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●怒りんぼくんと泣き虫ちゃん②
『選んだ人は愛し抜け』
選んだ人は愛し抜け
披露宴の寄せ書きで
直球の言葉を書いたのは今は亡き父。
物静かで照れ屋だった父からは想像つかない。
だが、母を心底愛した父の生き様そのものだ。
大学生の頃、夜中に酷い腹痛を起こし父の車で救急外来へ行った事がある。
玄関で脂汗を流し倒れこんだ私に
「ほら」と痩せた背中を差し出し、しゃがんだ父。
私を背負ってくれるというの?
父と私は恐らく同じくらい
●怒りんぼくんと泣き虫ちゃん①
アスペルガーとカサンドラ夫婦の35年
バスは新婚カップル20組を乗せて、パリの大通りをホテルへ向かっていた。
煌めくショーウインドウ、歩く人々はどんな人も背筋が伸びている。
「えー、皆さん、今日1日お疲れ様でした。夕食後のオプショナルツアーのご案内です。パリのシャンゼリゼ通りが今夜特別なライトアップされる日です。日本にお住まいの方はそう簡単に見られるものではありませんので、是非ご参加ください」
「