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心の調子と見えない世界との繋がり

3年振りくらいに心が悲鳴をあげた。
たくさん浴びせられた言葉たちを
受け止め切れず、閉ざされていたはずの
心の扉は無理矢理に開かれた。


そして、心の調子が悪くなり
様々な感情が溢れ出してくる瞬間に
この世のものではない何かがやってくることがある。
私は俗に言うこの世に存在しない何かが
日常的に見える存在ではない。
いや、見えなくなったと言うのが正しい表現かもしれない。


幼い頃は視覚的にも見えることが多くあり、
周りを驚かせることもあった。
だが、年齢を重ねるごとに見えていたはずのものが
徐々に見えなくなっていた。
見えないはずの世界や触れられないはずの存在を
感じられるのは遺伝から来るものが多いと聞くが、
私の家系はまさにそんな感じだ。


幼い頃の私と今の私。
成長に伴う精神的な成熟はもちろんあるだろうが
決定的な違いは心のままに感情を表現しているか
心の扉に鍵をかけているかどうかだと考えている。


ありのままの自分で感情を包み隠すことなく、
周りからの感情にも素直にぶつかる。
当たり前のようにしていた幼い頃の私は
成長とともに現実という壁や牙に触れ
自身を守るという口実のもと
いつの間にかありのままを出す術を
忘れたのかもしれない。
真相はわからないままでいる。


私と違う世界にいる彼らたちにとって
この世界がどんな存在なのかはわからない。
私が心を開き続けたのなら
彼らはまたやってくるのだろうか。
心の不調に付け込んで知らない世界に誘われている。
そんなことを考えながら
私は心の鍵をしっかりと握りしめている。
扉を再び閉めている。


めろんだいふく


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