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#編集者
「編集」と「創作」の違いがわからなかった話
最近、お仕事で寄稿コラムの編集をする機会が増えた。
寄稿コラムの進め方は、書き手にテーマだけを伝えて自由に書いていただいたり、構成を組んで認識を擦り合わせた上で書いていただいたりとさまざま。
ただ、一般的なインタビュー記事とは大きな違いがある。それは「編集の自由度」である。
コラム記事には「余白」が少ない通常、インタビュー記事は1時間くらいの話の一部を抽出してつくられる。文字起こしでは200
ライター・編集者、野阪拓海のポートフォリオ(随時更新)
最終更新日:2023/06/21
有限会社ノオトのお仕事
有限会社ノオトは2019年に15周年を迎えたコンテンツメーカー(編集プロダクション)です。特にWebコンテンツの受託制作に力を注いでいます。
自社メディアとしては、品川経済新聞、#ライター交流会 などがあります。そのほか、コワーキングスペースやコワーキングスタジオ(貸し会議室・インタビュースペース)など、いろんな事業をやっています。
後発の記事だからこそ、面白くできる
「編集ってすごいなぁ」と、改めて感じた仕事だった。
近年、ベンチャー企業が急増している五反田。この地に拠点を構えるベンチャー6社が品川区と協定を結び、「シリコンバレー」ならぬ、「五反田バレー」を設立したという旨のニュース記事だ。
「五反田バレー」設立のニュースは、NHKをはじめとした有名メディアにも取り上げられており、見比べると各社のカラーがよくわかる。
先に挙げたように、弊社(ノオト)が運
たった1記事で、何かが大きく変わる
なにげなく書いた記事をきっかけに、何かが大きく変わることもある。
僕の場合、以下がそうだ。
これは僕が大学生の頃に書いた記事である。内容は所属学科のアメリカ人の教員(ビリー先生)に、「ここがおかしいよ、日本の教育」的なことを伺うというもの。
元々、ビリー先生とは仲が良く、しばしば教育についてディスカッションをしていた。そのなかで普通の人では知りえない、目からウロコな情報も多くあったため、「い
『プロフェッショナル』のような文章
渋谷駅、午前9時20分。
改札を通り抜ける通勤客のなかに、棋士・羽生善治の姿があった。
ネクタイにビジネスコート。羽生に気づく人はいない。
この日、10時から対局を控えていた。
――あの電車が多いんですか?
羽生:まあだいたい。あれかもう一本遅いのか。
――結構ラッシュじゃないですか?
羽生:混んでいるときは各駅ので。すいているほうで来るんですけど。
羽生は対局が行われる千駄ヶ谷の将棋会