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対話と関係性と組織

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#対話

ただ話せばいいってものじゃない。

ただ話せばいいってものじゃない。

対話の場をつくるときに気をつけたいこと。

そのひとつが、関係性をつくることだけを目的にして、成果を求めないこと。

もうひとつの気をつけたいことについても書きたいと思う。

対話の場だけ(集まる場所や時間だけ)つくって放置しないこと。
結構そういうの、多くない?



対話の場だけが用意されても、何話していいかわからなくて、ぎこちない会話のまま終わってしまう、とかってよくある。

はじめは、た

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関係を深めるならそれだけを見ること。

関係を深めるならそれだけを見ること。

コミュニケーション大事だよね、対話が大事だよね、っていうのは、最近よく言われていることだと思う。
心理的安全性とか信頼関係が必要だよね、っていうのも、一般的に知られていると思う。

で、対話の場をつくるといいよね、ってなることあるよね?

そういうときに気をつけたいことが2つある。
ひとつは、対話の場だけ(集まる場所や時間だけ)つくって放置しないこと。
もうひとつは、メンバーの関係を深めることだけ

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最後まで聞いてから話さない?

最後まで聞いてから話さない?

部下が、チームのメンバーが、意見を言ってくれないとか、聞いたら答えるけど自分から発言や提案をしてくれない、という話をよく聞く。

そういうとき、
どうやったら発言させられるだろうか?
どうやったら自発的にさせられるだろうか?
と考える人が多いけど、話さない人だけの問題なのだろうか。
話しにくい状況がつくられたりしていない?

パワハラみたいなわかりやすいものだけでなく、無意識にもしくはよかれと思っ

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もやもやはもやっとしたまま扱ってみる。

もやもやはもやっとしたまま扱ってみる。

もやっとしてると、すっきりさせたくなってしまうけど、もやもやはそのままにしておいていい。
もやっとしてることのよさがある。

だけど、もやっとしたまま、じっくりゆっくり考えていられないことが多いと思う。

それでも、そのもやもやは大事にできる方がいい。



会社などでは、もやっとしているまま、という状態ってなかなかないと思う。
もやっとしていることを、話せる場に取り上げられることも少ないと思う

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テクニックじゃなくて心とか態度じゃない?

テクニックじゃなくて心とか態度じゃない?

共感してなさそうなのに共感してるっぽい態度を示すくらいなら、共感してないそのままで話したらいいと思う。

ほんとに共感してるわけではない、っていうのはすぐわかるじゃん?

共感するのがよいと考えて共感っぽい形を見せているのかな?と思ったりもするし、適当に聞いていて適当に反応していて形だけみたくなっているのかもしれない、と思ったりもする。

形だけでもそのように見せようとするのが誠意や優しさと考える

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違うようで同じことをやっている。

違うようで同じことをやっている。

誰かとうまく話せないというとき、単に、まだうまく話せていないだけ、ということが多いのではないかと思う。

ちょっと話しただけではうまく話せないけど、そこからまだまだいろんな工夫の余地がある、会話や関係性を育てる余地がある、ってことがあるのではないだろうか。



そんなことない、いろんなことをやってきた、という人もいるだろう。

伝え方とかのテクニックがあることは知られているし、うまくいかないと

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自分の都合でなく相手を見てみる。

自分の都合でなく相手を見てみる。

「こうしてって言っておいたのにやってなかった」
「こうしておいてくれると思ってたのにしてくれなかった」

そんな風に困ってたり不満に思ってたりする話はよく聞く。
それを改善したい、というような話もよく聞く。



「なんでやってくれないんだろう?」
ということを考えるとき。

「こうするべきだ!」
「こんな風に考えてくれないと!」
という、自分の価値観や信念や考えなどがあって、それが正しい前提に

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目の前の「その人」を見てみない?

目の前の「その人」を見てみない?

どんな人がいるのか、どんな価値観があるのか、というのを、具体的に知っておくと、相手のことを想像しやすくなっていいと思う。

でも、ほんと気をつけた方がいいと思うのは、「こういうタイプだな」って決めつけて見てしまうこと。
それは、自分と同じ価値観の前提で話していること同じで、相手のことを考えずに自分の思い込みで進めている。



相手のことを考えようとして想像するのと、相手のことを決めつけて想定す

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自分の思いだけを伝えたって伝わらない。

自分の思いだけを伝えたって伝わらない。

いろんな価値観の人がいて、みんなが同じように感じたり考えたりしているとは限らない。

というのは、みんなわかっているはずなのに、ちょっとした日常の中では、それを忘れて価値観を押しつけるようにしてしまっていることがよくある。



やりたいことが違う、大事にしているものなどが違う、得意なことが違う、というようなことはわかりやすいけども、日常のことや業務の中での考え方や意識の違いって、見えにくいと思

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意味がないようで効果的なこと。

意味がないようで効果的なこと。

週末に参加してきたPCA(パーソン・センタード・アプローチ)のワークショップで、最後に先生が
「こういう風にゆっくり時間をすごすというのは貴重ですね」
「コスパ、タイパ、というような世の中の流れとは逆ですね」
というようなことをおっしゃった。

確かに貴重だと思う。
ゆっくりじっくりこの場に集中して、話すこと聞くこと自体が目的で、時間をかけて話を聞くことって、日常では少ない。

でも、それはほんと

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不満がある組織をつくってるのは誰だろう?

不満がある組織をつくってるのは誰だろう?

「うちの会社、こういうところがだめなんだよね」
というようなことを言う人、結構いると思う。

(私もまぁまぁ言ってる。中にいると見えるいまいちなところとか、他社のよい事例と比較してだめに見えるとか、あるよね?)

所属する組織に不満があるとか、改善したいことがあるとか、もっとよくなればいいと思っている人は多い。
一方で、だからそのいまいちなところを変えよう!と動く人は少ないと思う。
なんなら表立っ

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どれだけ話をしているか?

どれだけ話をしているか?

プロジェクトの上司と話していて、何かもっとやれることはないかと聞いてみたら、課題もやることもたくさんあるけど、1番困ってるのは、メンバーが自律的に動いてくれないことだと言っていた。

自律的に動いてほしい、というのは、指示したこととか決まったこととかだけでなく、自分からどんどん行動したり提案したりしてほしい、とのこと。
もっと自分ごとにしてほしい、とのこと。
プロジェクトのためだけでなく、自分のキ

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伝えたつもり伝わったつもり。

伝えたつもり伝わったつもり。

仕事でしっかり話をすることが大事だなぁと思う。(もちろん仕事以外でも。)

そう思うようになったきっかけはいくつかあるのだけど、そのひとつは、業務上のやりとりですれ違いが起こっているのを見たときだった。

明らかに、伝えた側と、伝えられた側が、かみ合ってないように見えた。
大枠同じ話をしているけど、やってほしいということと、やりますということが、微妙にずれてるみたいな感じだったと思う。
かみ合って

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話すこと聞くことで変わること。

話すこと聞くことで変わること。

会社のPCを開けたら、委託先の方から夜遅くにメッセージが入っていた。

愚痴を吐き出したくて、とりあえず聞いてほしくて、っていう話。
吐き出し先に使ってもらえて嬉しいなぁと思う。

そもそも、愚痴というか、リーダーへの不満もあったけど、ベースは内部で業務進めていく上で問題があったという話だったし。
私には見えないところの話だから、状況教えてもらえるということもありがたい。



というか、やっと

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