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【脳科学】物事の飲み込みが速い人間になるには

ということで本日もたわいもない話をしていこいうと思うのですが、本日は昨日の記事に引き続いて”慣れ”という脳の働きをマスターするにはどうすれば良いのかということをお話ししていこうと思います。

昨日の記事↓



昨日のお話の復習


少しだけ昨日の記事の復習をすると、記憶はSTMとLTMに分けられて、そのうちLTMは潜在記憶と顕在記憶に分けられて、そのうち顕在記憶は意味記憶とエピソード記憶に分けられ、この2つが人間の”慣れ”という働きに大きく関わっているのでしたよね。


ということで今日はその続きのお話をしていこうと思います。



こんにちは、座右の銘は「天才から見た天才は凡人である」まひろです。



もうちょっと昨日の復習をすると、意味記憶とはペンを見て「これはペンだ」と判断する記憶のことを言いましたよね。

エピソード記憶とは「川から桃が流れて来て、その桃を割ると子供が生まれて鬼を退治した」という話の記憶のことを言いましたよね。



データの圧縮


それでここから本題に入っていくのですが、この意味記憶エピソード記憶の2つが”慣れ”という脳の機能に関係してくるのですが、どのように関係してくるのかというと例えばこういうエピソード記憶があるとします。


「おばあちゃんが川へ洗濯をしに行ったら、桃が流れて来てその桃を割ると子供が生まれて、その子供が動物と一緒に鬼を退治した。」


どこかで聞いたことがあるお話ですが、今はそれに触れずにこういうエピソード記憶があったとすると、この記憶を思い出す時っていちいち最初っから思い出さないといけない訳です。


「俺桃から子供が生まれてくる話知ってるんだ〜」

「え、それ結末どうなるの?」

「ちょっと待ってな。えーおじいちゃんが山へ芝刈りに行って…」


みたいに。

でもこの話の結末を話す時にいちいち最初っからストーリーを頭の中で思い出して行っていたら不便で仕方がないですよね。

だから人の脳って「おばあちゃんが川へ洗濯をしに行ったら、桃が流れて来てその桃を割ると子供が生まれて、その子供が動物と一緒に鬼を退治した。」話を「桃太郎」って情報に圧縮することができるんですよね。


こうやって人ってエピソード記憶を意味記憶に情報を圧縮することができるんですよ。

なんでこんなことができるのかっていうと、この圧縮の働きがあると記憶の管理が楽になるから。


例えば、ペンを見てそれをペンだと判断する時に

「あ、これは細い棒状で片方の先端が尖っていてそこからインクが出て文字が書けるようになるものだからペンだな」

っていちいち推測していたら時間がかかって仕方がないじゃないですか(笑)

だから人の脳ってエピソード記憶を意味記憶に圧縮して、ペンを見ただけで「これはペンだ」と判断できるようにするのです。


そしてこの圧縮の工程が”慣れ”の内の大きな部分なんですよね。


例えば仕事の項目って最初覚えることが結構あったりす訳です。このデータはこのファイル名でここに保存して、箇条書きで書いて、数字とか結果は赤文字で書く必要がある。みたいに最初って沢山ある項目をエピソード記憶として覚える方が脳に入りやすいので、多くの人はエピソード記憶として脳に記憶を保存する訳です。


しかし、仕事に”慣れ”てくれば

「〇〇さん、このデータまとめといてー」

って言われただけで一瞬でそれらのたくさんの項目が頭に浮かぶ訳です。これがデータの圧縮なんですよね。


まあでね、ここまで読んでくださった読者の方の中にはもしかしたら


「で、さっきからまひろさん訳わからん話してるけど、これ知って何になるの?」

って思いますよね。

いや自分でも何を話してるのかはわかってないんですよね〜(笑)



まあ冗談ですが、これを知っていると何の特になるのかというと、慣れの仕組みがわかるので、例えば仕事になれるスピードが速くなったりするんですよね。

たまに

「この人仕事覚えるの早いな〜」

とか

「この人物事の飲み込み早いな〜」

って人いるじゃないですか。そういう能力を身につけられるんですよね。


ではどうやってその能力を身につけるのか、それが今からお話しすることに大きく関係しています。



潜在学習を鍛える


それで人ってそうやってこのエピソード記憶を意味記憶に圧縮するのかというと、潜在学習なんですよね。

潜在学習とは以前にも

こんな記事でお話ししたことがあるので読者の皆さんはわかる方が多いと思うのですが、まあ簡単に言ってしまえば無意識に脳が情報を整理したり重要な情報かそうでないかを仕分けする脳の働きのことを言います。


だからこの潜在学習を強化すれば”慣れ”るためのスピードが速くなるわけで、上でもお話ししたように

「あの人物覚え早いよな」

「物事の飲み込みが早いよな」


ってなるわけです。



「なるほど。理屈はわかった。じゃあそのやり方は?」


って話をしてくと、この潜在学習に関わってくる脳の部分は大脳皮質とか線条体とか小脳とかなのですが、この部分が大きく発達するのって大体臨界期ぐらいなんですよね。



潜在学習が大きく育つのは生後1年目まで


臨界期っていうと、生後6ヶ月〜12ヶ月ぐらいの赤子のことを言うので、基本的にはもうこれぐらいの年齢でポテンシャルって決まっちゃうんですよね。ちょっとだけ残酷な話ですが。



成長マインドセットで脳は変化する


しかし、ご安心を。限度はありますが、人の脳って発達しきったとしてもある程度は変わることが最近の脳科学の研究でわかっているんですよね。

それはこの前こんな記事でお話ししたのですが「成長マインドセット」になってくるんですよね。

成長マインドセット↓


あとは一般的には新しい音楽とか運動とかをするとワーキングメモリとか学習能力が上がるってことが言われていますよね。

実際に小さい頃からピアノを習っていた人って頭良い人多いいと思ったことありませんか?


そんな感じです。


なので今から新しい趣味としてスポーツを始めたり音楽を始めてみるっていうのも、実は頭にとってめちゃくちゃ良いことだったりするので、今回の記事を読んでくださってもっと頭が良くなりたいと思われた方はぜひこれを機に初めてみてはいかがでしょうか。


それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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