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グループではなくチームを組織する

今日は、自身のキャリア分析として、先日言語化した持論の〚組織作り〛について、さらに掘り下げて考えてみようと思います。


まず前提として、私は決して人事や組織開発の領域においてスペシャリストでもプロフェッショナルでもありませんが、前職では、ありがたいことに外国人英会話講師チームの開発と牽引を経験させていただきました。

そして、当時の組織の状況は、”グループ” だったように思います。
というのも、前職は人材派遣型のビジネスモデルだったため、それぞれの外国人講師たちが時間通りにそれぞれのお客さま先に到着し、英会話レッスン(サービス)を提供してくだされば、それで完結するビジネスでした。
ゆえに、外国人講師たちが一堂に集うようなことも特になく、個々の裁量に委ねて成り立ってたと思います。
しばらくの間は、上記の状況であっても外国人講師たちが本当に素晴らしい方々ばかりだったので、お陰さまでビジネスとして推し進めることができていましたが、ビジネスが全国規模へ拡大していく過程で問題が出てきました。

問題▼

・ 講師ごとに提供するサービスの品質にムラがある
・ 講師サイドに提供される情報や教材が圧倒的に少ない
・ 教育や研修の不在

このような問題に直面してようやく徹底的に何かが欠如していたことに気が付かされました。
それは、
共通の目的や目標
でした。

当時を振り返ってみると、対外的なサービスコンセプトだけが定まっている状態であり、組織としてこの設定されたコンセプトを実現するために、どのようにサービスを運営するのかを考えないまま、サービスを推し進めてしまっていたのです。
つまり、当時は英会話レッスン(サービス)を提供する ”グループ” であり、共通の目的や目標は存在しませんでした。

こうして、私は ”グループ” ではなく ”チーム” を組織する必要があると気が付くことができたのです。
ちなみに、 ”グループ” と ”チーム” は複数人の集まりという意味合いでは同じですが、その人の集まりに共通の目的や目標が存在するかどうかによって、その集団が ”グループ” か ”チーム” かを区別することができると言われます。
加えて、”チームはその共通の目的や目標を達成するために相互で協力したり、補完し合ったりする組織を指します。

この定義をもとに、もう一度当時を思い出してみました。

状況1⃣ 急な欠勤者が発生する

時期A:英会話講師「グループ」
 L結果:代理で出講を申し出る者が誰一人としていない
  L原因:助け合う、協力し合う精神が組織に欠如していた

      ↓

時期B:英会話講師「チーム」
 L結果:代理で出講を申し出る者が出たり、代替案を提示してくれる者が出る
  L原因:助け合う、協力し合う精神が組織に生まれていた

状況2⃣ 一部の講師の遅刻が多発し、サービス全体の在り方が問われる

時期A:英会話講師「グループ」
 L結果:なんであいつのせいで俺、私の評価に影響が出るのかと不満勃発
  L原因:個々がひとりで、ひとりの世界で働いてしまっていた

      ↓

時期B:英会話講師「チーム」
 L結果:不満を感じつつも、互いに気を付けようと周囲を鼓舞する者が出る
  L原因:皆でサービスを提供してる意識が広がっていっていた

一目瞭然です。
ビジネスとして、サービスを拡大していくためには”グループ” ではなく ”チーム” を組織する必要がありました。

また、”チーム” を組織するように意識し始めると、対外的にサービスコンセプトだけがふわっと定まっていた状態から、具体的なサービス運営の方針などを固めることができる状態となり、さらにはサービスの「らしさ」や「世界観」といったサービスブランディングについて考えていけるような状態に成長していきました。

以上から、私は、サービスやプロダクトを世に広めたり、拡大していったりするためには、グループではなくチーム を組織することが大切であると結論付けます。

そして、時々自身が開発に携わった、または属している集団について見つめなおすように心がけたいと思います。
この集団、仲良しグループ(サークル、クラブ)になっていませんか?

✎𓈒𓂂𓏸アファメーション
「私は、新規事業領域の採用担当として、チームを次々に創造しています。そして、定期的にグループと化していないか見直しています。」


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