EBIS世界の最新健康・栄養ニュース

栄養・運動・休養という健康のための3つの柱に関する海外の研究情報をお届けします by …

EBIS世界の最新健康・栄養ニュース

栄養・運動・休養という健康のための3つの柱に関する海外の研究情報をお届けします by ながさご

記事一覧

アスリートの間で広く行われている実践は、パフォーマンスと健康の両方に害を及ぼす

アスリートが減量のために食事摂取を減らすことは、運動パフォーマンスと健康の両方に有害であるようだ、という研究報告。 アスリートの間では、減量がパフォーマンスを向…

生乳を飲むのは危険だが、牛乳由来のH5N1が空気感染する可能性は低い

流行中のH5N1ウイルスに汚染された生乳に触れることで、ヒトに感染するリスクが現実に存在するものの、ウイルスは離れた他人には、またそれほど素早くは、広がらないかもし…

代謝性疾患の早期診断に顔面温熱を利用する医師が間もなく登場

鼻が冷たくなり、頬が温かくなるのは、血圧が上昇している明らかな兆候かもしれない。研究者らは、顔のさまざまな部位の温度が糖尿病や高血圧などのさまざまな慢性疾患と関…

タンパク質と脂肪もインスリン産生を促進する場合がある

血糖値の管理といえば、ほとんどの人は炭水化物の摂取量を数えることを考えるが、人によっては食事中のタンパク質や脂肪を考慮することも同様に重要である可能性があるよう…

プルーンが高齢女性の骨を強くする

プルーンには閉経後女性の骨の構造と強度を保護する可能性があるようだ。毎日プルーンを摂取することで、加齢に伴う骨量減少の進行が遅くなり、骨折のリスクが軽減されたと…

加工肉摂取の削減がもたらす様々な健康効果

加工肉の摂取量を約3分の1減らすと、米国では10年間で35万件以上の糖尿病を予防できる可能性があるようだ、という研究報告。米国成人の加工肉摂取量を30%削減(週にベーコ…

テイラー・スウィフトがファンのボディイメージ意識に与えた影響の大部分はポジティブであることが研究により明らかに

テイラー・スウィフトの過去のボディイメージ、摂食障害、身体の客体化との闘いは、これらの問題に対する彼女のファンの態度に全体的に良い影響を与えているようだ、という…

乳児主導離乳は栄養ニーズを満たしているか?

離乳食を乳児に与える英国で人気の方法である乳児主導離乳(baby-led weaning)は、成長と発達に必要なカロリーを十分に供給するようだ、という研究報告。この研究結果は、…

脳の健康に対する食事の影響を評価する新たな方法を開発

間欠断食と米国農務省の健康食のどちらも脳の健康に有益であるようだ、という肥満とインスリン抵抗性を持つ40人の高齢者を対象に行った研究報告。 以前の動物モデル研究で…

植物由来の硝酸塩は健康にプラス

植物由来の硝酸塩は死亡リスクが低いのに対し、動物性食品、水道水などの他の源からの硝酸塩は死亡リスクを高めるようだ、という研究報告。 研究チームは、デンマークの食…

睡眠パターンの変化で健康状態がわかる

約33,000人の500万夜の睡眠データを分析した結果、5つの主要な睡眠表現型が同定された、という研究報告。それらはさらに13のサブタイプに分類された。 研究者らはまた、人…

食物繊維が腸内細菌を健康にする

なぜ食物繊維はなぜ身体に良いのだろうか? 研究者チームは、食物繊維が腸内細菌の行動に影響を与えることによって、健康に良い物質と有害な物質の生成のバランスを決定す…

ニコチンアミドリボシドが末梢動脈疾患患者の歩行を改善

市販のサプリメントであるニコチンアミド リボシド(ビタミンB3の一種)が、効果的な治療法が少ない慢性脚疾患である末梢動脈疾患を持つ患者の歩行耐久力を向上させた、と…

ビタミン剤は死亡リスクを下げません

20年以上にわたって追跡調査された米国の健康な成人約40万人のデータの大規模な分析で、定期的なマルチビタミンの摂取と死亡リスクの低下との間に関連性は見つからなかった…

コーヒーは本当に体に良いの?

コーヒーの摂取には遺伝子が関係しており、肥満や薬物使用などの有害な健康アウトカムとの間に正の相関が存在しているものの、方法論的な問題もあり、コーヒーが健康に良い…

世界最古のワインが発見される

2019年にスペインのカルモナで発見されたローマ時代の墓から、アンデュルシア産の2000年以上前の白ワインが見つかり、これまでで最も古いワインと確認された。この発見はコ…

アスリートの間で広く行われている実践は、パフォーマンスと健康の両方に害を及ぼす

アスリートの間で広く行われている実践は、パフォーマンスと健康の両方に害を及ぼす

アスリートが減量のために食事摂取を減らすことは、運動パフォーマンスと健康の両方に有害であるようだ、という研究報告。

アスリートの間では、減量がパフォーマンスを向上させるという考え方が普及しており、特に長距離走、水泳、サイクリング、ボートなどの持久力スポーツのアスリートの間では、競技前に食事摂取量を減らすことが広く行われている。

研究者らは、通常のエネルギー摂取量を持つ 12 人の女性トライアス

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生乳を飲むのは危険だが、牛乳由来のH5N1が空気感染する可能性は低い

生乳を飲むのは危険だが、牛乳由来のH5N1が空気感染する可能性は低い

流行中のH5N1ウイルスに汚染された生乳に触れることで、ヒトに感染するリスクが現実に存在するものの、ウイルスは離れた他人には、またそれほど素早くは、広がらないかもしれない、という研究報告。

感染した牛乳から採取されたH5N1型鳥インフルエンザウイルスは、マウスやフェレットの鼻に垂らすと病気になるが、フェレット間でのウイルスの空気感染(ヒトへの一般的な感染経路)は限られていたという。

研究チーム

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代謝性疾患の早期診断に顔面温熱を利用する医師が間もなく登場

代謝性疾患の早期診断に顔面温熱を利用する医師が間もなく登場

鼻が冷たくなり、頬が温かくなるのは、血圧が上昇している明らかな兆候かもしれない。研究者らは、顔のさまざまな部位の温度が糖尿病や高血圧などのさまざまな慢性疾患と関連していることを発見した。

これらの温度差は、自分の触覚では簡単には感知できないが、サーマルカメラとデータトレーニングされたモデルを必要とする特定のAI由来の空間温度パターンを使用することで識別できる。

研究チームは、21歳から88歳ま

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タンパク質と脂肪もインスリン産生を促進する場合がある

タンパク質と脂肪もインスリン産生を促進する場合がある

血糖値の管理といえば、ほとんどの人は炭水化物の摂取量を数えることを考えるが、人によっては食事中のタンパク質や脂肪を考慮することも同様に重要である可能性があるようだ、という研究報告。

本研究は、炭水化物(グルコース)、タンパク質(アミノ酸)、脂肪(脂肪酸)という3つの主要栄養素のそれぞれに対して、さまざまな人がインスリンをどのように生成するかを大規模に比較した初の研究である。

研究結果は、血糖値

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プルーンが高齢女性の骨を強くする

プルーンが高齢女性の骨を強くする

プルーンには閉経後女性の骨の構造と強度を保護する可能性があるようだ。毎日プルーンを摂取することで、加齢に伴う骨量減少の進行が遅くなり、骨折のリスクが軽減されたという。

「これは、骨の構造、形状、推定強度に関する3次元的な骨の変化を調べる初のランダム化比較試験です」と研究者は述べている。

研究チームは、毎日のプルーン摂取が骨の質に影響を与えるかどうかを調べるため、235人の閉経後女性を対象に12

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加工肉摂取の削減がもたらす様々な健康効果

加工肉摂取の削減がもたらす様々な健康効果

加工肉の摂取量を約3分の1減らすと、米国では10年間で35万件以上の糖尿病を予防できる可能性があるようだ、という研究報告。米国成人の加工肉摂取量を30%削減(週にベーコン約10枚分に相当する)すれば、心血管疾患や大腸がんの症例も数万件減少するだろうという。

今回研究チームは、加工肉と未加工の赤肉の摂取を減らすことによる健康への影響を推定するシミュレーションツールを開発した。

多くの研究で加工肉

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テイラー・スウィフトがファンのボディイメージ意識に与えた影響の大部分はポジティブであることが研究により明らかに

テイラー・スウィフトがファンのボディイメージ意識に与えた影響の大部分はポジティブであることが研究により明らかに

テイラー・スウィフトの過去のボディイメージ、摂食障害、身体の客体化との闘いは、これらの問題に対する彼女のファンの態度に全体的に良い影響を与えているようだ、という研究報告。

スウィフトを崇拝し、ダイエット文化の影響を受けやすい学生たちに囲まれて、研究者らは、スウィフトの食事に関する告白が、彼女のファンの摂食障害、ファン自身の体、そしてダイエット文化との関係にどのような影響を与えているかを探ろうと考

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乳児主導離乳は栄養ニーズを満たしているか?

乳児主導離乳は栄養ニーズを満たしているか?

離乳食を乳児に与える英国で人気の方法である乳児主導離乳(baby-led weaning)は、成長と発達に必要なカロリーを十分に供給するようだ、という研究報告。この研究結果は、これまであまり研究されてこなかった乳児主導離乳を科学的根拠に基づいて裏付けるものであるという。

乳児主導離乳は、乳児に固形食を与える際に、ピューレ状の固形物をスプーンで与える従来の方法ではなく、乳児が自分でピューレ状ではな

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脳の健康に対する食事の影響を評価する新たな方法を開発

脳の健康に対する食事の影響を評価する新たな方法を開発

間欠断食と米国農務省の健康食のどちらも脳の健康に有益であるようだ、という肥満とインスリン抵抗性を持つ40人の高齢者を対象に行った研究報告。

以前の動物モデル研究では、間欠断食が認知機能とインスリン感受性を改善することが示されていた。

研究チームは、平均年齢63歳の肥満でインスリン抵抗性のある男女40名をランダムに2群に振り分け、1群には週2日連続でカロリーを1日の推奨摂取量の4分の1に制限する

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植物由来の硝酸塩は健康にプラス

植物由来の硝酸塩は健康にプラス

植物由来の硝酸塩は死亡リスクが低いのに対し、動物性食品、水道水などの他の源からの硝酸塩は死亡リスクを高めるようだ、という研究報告。

研究チームは、デンマークの食事とがんと健康に関する研究に参加した 52,247 人のデータを解析した結果、植物由来の硝酸塩を中程度から多量に摂取すると、全死因死亡率、心血管疾患(CVD) 関連死亡率、がん関連死亡率が 14% から 24% 低下することを発見した。

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睡眠パターンの変化で健康状態がわかる

睡眠パターンの変化で健康状態がわかる

約33,000人の500万夜の睡眠データを分析した結果、5つの主要な睡眠表現型が同定された、という研究報告。それらはさらに13のサブタイプに分類された。

研究者らはまた、人が睡眠表現型をどのように、どのくらいの頻度で切り替えるかを知ることで、その人の平均的な睡眠表現型だけに頼る場合と比べて、健康状態の検出に関連する情報が2~10倍も得られる可能性があることも発見した。

今回研究者らは、2020

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食物繊維が腸内細菌を健康にする

食物繊維が腸内細菌を健康にする

なぜ食物繊維はなぜ身体に良いのだろうか? 研究者チームは、食物繊維が腸内細菌の行動に影響を与えることによって、健康に良い物質と有害な物質の生成のバランスを決定する上で重要な役割を果たしていることを発見した。

腸内細菌は、トリプトファンと呼ばれる必須アミノ酸をめぐって競争しており、この競争が、健康に良い結果をもたらすことも悪い結果をもたらすこともあるようだ。研究によると、食物繊維を多く摂取すると、

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ニコチンアミドリボシドが末梢動脈疾患患者の歩行を改善

ニコチンアミドリボシドが末梢動脈疾患患者の歩行を改善

市販のサプリメントであるニコチンアミド リボシド(ビタミンB3の一種)が、効果的な治療法が少ない慢性脚疾患である末梢動脈疾患を持つ患者の歩行耐久力を向上させた、という研究報告。

研究者らは平均年齢71歳の末梢動脈疾患(PAD)を持つ90人を募集し、ニコチンアミド リボシドの効果を検証した。このサプリメントは抗老化治療としてますます人気が高まっており、2022年には米国だけで売上が6000万ドルを

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ビタミン剤は死亡リスクを下げません

ビタミン剤は死亡リスクを下げません

20年以上にわたって追跡調査された米国の健康な成人約40万人のデータの大規模な分析で、定期的なマルチビタミンの摂取と死亡リスクの低下との間に関連性は見つからなかった、という研究報告。

米国の成人の多くは、健康増進を期待してマルチビタミンを摂取している。しかし、マルチビタミンを定期的に摂取することの利点と害は依然として不明である。マルチビタミンの使用と死亡率に関するこれまでの研究では、一致しない結

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コーヒーは本当に体に良いの?

コーヒーは本当に体に良いの?

コーヒーの摂取には遺伝子が関係しており、肥満や薬物使用などの有害な健康アウトカムとの間に正の相関が存在しているものの、方法論的な問題もあり、コーヒーが健康に良いか悪いかについての結論には至らなかった、という研究報告。

研究チームが、米国を拠点とする 23andMe の研究参加者 130,153 人を対象とした同グループのゲノムワイド関連研究を、同様の UK Biobank データベース (英国人

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世界最古のワインが発見される

世界最古のワインが発見される

2019年にスペインのカルモナで発見されたローマ時代の墓から、アンデュルシア産の2000年以上前の白ワインが見つかり、これまでで最も古いワインと確認された。この発見はコルドバ大学の有機化学部とカルモナ市の共同研究により実現した。

ガラス製の埋葬壺に保存されていた液体は、化学分析によりワインであると判明し、ポリフェノールの存在がその証拠となった。

これまで最古とされていた4世紀の「シュパイヤーワ

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