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アジア食記帖

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アジアを旅して出会った好奇心くすぐるごはんの話
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#料理

春雨は麺類です。

春雨は麺類です。

春雨スープに入れられた春雨を見ると、麺類の仕事をしている。
でも春雨サラダの春雨は、マカロニのような海藻のような。

同じ微妙な路線でもビーフンだったら迷わず麺類です!って言い切れるけど、春雨はどっちつかずなところがあるなぁと思うのは私だけですか?

どっちなんだろうと思いつつ、私は結局麺類なんだと思ってます。
しかもポテンシャル高い麺類だよ、春雨は。

写真は代々木にある「アンコールワット」の「

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二度見した。ナパーム弾の穴育ちの海老

二度見した。ナパーム弾の穴育ちの海老

甲殻類が好きだ。

特にエビは口にしやすい大きさ、食べやすい殻の硬さ、生でも焼いても煮てもOKの万能甲殻類だと一目置いている。

タイやベトナムはエビの養殖が盛んで、ローカルフードを頼んだときにエビを口にする機会が多い。もちろん、おいしくいただいている。

ホーチミンに行ったときも、頻繁にエビを堪能した。

塩とガーリックで焼いただけのシンプルな串刺しから洋風にアレンジされたローカルフードまで、い

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ベトナムでフォーを食べながら米粉の可能性にときめいた

ベトナムでフォーを食べながら米粉の可能性にときめいた

それまでフォーといえばあっさり味の優しい麺類というイメージだった。

ベトナム料理のフォーの話。

ところが初めてホーチミンでフォーを食べたとき、スープをひと口飲んだとたんに満足した。「何、この旨味!」って笑った。

スープが濃厚。韓国のコムタンとかソルロンタンのように優しいけど深みのある。そこに生の野菜をのせて柑橘類をぎゅぎゅっとしぼるから、爽やかさもプラスされてね。夏でもどんどん食べられる。暑

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肉骨茶の裏切り

肉骨茶の裏切り

マレーシアのコタキナバルに行こうとなったとき、名物を調べていて出合ったのが肉骨茶だった。
肉骨茶と書いてバクテーと読む。iPhoneにバクテーと入力するとあっさり漢字変換できるので有名な食べ物なんだろう。

時を同じくして、ディーン・フジオカが都内でおいしい肉骨茶を探し回る番組を見た。ディーン・フジオカの好きなものに対するクセのあるこだわりが面白かった。でも肉骨茶は私の心に響かなかった。おディーン

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冷蔵庫に入ったことがない肉は最高においしいという話

冷蔵庫に入ったことがない肉は最高においしいという話

韓国で食べるタッカンマリや参鶏湯が大好きだ。

もともと鶏肉が好きだし、韓国の鶏肉は日本で食べるよりも味がしっかりとあって旨みと甘みが強いと感じる。

タッカンマリは若鶏一匹がまるっと入っている鍋で、単なるお湯と若鶏、お尻の上にじゃがいも、そこに刻みニンニクをありったけ、みたいなシンプルな素材のみ。でもそれが目の前で煮込まれていくと「旨みのワンダーランドや〜」と間抜けなコメントを口に出して言いたく

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