。

斜陽の「茜さす」は、茜の花をさす、とも取れます。
イラストの白い湯気(白い鳥)は、茜の花でもあるのかなと。

「茜さす」には、日の出の意味もあるらしいです。
夕焼けを茜色とも言うので、茜は朝陽でもあり夕陽でもある気がします。

朝陽は白っぽくて、茜の花の色に似ています。
チノカテは、白い花が枯れる=朝陽が夕陽になる で、
日が暮れるのを関係性の終わりに喩えてる気がしました。

斜陽は、
日が茜色になる=目も開かねぇ(目も茜)=日が暮れて目を閉じ眠る
もう少しで僕を愛せたのに、日が暮れて眠ってしまう、茜色になって終わってしまうのかなと。


「途方に暮れた」=縦にも横にも行けない と取ると、
斜めに暮れた=斜陽 で、曲名に繋がる気がします。

恋は盲目で、左右盲を連想します。
「右も左もわからぬ」から、斜め(斜陽)になるのかなと。
左右盲の歌詞「一つでいい」「その静けさ」や、太陽に言及してるのが、斜陽に似てると思いました。


斜陽の歌詞の、
お日様と仕様しようがない
 貴方と仕方がない に、「様」「方」の対応を感じます。

お日様が悲しくって仕様がない
貴方が眩しくって仕方がない という。

貴方の語源は彼方で、遠くの方という意味の言葉なので、
貴方=貴い方=お日様の方 と思えます。
貴方の方しか見えなくて途方に暮れる、恋に盲目になると。


斜陽MVの花は、亡くなった方に供える花な気がしました。
「高く成った葡萄」=亡くなって星になった人=お日様
「お日様に手が触れた」=お線香に触れた
「落ちて行くように茜が差した」=涙を落とすように、故人に茜の花が供えられた
「落ちていくのに理由もない」=故人へ涙を流すのに理由もない

「斜陽も僕らの道をただ照らすのなら」は、亡くなった方が僕らを見守ってくれてるなら、って事にも感じます。

貴方への感情は、恋心にも、貴いものへの信仰にも、亡くなった方へ花を供える気持ちにも似ているのかな、と思いました。

以上です。