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檸檬読書日記

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2023年12月の記事一覧

檸檬読書日記 心情には短歌を、サンタには手紙を、クリスマスにはキャロルを。 12月18日-12月24日

檸檬読書日記 心情には短歌を、サンタには手紙を、クリスマスにはキャロルを。 12月18日-12月24日

12月18日(月)

布団から なかなか抜けぬ 洋服を なかなか脱げぬ 季節なりけり。

糸井重里『ふたつめのボールのようなことば。』を読み終わる。

『ボールのようなことば。』に引き続き、この「ふたつめ」も、とても良かった。
糸井重里さんの言葉は、苦味の中にも優しさがあって、苦味も結局は優しさという感じがする。
どの言葉も素敵で、深く、自分の中にある言葉に出来ないものが的確に文章となって表れてい

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檸檬読書日記 短いアボカド、白い犬、映える野口英世。 12月11日-12月17日

檸檬読書日記 短いアボカド、白い犬、映える野口英世。 12月11日-12月17日

12月11日(月)

俵万智『アボカドの種』を読む。歌集。

気に入ったものをいくつか。

やはりこの人の短歌は良いな。
有名な『サラダ記念日』もそうだったけれど、この人の短歌は、頭の悪い自分でも読みやすく、想像しやすく分かりやすいのが良い。

本の中には、短い中に深みがあって考えさせられるものや、単純にくすりと出来る面白いものまで様々で、上げていないけれど、どれも載せたいくらい全て良かった。

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檸檬読書日記 韓国の本屋と、この世は危なく、萩原朔太郎には追悼を。 12月4日-12月10日

檸檬読書日記 韓国の本屋と、この世は危なく、萩原朔太郎には追悼を。 12月4日-12月10日

12月4日(月)

ファン・ボルム『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』を読み始める。

追い詰められ会社を辞めたヨンジュは、小さい頃に憧れた本屋を開くことに。
期限があると思っていた書店だったが、次第に悩みを抱え疲れた人達が休息や心の落ち着きを求めるように集まってきて。

普段では感じることが難しい他人に感情も、学べる・知ることが出来るのは、本の利点な気がする。
当たり前だけれど忘れがちな、他人にも感情

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檸檬読書日記 写真はモノクロで、写真家はパリで、死は白い満月のもとで。 11月27日-12月3日

檸檬読書日記 写真はモノクロで、写真家はパリで、死は白い満月のもとで。 11月27日-12月3日

11月27日(月)

寒くなったと思ったら暑くなったり、世界はどうなっているのやら。

クレマン・シェルー『アンリ・カルティエ=ブレッソン:20世紀最大の写真家』を読む。

写真の巨匠であるフランスの写真家、アンリ・カルティエの生涯について書かれたもの。

最近、モノクロ写真に惹かれていて、正直最初はこの方について全く知識はなかったが、表紙の写真に惹かれて読んでみた。

この人の人生、結構面白い。

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