「こころのオアシス」詩

今年も　春が　きた
同じ部屋　同じ壁絵　
窓からは　高速道路を走る車の列
霞む　東京タワーの姿

どれも　一年前と変わらない　
同じ景色の中で　違っているのは
あなたが　いないこと

棚に詰め込まれた　あなたの本
そのほとんどが　無くなり
隙間だけが　目立つ本棚

あなたが　好きだった
スヌーピの人形が
置き去りにされて
寂し気に　首を振り
あなたを　呼んでいる

二人で選んだ　鳥かごの中の
青い　インコは　いない
別れると　決めた日　
籠の戸をあけて
青色インコを　逃がし
「ほら　空が待ってるわよ」と
小声で　つぶやいた

インコの　明るくはじける　
さえずりは　部屋から消えた

なぐさみに　小さなオルゴールの
ネジをまわしてみる
ただ　昔のメロディを　唄うだけ

ほんの　わずかな　心のすれ違い
ほんの　些細な　口喧嘩
ブロックされた　
ラインアカウント

今　あなたの　新たな　幸せを
こころから　願っている

おぼろな月を　仰いで
春の風のような　笑みが
包みこんで　くれるように
祈り続ける

二人の　心の砂漠は
恵みの雨を　得て
緑に囲まれた　
小さな　オアシスへと　変わり　
別の　旅路へと
歩みだす　時がきている

#詩 #言葉 #人間関係 #ポエム #現代詩 #自由詩 #同じ景色 #人間 #愛 #短編小説 #詩人 #詩集 #詩のようなもの　#ミニポエム　 #エッセイ #毎日note #小説 #スキしてみて #人生 #日常 #生き方 #夢 #note初心者 #家族の物語 #恋 #涙 #立山 剣　 #別れ #オアシス #旅

#忘れられない恋物語