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MBA オンラインABD読書会『世界は贈与でできている』


無償の愛にはストーリーがある

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贈与とは余剰価値を伴う。例えば、プレゼントをもらって、モノがうれしいだけでなく、目に見えない相手からの気持ちに価値がある。それが贈与。

さて、無償の愛はとても難しもの。無償の愛にはプレヒストリーがあります。つまり、贈与を受け取りそれをほかのだれかに渡したい気持ちになること。したがって、「等価交換」や「自己犠牲を伴う」、「あなたのためを思っている」は無償の愛とは違う。


贈与は受け取ってもらえるとは限らない

世の中には贈与があふれているものの、それに気づかれるとは限らない。気づいたとしても何年も先かもしれない。でも贈与は嬉しくてするものだから、見返りなんて期待しない。

それどころか、良かれと思っても仇となることすらある。そこには何が隠されているのか。この不合理は、一体我々に何を教えてくれるのだろうか。


求心的思考

贈与を受け取る能力を磨くに必要な思考のこと。規則性からクリエイトするための想像力のようなもの。
メンデレーエフは、目に見えない、まだ発見されていない元素がある状態で元素の周期配列を見出した。つまり、一滴の自らナイアガラの滝を想像できるくらいの妄想力があれば、目に見えない贈与を、自分の解釈で贈与として受け取ることができる。そして、次の贈与へとつながる。

逸脱的思考

そもそもの前提を疑う力。私たちが日頃過ごしている世界は、本当に当たり前なのか。それをエンターテインメントで教えてくれるのがSFである。歯車を一つ変えることで、当たり前が当たり前でなくなる、摩訶不思議な世界観。私たちが生きてること、朝が来て夜が来ること、すべて贈与なのだと、世界と出会いなおし気づきが得られる思考。


参加者の学びや感想

・受け取った贈与は誰が作ったのか思いを馳せ感謝する

・贈与に即時性の見返りはない

・日々感謝でいっぱいなので、たくさんの贈与をもらっている

・贈与はハンカチ落としのようにそっと

・贈与にはプレヒストリーがある

・見えないものへの感謝がよい世界を作る


世界は贈与でできている

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