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大丈夫、おっさんは楽しく生きている。ABD読書『ワイルドサイドをほっつき歩け』

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要するに

『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』のブレイディみかこさんの作品。EU離脱でイングランドに住む人々は大きな変化を強いられることになる。想像もつかないこれからに、対立が生まれたり、格差の種類が変わったり、取り残される人がいたり。それでもおっさんたちは、今もワイルドサイドをほっつき歩くのだった。


ポイント

イギリスでも日本と同様に、段階、バブル、氷河期、ゆとり、さとり、スマホネイティブ世代などなど、世代をあえてくくりたがる。イギリスには昔から階級制度があるため、さらにややこしい。そしてEU離脱により移民問題も色濃く、学力の格差、貧富、階級格差にも変化が出てきた。

人をカテゴリーにしてくくってしまうと、とても楽である。人はそれ以上の思考することなく、「あの人は○○の人だから」と違いに優劣をつけ安心する。そして似たような人たちと心地よく過ごし、違う人たちを排他する。

しかし、その文化や価値観の均衡は根深いようでとてももろいもので、テクノロジーやコロナのような外部的な要因で、一瞬にして崩される。だからこそそれを守ろうと必死になる人もいる。

さて、人は変化し続けなければならないのか。それは人それぞれ選択すればよいこと。そしてその選択に責任を持ち、他人から揶揄される筋合いもないし、他人の選択を邪魔することもできない。

ただ私たちは「わからない=自分と違う」と認識してしまうため、危険察知能力が働いほど、いや、自分の価値観に固執しすぎるほど、相手を受け入れることに脅威を感じる。

ワイルドサイドをほっつき歩くおっさんたちは、抗っていても知らないうちに時代の変化にのっていることあるし、抗い続けて困ったことになる人もいる。それでも楽しく生きる、そしてワイルドサイドをほっつき歩く


学び

・ひとの価値観のずれを楽しむ。それは育った環境と時代の変化の裏返し
違いは差別なのか?人によってとらえ方が違う
・考えすぎず前向きにとらえたらいいんじゃない?
・人生は人それぞれ、何があっても人生は続く
・相手を知ろうとする
・EU離脱という大きなテーマや、周囲との意見の違いがあっても
「おじさん」は日常を変わらず、たくましく生きているものだと思った
・人生人それぞれいろいろあるよね
・生活の余裕、心の余裕を持って、考え方、人種、信条の違いを超えて誰もが認めあえる時代がくると良いと感じた。 over 40 に対しては、移り変わりに対処出来ない世代を切り捨てるのではなく拾っていく。under 30 に対してはチャレンジ出来る環境を作ってあげる


ワイルドサイドをほっつき歩け

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