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私たち夫婦が「摂食障害」の漫画を描く理由。

「摂食障害」と名づけられた時、
「摂食障害」という病気になった気がした。

「摂食障害」という
病気の箱に入れられた気がした。

箱から出れた時、
私全体が「摂食障害」に
囚われていたことに気づいた。
「摂食障害」は
私のたった一部なんだと気づいた。

そして。
私と同じように
「摂食障害」という箱の中に
閉じ込められて苦しんでいる人が
たくさんいるんじゃないかと思った。

by パン子


パン子は「摂食障害」らしいけど、
ボクは病気じゃなくて
クセだと思っている。

だから
クセは治せると。

ボクはいつだって
パン子のチカラを信じています。

byパンの耳男


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「摂食障害」という言葉が嫌いだ。

なにが「障害」だ。 

その言葉が、
弱った心に傷をつけるんだ。

障害者みたいな
気持ちにさせるんだ。

心を追い詰めるんだ。

右も左も、前も後ろも、上も下も
行き止まりのように感じさせて、
小さな暗い箱の中に
心を閉じ込めてしまうんだ。

息もできないくらいに、
苦しくなるんだ。

可愛く言ってしまえば、
「摂食障害」は
オタクだ。

アイドルを追いかけるように
食べることを
体型のことを考えてしまう、
偏愛なんだ。


「摂食障害」、その名前が嫌いだ。 

 ネガティブだからだ。 

 「摂食障害」は決して、
ネガティブじゃない。

「摂食障害」は気づきである。

偏っていた考えに気づき、
頑張り過ぎていた自分に気づき、
生きづらい人生を
送ってきた自分に気づき、

新しい自分になるチャンスなんだ。


そう、「摂食障害」はチャンスだ。

チャンスと思った瞬間に、
「摂食障害」は希望にすら変わる。

自分をどう定義づけるかで
いろんなことが決まるように、

「摂食障害」をどう定義づけるかで
世界の見え方も
これからの生き方も
変わる。

「同じ症状」が起きても
捉え方が変わってくる。
楽になる。

症状が起きる前にある「心」。
その「心」が変われば、
症状まで
穏やかになるかもしれない。

偏った心を一歩一歩、
戻していこう。
直していこう。


きっとこれまで
いろんなことがあったよね。

自分のチカラではどうしようも
できなかった過去もあったよね。

もう、これからは
自分から苦しい選択を
しなくていいから。

どんな過去も、
これからは
自分のチカラで変えていけるから。

大丈夫だから。

「摂食障害」が
心を変えるチャンスをくれた。

自分の運命に、勝とう。

訪れたピンチを
絶望と見るかチャンスと見るかで
世界は変わるから。

信じよう。


今、もし世界が
絶望にしか見えないのなら
それでもいいよ。

それさえチャンスかもしれない。

だって、
人生はフリコだから。

絶望しきった分だけ、
大きな幸せが待っている。

大きな大きな弧を描きながら
幸せにたどり着く。

こんなにも
今まで頑張ってきたんだから。
神さまが
味方しないはずがない。

そのためにも、
少し元気になったら
フリコを止めてしまっている
その手を放そう。

少しずつでいい。ゆっくりでいい。
心に勇気をためて。
タイミングがきたら、手放そう。


フリコを手放すことは
怖いことかもしれない。

手放すということは
「変わる」ことであり、
「変わる」ということは
知らないことを
知ることでもあり、
知らない場所に行くということは
怖いことでもある。
不安でもある。

でも大丈夫。

握っているそのフリコを
放すことができたら、
人生は
プラスに動き始めるから。

不思議なほど勝手に
良いことが起き始めるから。
素敵な人が待っているから。

でも。それでも。

一人じゃ
分からないことがある。

私も1人じゃ
フリコを手放せなかった。
暗闇から
抜け出せなかった。

だからこそ、
チカラになりたい。

その手の放し方、
一緒に考えよう。


苦しい時だけど、
今が大きなチャンスなんだ。

「摂食障害」はチャンスなんだ。

穴が空いた心に気づかせてくれた。
傷ついた心に気づかせてくれた。
心の声をカタチにしてくれた。

今はちょっと、
その心の穴を「食べること」で
満たしているだけで。
傷ついた心の薬に
「痩せていること」を選んでいるだけで。

いろんな方法があるから。

分からなかったら
一緒に考えよう。

今とっても素敵な事実は、
あなたは
心のサインに気づけたってこと!

人生をよくするチャンスに
辿り着いてたってこと!

そう、
「摂食障害」はチャンスなんだ。
人生をよくする希望なんだ。

みんで味方にしよう。
「摂食障害」を味方にしよう。

乗り越えた先には、
「人生が楽しくなった!」と
笑える自分がいるから。
いろんなことに
感動できる自分がいるから。

だからどうか、
こんな名前に負けないで。

どうか、
命を無駄にしないで。

私たちは決して
食べる喜びを
失ってはいない。
雲が偏って隠れているだけ。

私たちは障害者なんかじゃない。

幸せになるために生まれてきた。
たくさん、希望に満ちていいのだ。

一緒に乗り越えよう。

幸せになろう。

生きてる間に、
たっくさん幸せになろう。


いつの日か。
「摂食障害になってよかった」
て言える日が来たなら、
最高だね。

心から「美味しい!」って笑えたら
嬉しいね。

好きなものを好きなだけ食べれたら
嬉しいね。

大切な人と
美味しいご飯を笑顔で食べれたら
嬉しいね。


楽しみだ。



泣き虫 パン子
パンの 耳男

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『ボクの奥さん、摂食障害』より
【ひとつ、ひとつ、やめていこうね。】

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懐かしの作品でした☺︎

『ボクの奥さん、摂食障害』
https://www.instagram.com/nakimushi_panco/


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