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#ユニバーサルデザイン
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書177 時代が求める障害克服のアプローチ:体験価値の向上
時代が求める障害克服のアプローチ:体験価値の向上
はじめに
障害を持つ人々が日常生活や社会活動に参加しやすくするためには、どのようなアプローチが必要でしょうか?
これまでは、モノ(製品・設備)の機能改善・向上が重視されてきました。
これからの時代は体験価値の向上が一層重要なポイントとなります。
体験価値を高めることで、障害を持つ人々を含むすべての人々の生き方・遊び方・働き方が劇的に豊かに
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書176 時代に合わせたユニバーサルデザイン視点の整理
時代に合わせたユニバーサルデザイン視点の整理
原則の進化の必要性
ユニバーサルデザイン(UD)の理念は、可能な限り誰にとっても使いやすい製品や環境を提供することを目指しています。
しかし、UDの原則が一度確立されたからといって、それが永遠にそのままで通用するわけではありません。
原則は物事の定義を振り返る際には有効ですが、時代や社会環境に合わせてアップデートする必要があります。
UD7原
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書174 高齢者と軽度重複障害:使いやすさとわかりやすさの視点から
高齢者と軽度重複障害:使いやすさとわかりやすさの視点から
人はやがて高齢者になります。
これは避けられない自然の摂理です。
はじめに
高齢化社会が進む現代において、高齢者が抱える課題はますます重要なテーマとなっています。
特に、視覚、認知、運動の各能力が低下することにより、高齢者はさまざまな不自由を経験します。
これらの状況は「軽度重複障害」ともいえるものであり、社会全体がそのニーズに対
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書172 SNSと国と料理の関係性: グローバルな視点から見たデジタルと食の共通点
SNSと国と料理の関係性: グローバルな視点から見たデジタルと食の共通点
現代のデジタル社会において、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は私たちの日常生活に欠かせない存在となっています。それぞれのSNSプラットフォームには独自の特徴があり、それを利用するユーザーの行動や文化にも影響を与えています。一方、料理もまた、その国や地域の文化を象徴する重要な要素です。SNSと料理の間には、興
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書169 矢印の力-学問分野で紐解く
矢印の力-学問分野で紐解く
人が矢印を見ると、その方向に注意が向いたり、行動したくなる傾向があります。これは、視覚神経科学、行動心理学、行動経済学、社会心理学、個人の要因など、様々な学問分野で研究されており、以下のようなメカニズムが働いていると考えられています。
◆視覚神経科学
視覚神経科学の観点から、矢印の示す方向に行動する特性は注目に値します。
視覚神経科学は、視覚情報の処理と視覚によ
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書168 矢印の力
矢印の力▶︎矢印、情報伝達の基本形
矢印は情報伝達の基本的な要素であり、もはや言葉を超えた普遍的な記号となっています。
言葉を使わずとも、一目で方向や目的を理解できる視覚的なツールとして、生活のあらゆる場面で活用されています。
例えば、地図上の道案内、標識、ユーザインターフェース(UI)、教科書、取扱説明書など、情報を視覚的に伝えるための最も基本的な記号として活用されています。
矢印は、言
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書166 新紙幣(2024年7月3日発行開始!)
新紙幣(2024年7月3日発行開始!)
日本の紙幣のデザイン変更は、2004年以来の20年ぶり。偽造防止の強化と、誰でも利用しやすい「ユニバーサルデザイン」の導入が目的に、刷新されます。
このコラムでは、新紙幣の「ユニバーサルデザイン」を紹介します。
(1)識別マーク
▶︎見えない人も触ってわかる
指で触って券種を識別できるマーク。現行の日本銀行券よりも触った際に分かりやすい形(11本の斜線
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書163 UDは誰のため?-持続可能な人と企業の進化を目指して
UDは誰のため?-持続可能な人と企業の進化を目指して
ユニバーサルデザインの進化する性質
ユニバーサルデザイン(UD)は完成形を持たず、その本質は比較級にあります。UDは、いつもビフォー・アフターの比較級の考え方で、継続的改善(PDCA)が必要です。
●人の視点
利用可能な技術と情報を用いて、アクセス性の高い機能やデザインを追求するこのプロセスは、市場に新しい製品・サービスが登場すると、初
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書162 UDベーシック
UDベーシック
ユニバーサルデザイン(UD)は、
年齢、性別、体格、国籍、障害の有無に関わらず、誰にとっても使いやすい機能やデザインを目指すアプローチです。
このコンセプトは、すべての人が等しくアクセスしやすい環境を作ることに重点を置いています。
UDの起源とその提唱者
ユニバーサルデザインの概念は、アメリカの車椅子ユーザーであり建築家のロナルド・メイスによって1980年代に提唱されました
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書124 超UDとは?
超UDとは?
はじめに
まだ答えは見つからないものの、一つの方向性として、現代社会における技術の進展は、個々人のニーズに合わせたパーソナライズの可能性を日々拡大していると感じます。
そこで、超UD(ユニバーサルデザイン)は、このパーソナライズされたアプローチを取り入れ、より多様で包摂的な世界を目指すことができると考えます。
ここでは、個々人の特性に寄り添ったデザインが、どのようにして全体の
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書127 階段はバリアフリーか?ユニバーサルデザインか?
階段はバリアフリーか?ユニバーサルデザインか?
バリアフリーは、原則、社会的弱者に寄り添う考え方。
そして、ユニバーサルデザインは、人の属性・特性に関わらず、多様な人々の利用しやすさを前提にした考え方。
では、その境界線は何か?
何がバリアフリーで、
何がユニバーサルデザインか?
はじめに
社会は多様なニーズを持つ人々で構成されています。
高齢者、障害者、小さな子供を持つ家族、妊婦、一
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書126 サイバネティックアバター共生社会:2030年と2050年の未来像
サイバネティックアバター共生社会:2030年と2050年の未来像
はじめに
内閣府は、2050年までの実現を目指した革新的な研究開発を推進するため、ムーンショット型研究開発制度を実施しています。サイバネティックアバター共生社会は、この制度の重点課題の一つであり、現在、活発な研究開発が進められています。
本コラムでは、サイバネティックアバター共生社会について、その概要と、実現に向けた課題を取り
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書118 AIとユニバーサルデザイン:多様性を受け入れるテクノロジーの力
AIとユニバーサルデザイン:多様性を受け入れるテクノロジーの力
AIとユニバーサルデザインの融合
ユニバーサルデザインは、あらゆる人が等しくアクセスできる環境を目指すデザイン哲学です。この原則をAI技術に適用することで、障害のある人々を含む多様なユーザーに対応する革新的なソリューションが生まれます。
7つのユニバーサルデザイン原則とAI
1. 公平な利用
誰にでも公平に利用できること
AI
(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書114 おにぎりの力:ユニバーサルデザインの視点から
おにぎりの力:ユニバーサルデザインの視点から
おにぎりは、シンプルでありながら多様な可能性を秘めています。これはビジネスパーソンにとっても重要な教訓を提供します。
ユニバーサルデザインの視点から見ると、おにぎりはアクセシビリティと柔軟性の象徴です。その魅力を紐解くと、ビジネスにおける様々な利点が浮かび上がります。
まず第一に、おにぎりは手軽で食べやすい形状を持っています。これはビジネスパーソ