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MBA ABD読書会

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2020年9月の記事一覧

右脳を鍛え、AIと共存する未来へ。 『ハイ・コンセプト』



ABD読書会で読んだ本について投稿します。

要するに今後、左脳の仕事の多くはAIにとってかわられる。これまで重要視されてこなかったクリエイティブで概念的思考をする右脳も鍛え、ハイコンセプトなリーダーが求められる。

重要なセンテンス・やりたくない仕事はアウトソースできる

・リタイアしてからの余生が長い、何をして生きていくか考える力

・感情によって豊かになった文脈が、モノを語る能力の本質

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多様性の中で自分らしく生きる日常 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

ABD読書会で読みました。

要するに

階級英国社会の縮図を反映する息子の元底辺中学校が舞台。息子が「楽しそう」と選んだ学校で、初めて体験する多様性が故に起きる様々な出来事に、子どもながらに考え、前向きに乗り越える姿を母の目線で描いている。

重要なポイント・人それぞれの正義がある、正義は暴走する「自分たちが正しいと集団で思い込むと、人間はクレイジーになる」

・アイデンティティは一つではない「

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一定の充足とバランスの選択が幸福への道 幸福の『資本』論

ABD読書会で読みました。

要するに幸福論では、金融資本(お金)・人的資本(人としての生産力)・社会資本(人とのつながり)の3つの資本がある。金融資本は感情を挟まない、唯一ルールに従った独立的な要素。人的資本は他人との比較や評価に依存する、社会資本は自分で決められる他人との関係性や繋がり。これらのバランスを選択することで人それぞれの幸福論がある。

重要な内容・社会的資本が幸せには欠かせない

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大丈夫、おっさんは楽しく生きている。ABD読書『ワイルドサイドをほっつき歩け』

大丈夫、おっさんは楽しく生きている。ABD読書『ワイルドサイドをほっつき歩け』



要するに『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』のブレイディみかこさんの作品。EU離脱でイングランドに住む人々は大きな変化を強いられることになる。想像もつかないこれからに、対立が生まれたり、格差の種類が変わったり、取り残される人がいたり。それでもおっさんたちは、今もワイルドサイドをほっつき歩くのだった。

ポイントイギリスでも日本と同様に、段階、バブル、氷河期、ゆとり、さとり、スマホネイテ

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MBA オンラインABD読書会『世界は贈与でできている』

MBA オンラインABD読書会『世界は贈与でできている』

無償の愛にはストーリーがある

贈与とは余剰価値を伴う。例えば、プレゼントをもらって、モノがうれしいだけでなく、目に見えない相手からの気持ちに価値がある。それが贈与。

さて、無償の愛はとても難しもの。無償の愛にはプレヒストリーがあります。つまり、贈与を受け取りそれをほかのだれかに渡したい気持ちになること。したがって、「等価交換」や「自己犠牲を伴う」、「あなたのためを思っている」は無償の愛とは違う

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