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個性を活かす社会

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記事一覧

私の高次脳機能障害

私の高次脳機能障害

柳澤久幸です。今回は、私の体験や高次脳機能を取り巻く世界についてお伝えします。

1.高次脳機能とは あなたは高次脳機能と聞くとどんなイメージを持ちますか?高次なので脳の高い働きなのか???そんな風に想像するはずです。
 高次脳機能は、目に見えないものです。だからこそ、失語症やその他の高次脳機能障害が【 目に見えない障害 】と呼ばれています。
 ではどんな障害なのか見ていきましょう。

2.どんな

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障がいとともに過ごすための『話す』環境

障がいとともに過ごすための『話す』環境

やなぎ(柳澤久幸)です。さて、今回は身体障害者の集まりに参加してきたのでそのことをお伝えします。

課題は当事者の高齢化と参加人数の減少です。高齢化は日本そのものが超高齢社会に突入しており、避けることのできないものでもあります。ではどのようにしたら良いのでしょうか?

繋がることの価値
当事者がこのような団体に属することの最大のメリットは、同じような境遇にある人々と話せるということです。しかし昨今

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ことばの不思議

ことばの不思議

やなぎです。今回は「ことぱ」について書きます。言葉は、とても脳の働きを使っていて、複雑な営みをしています。

自己紹介
やなぎ(柳澤久幸)、数年前に交通事故に遭いました。それがきっかけで高次脳機能障害、片麻痺(軽度)、構音障害(軽度)をもって現在は生活しています。他にも、胃ろうや気管切開を受けていた時期もあり、当初は寝たきりでした。そこから、座ることや支えられて歩くこと、一人で歩くといった様にリハ

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『Re LIFE通信』第3号(2023.03.31)

『Re LIFE通信』第3号(2023.03.31)

桜も咲き、いよいよ春の到来です。と思いつつも、寒い日が続いたりと体調管理の難しい季節ですね。体を冷やさないように、温めて元気に過ごしていきましょう。
今号は、静岡県富士宮市で行われたDシリーズや、体操教室を初開催しました。そのあたりを中心にご紹介します。

Dシリーズに参加(静岡県富士宮市)
2023年3月26日日曜日に、静岡県ソフトボール場で『全日本認知症ソフトボール大会』が行われる予定でした。

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リハビリで学んだ「挑戦する心」

リハビリで学んだ「挑戦する心」

およそ半年間に及ぶリハビリ病棟での入院は、とても辛かった。だけど、かけがえのないことを教えてくれた。それは「挑戦する心」だった。

この記事を読むことで得られること;
・挑戦するためのパワーを得られる。
・入院している、あなたの大切な人との接し方のヒントが分かる
・リハビリ病棟入院中の事が想像でき、医療用語に少し触れられる。

デメリット;
理論の説明は、出てこない。そのため、リハビリの方法や心理

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やなぎの歩み~家庭医療、ボランティア、集中治療・心のケア~

やなぎの歩み~家庭医療、ボランティア、集中治療・心のケア~

【要約】一度しかない人生、イキイキ(活気ある状態)と過ごすことが出来たら最高!病気や障害があっても、その人の今の状態でイキイキ過ごす事を考えたいし、提案したい。

僕は誰もの心を救いたいし、夢に向かって努力してもらいたい。そして幸せになってもらいたい。

それは、僕自身がメンタルを崩したことがあったから。そして不運な出来事に遭い、夢を諦めかけたから。だから一人でも夢に向かって欲しい!諦めてほしくな

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成果を出すためには目標のコレが大切

成果を出すためには目標のコレが大切

人間は、立ち上がることが出来る存在です。なぜなら、人間は赤ちゃんでさえも掴まり立ちをすることが出来ますし、足腰が弱くなった人でもリハビリをすることで歩行器などを使って、立ち上がることが出来ます。それだけリハビリテーションには、無限の可能性があります。

目標達成を細分化するでは、どう人間は立ち上がっていくのでしょうか。

1)「できる事」を拡げていく 2)反復練習 3)常に行動と分析を繰り返す

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ナイチンゲールの生い立ちから生き方を学ぶ

やなぎ@究明者です。5月12日はフローレンス・ナイチンゲールの誕生日であり、国際看護師の日、看護の日として今もナイチンゲールは生き続けています。

ナイチンゲールは、クリミア戦争に従軍し環境を整えて多くの命を救ったことが知られています。今回は、ナイチンゲールの生い立ちを振り返りながら、生き方そのものを学んでいきたい。

教養高き女性ナイチンゲールは、イタリア・フローレンス(今のフィレンツェ)で教養

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看護と介護の違い

看護と介護の違い

今回は、看護と介護の違いは何かということについてお伝えしていきます。結論から言うと、「看ているところが違う」ということです。

なぜなら、看護は治療を中心に生活を支える。介護は、その人を中心に家族の生活を支えるという点の違いがあります。

簡単に言えば治療が中心か?生活が中心か?というところです。例えば、心の元気がない人を考えてみましょう。

なんだか急に落ち込んで何もかもが手につかない。それで何

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【重要】環境を整えることで、希望を見つける(Ver.2)

ある人から、前へ進んでいるようで安心した、と連絡を貰いました。たしかに、最近だけ切り取れば進んでいます。前へ進むことができるようになったのも、環境を周りが整えてくれていること・自分が整えようとしていることがうまく噛み合ったから、未来への希望を感じました。

しかし、「なぜ、こうなったのか」や「死にたい」と思っている内は前を向けませんでした。そこで助けとなったのが、先輩からのことばと「メモの魔力」(

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高次脳機能障害の苦しさ

高次脳機能障害の苦しさ

高次脳機能障害とはなにか、昨日のnoteにも書きました。

高次脳機能障害の難しさは、当人や家族の辛さ・苦しみが周囲にはわからないことです。だからこそ、家族会(自助グループ)があります。

ごく当たり前に皆さんができることが、遂行するのに手伝いが多々必要になります。

私も、事故前の自分であれば出来ていたことが出来なくなるということを、何度も経験してきました。それで、自殺しようかと思ったぐらいです

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