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めろんだいふく
2024年2月23日 21:14
淡い夕陽がいつもの帰り道を照らし出した夕方のこと。大好きなあの人が少し後ろから走ってきて私に声をかける。お昼の授業のこと。学校での噂のこと。気になっている謎のAさんのこと。それから毎日一緒に帰ることになる未来は少し先だということを2人はまだ知らないでいる。小さな頃から空を眺めること大好きだった私。空を飛ぶ飛行機の行き先と空の向こう側に広がる景色をいつか見てみたいと密かな憧れを抱
2024年2月18日 19:25
天窓から入った日差しの暑さに起こされた午前9時。輝かしい日光の隙間から彩度の高い青さがほんの少し窓の枠内に広がっている。外に出るのが億劫になるこの時期を唯一愛せる理由がある。深く、濃く、どこまでも果てのない青いキャンバスに描かれた純白のお城。暑さで歪む道路の境界線。ボトルに滴る水滴が儚く落ちる光景。死者を迎え供養するお盆。眩しいほどの生命たちの輝きや彩度と生前の思い出と
2024年2月13日 23:03
誰もいない道路の真ん中を得意気に歩いた。澄んだ空気と夜空を纏いながら。昼には人通りが多い道も180度景色が変わるのが夜のいいところだ。この道のもつ様々な表情を私は少し知った気でいる。一歩歩くたびに静かに響く私の足音を聴きながら少し先にある消えかけた街灯が点滅するのを見るのが楽しみだった。この瞬間の私は誰よりも強くて無敵でまるで夜を独り占めしたかのようなそんな気分に襲われている
2024年2月1日 02:32
3年振りくらいに心が悲鳴をあげた。たくさん浴びせられた言葉たちを受け止め切れず、閉ざされていたはずの心の扉は無理矢理に開かれた。そして、心の調子が悪くなり様々な感情が溢れ出してくる瞬間にこの世のものではない何かがやってくることがある。私は俗に言うこの世に存在しない何かが日常的に見える存在ではない。いや、見えなくなったと言うのが正しい表現かもしれない。幼い頃は視覚的にも見える