睦
小説詰め合わせです。
絵里ちゃんは泣きながらぼくを見た。 もう嫌、もう嫌って言いながら、首をぶんぶんと振る。かわいそうな絵里ちゃん。 ももいろのほっぺを涙でぬらし、雫はぽたりと…
愛は衝動だ。 衝動というのは恐ろしいもので、熱を帯びてしまえば簡単には消えそうもない。あなたのその困ったような表情で、初めて自分が馬鹿だと気付く。いらない期…
2016年5月4日 19:46
2016年5月3日 21:21
2016年3月25日 22:30
2016年3月10日 01:24
2016年3月9日 01:21
2016年3月6日 19:14
2016年3月2日 04:19
2016年3月1日 01:28
2016年2月27日 20:05
2016年2月25日 23:29
2016年2月25日 07:37
2016年2月23日 19:48
2016年2月23日 17:06
絵里ちゃんは泣きながらぼくを見た。 もう嫌、もう嫌って言いながら、首をぶんぶんと振る。かわいそうな絵里ちゃん。 ももいろのほっぺを涙でぬらし、雫はぽたりと毛布へ落ちる。やわらかい髪にも白い指にも、絵里ちゃんのそれがべったりとついていた。 ぼくは何もできず、そのきれいな泣き顔をながめるだけ。 ああ、かわいい。世界でいちばん、絵里ちゃんはかわいそうでかわいい。 窓の外は騒がしかった。
2016年2月23日 16:48
2016年2月23日 07:57
2016年2月23日 07:44
愛は衝動だ。 衝動というのは恐ろしいもので、熱を帯びてしまえば簡単には消えそうもない。あなたのその困ったような表情で、初めて自分が馬鹿だと気付く。いらない期待をしてしまう。例えば、寒い朝に早起きをすること。通学路の凍結。枝に積もった粉雪が、白い花のようにきらめき、朝焼けの光で蜜のごとく溶けていくこと。どうしようもないことなのに、それでも一瞬思うのだ。 . 俺は首を振った。たまらなくな