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迷文

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異端の創作集
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追記 あさつゆに 違(たご)ふことなき 影を見て 疼くがごとく 胸高鳴りぬ

追記 あさつゆに 違(たご)ふことなき 影を見て 疼くがごとく 胸高鳴りぬ

あさもやに 佇む影に 魅入られて それよりこゝろ 花抱きけり

我が裡に 刻み彫らるゝ 花影を 霧立つ原の あさつゆにみる

あさつゆに 違ふことなき 影を見て 疼くがごとく 胸高鳴りぬ

*** *** *** 

最初の歌は、恋に堕ちた時。

魅入られてを、見つめられ とすべきか 迷いました。

魅入られては、見射られて というイメージが重なっています。

次の歌は、それ(恋に堕ちて)からもう

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〜相対的世界の無限と限界〜

〜相対的世界の無限と限界〜

世界観の数だけ世界が存在する

わたしと関わる人の数だけ

わたし が存在する…

わたし というものにこだわる限り

〜われわれが平等である一点〜

〜われわれが平等である一点〜

ある御方の詩を拝見して想ったこと…

もしわたしが失恋したとして、(否嫁姑の確執でも、夫婦の痴話喧嘩でも!!)

そういう記憶、思い出、思い出の品などを焼却したり、封印して埋めることがあるならば、

それは 思い出やら過去を、

夢を見ていた のと同じにする為

かな…?

っと思った。

(拝見した詩のヒロインさんとは全然違った!!)

っとこんなこと書いているわたしは、
変人だろうけれど、

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夢とうつゝのその彼方

夢とうつゝのその彼方

以下2011年2月記

夢が未来を私に語った例をあげるときりがない。
もちろん良い知らせを物語る夢もこれまで沢山みてきた。
しかし4,5年ほど前からあまりに夢を見るようになり、
しかも夢は何かを私に知らせようとしているのだろうが
私には半分も意味がわからないことが多々あった。
それが煩わしくなり私は夢、以外の道具で未来を見るようになった。
そのおかげか夢を見る頻度が減り、煩わされることは減ったこと

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こたふこだま

こたふこだま

2017年にクランチマガジンに Homa というペンネームで投稿していた文章です。

こたふこだま  ~心に届いた言霊を木霊にして還したい~

心に響いた言葉に こたえる言葉を添えて やさしく木霊させられたら....  そんな想いが表わせたなら……

呼吸

過去を振り返るのが怖いかい?

大丈夫

君がいるのは今だから

未来が怖くて現在の一歩が踏み出せなくなる?

大丈夫

眠っていても

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時の魔法

時の魔法

真夏日が続いておかしくないこの時期に、夏の衰退を感じさせるような涼しさがある。

このまま夏は去っていくのかと、お天道様とお空に伺ってみるも、応えの返ってくるでもなく。

それでも用事すませて帰宅すれば上から下まで汗にまみれる。

  秋が訪れる前に海がみたいと思う。

望まず、願わず、思い浮かべ脳裏に描くに留む。

うつつもまた夢となりゆく時の魔法よ。

時が前に進まず行くを迷えば、この世もまた

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わたしは欠陥人間です

わたしは欠陥人間です

わたしは欠陥人間です

そのことを諦観してますが

悲観はしてません

欠陥を補うにあまりある人々の存在に

気がつくことが出来るからです

あなたもそういう御方です
#欠陥 #欠陥人間 #悲観 #諦観

短編  月影のなき秋にぞ想ふ

短編 月影のなき秋にぞ想ふ

短編 月影のなき秋にぞ想ふ

あなたとお逢いすることがなくなって、随分久しくなりますね。

こちらはもうすぐ木枯らしが吹き、秋雨が降り続き、周囲の山々の峰に雪衣を纏わせてしまえば、あっという間に冬となるでしょう。

……あれは偶然だったのか、必然だったのか?

先日、久しぶりにあなたの御姿を拝見いたしました。

天の采配があまりに巧妙であったからか、わたしはしばらくの間、それがあなただと気がつきま

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グラグラ煮立つドラムの音は

グラグラ煮立つドラムの音は

 

グラグラ煮立つドラムの音は

機関銃抱え放たれつゝ

鈍く光る自嘲の雨は

辛苦の花びら散らしつゝ

それは

西の地平線にむけられた銃口で

東の地平線にむけられた真紅の薔薇で

怒りと哀しみ寂しく刻む

怯え震えるドラムの音は

西と東の月と陽へ

誰もしらぬ

ドラムもしらぬ

吹き抜け音伝う風だけが

ドラムの音色が

怒りと哀しみ恐怖知る前の

己への郷愁に似た

慕情であると知っ

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花は花

花は花

花は花

想いの数だけ 花よ咲け

我が想いよ 花となれ

そう こんな花がよい

心の臓から滴れる

鮮血色した花びらの

姿も 形も おどろしい

葉は花を 花は葉を 

想うも相見ることのない

曼珠沙華の花がよい

そして 

清楚可憐な純白の

そよ吹く風に 

身を震わせ 小刻みに

音なき音 さえずり奏でる

鈴蘭花

そして 

望月の夜の夢枕

青い光射し入るように

尽きること

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畢竟 月もこゝろが描いた幻であった

畢竟 月もこゝろが描いた幻であった

畢竟

月も こゝろ が描いた 幻 であった

月が凍りつき

轟音 と 衝撃 とともに

粉砕崩壊していった



粉砕したのは 月 ではなかった

こゝろ であった

わたしのこゝろ とは 異なるわたしが

それをどこからか眺めていた

2015 02 16 記